12月1日に火星が地球に最接近するため、火星を観察するのに最適な時期です。
夕空には、木星や土星も輝いています。
「一度、望遠鏡で惑星の姿を見て見たい。」が、どの望遠鏡を購入すれば
見ることができるのかわからないという方におすすめの望遠鏡を当ブログで
紹介したいと思います。
望遠鏡選びのポイントとおすすめの望遠鏡を紹介します。
ぜひ、実際の星空に望遠鏡を向けて自分の眼で,その姿を体感して下さい!
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今、望遠鏡で惑星を観察するのに最適な時期です
12月1日は、火星が地球に最も接近します。
明るさは―1,9等級になります。
日の沈んだ東の空に赤く輝く神秘的な輝きに、魅了されます。
今回の接近では、地球へ約8100万kmにまで接近します。
そのため、今の時期が、火星を観察するのに最適な時期になります。
2020年の火星接近の撮影画像 撮影者 今村守考 遠州天体写真愛好会
また、夕方の西空には、土星、南には木星が輝いており
明るい惑星をまとめて観察することができます。
望遠鏡を使用してこれらの惑星を観察したいがどんな
望遠鏡がいいのかわからない。
そんな方に初心者でも使いやすく惑星の姿を観察するのに適した望遠鏡を
紹介したいと思います。
望遠鏡の性能は、対物レンズや主鏡の大きさで決まる
望遠鏡の性能は、対物レンズや主鏡の大きさで決まります。
鏡のサイズが大きい程、たくさんの光が集まり、暗い星や
惑星の詳細な姿が見えます。
但し、口径が大きくなるほど価格が高価になり、望遠鏡の
重量が重くなります。
光学系のちがいについて
望遠鏡の鏡筒には、大きく「屈折式」と「反射式」があります。
屈折式は、対物レンズを使用したタイプで、筒状になり、目標に向け
やすく望遠鏡のイメージは大抵この形式になるでしょう。
対物レンズにより密閉されているため、気流の影響がなく安定した像
が見えコントラストも良く、どんな天体も観察対象になります。
手入れもしやすく扱いやすいのが特徴です。
外気に対する温度順応も比較的早く、すぐに観測することができます。
欠点は、対物レンズの特徴により、色収差やコマ収差が出ます。色収差
とは、星の周辺像に色のにじみが出ます。
コマ収差とは、星が点像に見えずわずかに歪みが出ます。
通常の屈折式は、2枚玉(アクロマート)レンズで構成しておりますが、
収差の出にくいED低分散)レンズや3枚玉使用(アポクロマート)
、蛍石(フローライト)レンズ使用します。
これにより、色収差やコマ収差が、軽減されるのですが、価格が大変
高価になります。
また複数のレンズを使用するようになると鏡筒の重量は重くなります。
反射式は、凹面鏡を対物鏡として使用します。対物鏡に集められた光を
斜鏡により直角に曲げた像を接眼鏡で見る形式です。
反射式のメリットは、屈折式で見られる色収差、コマ収差が見られないこと
です。
また、凹面鏡のため、片面のみを磨いた鏡を使用するので、屈折式よりコスト
が安く、屈折式より低価格でより大きな口径の望遠鏡を購入できます。
デメリットは、鏡筒内が密閉されていないので、筒内気流が起こりやすく
外気温と同じ状態になるまでに時間がかかったり、外気の気流の
影響が受けやすいことや対物鏡と斜鏡の位置関係(光軸)の調整が
必要になる事があり、メンテナンスが必要になります。
倍率
倍率は、対物レンズ(主鏡)の焦点距離÷接眼レンズの焦点距離で決まります。
接眼レンズの焦点距離が大きい程低倍率になり、短い程高倍率になります。
望遠鏡で広い視野でたくさんの星を見たいとき、大きく広がる星雲・星団が
見たいときは、低倍率で、惑星像を大きく見たいときは、高倍率を使用します。
しかし、あまり低い倍率を選択するとせっかくレンズが集めた光量を
集めきれずケラレが生じたり、過剰に高倍率をかけても像が
ぼやけて細かい像が見にくくなったりします。
架台のちがい
望遠鏡の筒鏡を支える架台には、大きく経緯台式と赤道儀式があります。
経緯台式は、カメラ三脚と同様の上下左右の動きで、扱いやすく目標に
向けやすいメリットがあります。
デメリットは、星の日周運動には,連動しないので、長時間の目標の追尾が
微調整が必要になります。
赤道儀式は、天の北極を中心に回転する架台なので、最初に北極へ
きちんと合わせることにより星の動きと連動するので、星の追尾が
容易になります。
デメリットは、初心者には、天の北極にきちんと合わせないと返って
使いにくくなります。
また、架台を下支えする三脚も、丈夫で頑強な私用でないと風で揺れたり
高倍率で星を観察できなくなります。
おすすめな望遠鏡を紹介!
わたしがおすすめする望遠鏡を紹介します。
望遠鏡メーカーは、実際に販売実績があり、たくさんのユーザーから
定評のあるビクセンの望遠鏡をおすすめします。
架台は、経緯台式が扱いやすいと思います。
月や明るい天体なら写真撮影も可能です。
ビクセンのポルタ式経緯台は、フリーストップ式で、扱いやすさに
定評があります。
天体の目標に向けやすく、微調整もしやすいです。
まずは、実際に望遠鏡を星に向け、使用してみるのが
大事です。
おすすめする望遠鏡
ポルタⅡA80Mf ビクセン
屈折式で、扱いやすく口径も80mmありますので、集光量があり
惑星や星雲・星団の観察に適しております。
ポルタⅡR130Sf ビクセン
反射式で、口径が大きく焦点距離が短いのでより集光量があり
星雲・星団の観察に適した望遠鏡です。
惑星の表面像の観察にも適しております。
使いやすさはポルタⅡA80Mf、さらにいろいろな天体を見て見たいと
思うのなら口径が大きく、短焦点で明るいポルタⅡR130Sfを選択
する等どちらも魅力的な入門機です。
国立天文台 望遠鏡キットも手軽でおすすめ!
もっと低価格で、手軽に望遠鏡を楽しみたい方には、「国立天文台 望遠鏡
キット」は、如何でしょうか。
価格が手頃で、口径は50mmになります。
月や惑星、明るい星雲、星団を楽しむ事ができます。
私も天文同好会の例会で実機を拝見しましたが、軽量で、覗いた像も
明るく良く見えました。
望遠鏡を組み立てる事で、望遠鏡の構造を理解することもできます。
望遠鏡キットは、鏡筒のみなので、カメラ三脚等が必要になります。
下記に三脚の付属したセット商品をリンクしました。
関連記事リンク
国立天文台望遠鏡キット・「一家に一台、天体望遠鏡」の理念は実現されたか
まとめ
火星が地球に接近しており、最も観察に適した時期です。
明るい惑星木星や土星も見えております。
惑星観察には好条件です。
望遠鏡選びのポイントとおすすめする望遠鏡について
紹介しました。
ぜひ、一度、望遠鏡を購入して実際の星空に望遠鏡を向けて
その美しさや神秘的な輝きを体感して見てください!
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