星を見ることが好きになって夢中になって来ると自宅に、銀色に輝く天体観測ドーム
があって、そこに、望遠鏡を備え付けて、いつでも、星が見れたらと、夢を描きます。
そんな、夢の個人天文台を実際に建設し、活躍するアマチュア天文家がいます。
今回、個人天文台所有のお一方を紹介したいと思います。
今回、紹介します静岡県に住む小和田稔さんは、地元に、高校生の頃に、天文同好会を
結成しました。
天文同好会の活動は今なお続いており、所属会員の中には、新天体を発見して、
アマチュア天文学の第一線で活躍しています。
地元の市立天文台の運営や天文普及に活躍している会員もいる老舗の天文同好会です。
小和田さんは、その代表になります。
小和田さんは、自宅と郊外の2か所に私設天文台を所有しております。
アマチュア天文家としての天文活動は、天文専門誌の巻頭カラーページで紹介されたり、
中日新聞の取材記事になっております。
今回は、小和田さんの天文台の様子を紹介します。
高校生の時に天文同好会を結成
小和田さんは、1969年12月23日に市内の喫茶店で、4人のアマチュア天文家により、
天文同好会を結成しました。
当時は、日本のアマチュア天文家による新彗星の発見が、全盛期の頃でした。
小和田さんも当時、1968年の「本田彗星」「多胡・佐藤・小坂彗星」を観測しました。
この同好会は、昨年、創立50周年を迎えました。
その間に、会員による新彗星や新星の発見者がおり、現在も第一線で、活躍し
ています。
市内にある市立天文台の設立や運営に携わる関わる会員もおります。
地元に落下した県内唯一の隕石の落下年代の特定も行いました。
この同好会の活動が、現在も継続しているのも小和田さんの尽力の賜物です。
ご自宅の天文台ご紹介
小和田さんのご自宅は、H市内で、3階立てのご自宅の最上部にあります。
観測ドームは、ニッツシンドームによる製作です。
大きさは、ドームの直径は、2.5mの観測室付きです。
観測ドームの開閉、回転は、電動でコントロールする事ができる。
立地は、市街地ですが、
周囲に大きな建物が無く、空の全周を見渡す事ができます。
望遠鏡の土台は、コンクリートの支柱の上に設置する事で、外部の振動の影響を
抑える構造になっている。
赤道儀架台と望遠鏡の制御を行うPCが見える。
設置は、以前の自宅が区画整理で移動になるのを機会に建て替えしたとの事です。
以前の自宅では、ベランダに出る度に機材を出して、極軸の調整をしていたが、
失敗も多く、土地柄で、西風が強い等に対応するために今の使用を構築した
ようです。
小惑星の掩蔽観測
小和田さんは、小惑星が恒星を隠す掩蔽観測を行っています。
2006年から2015年までに通算289回観測して、40回の掩蔽を観測している。
小惑星の掩蔽観測のブル-プに所属していて、観測位置の異なるグループの仲間
の観測の集計から、掩蔽の観測結果が導かれます。
事前の観測予報を用いて、観測を始めるのですが、予報時刻になっても消えなかったり、
あるいは、予報時刻でないのに消えたりと予想外なのが、この観測の醍醐味との事
です。
2021年10月4日ふたご座流星群の母天体でもある小惑星フアエトンによる
恒星食がありました。
三重県熊野地方から島根県西部にかけての幅5km線上にて、ファエトンによる
恒星食(12.0等)の食がありました。
小和田さんも食の起こる線上への遠征観測に参加しました。
掩蔽観測により、小惑星の大きさや形状知ることができます。
観測報告が多ければ、それだけ正確な情報を得ることができます。
関連記事
ふたご群の母天体ファエトンによる恒星食、観測大成功! アストロアーツ
まとめ
星の好きな方なら一度は、憧れる自宅天文台。
その夢を実現して、第一線で活躍するアマチュア天文家がいます。
小和田さんは、高校生の頃、天文同好会を設立。その活動から、同好会
メンバーより新天体発見者が生まれ、地元の天文普及に貢献して、
今も、自宅天文台で天体観測を続けています。
次回は、Oさんの郊外の観測所、小惑星りゅうぐうの撮影について、
紹介します。
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