人工多能幹細胞(iPS細胞)より作成した
神経細胞をパーキンソン病患者の脳組織
への移植治験により6人中4人が運動症状
が改善、治療効果が示唆されたことを
京都大学の研究チームが4月16日の英国
科学誌ネイチャーに発表しました。
高橋淳・京大教授は、「承認申請に向けて
安全性、有効性を確認できた」と語ってい
ます。
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パーキンソン病の新しい治療法にiPS細胞移植を
パーキンソン病は、脳の黒質領域に
存在する神経伝達物質ドーパミンを
産生する神経細胞の減少により正常
な運動機能に霜害が起こる疾患です。
治療にはドーパミンを補う投薬や
外科手術による対症療法に止まり
根治的な治療に至らない現状にある
この根治的な治療を目指すのが、人工
多能性幹細胞(iPS細胞)で作成した
神経細胞を患者に移植するという
新しい治験を試みた。
京都大学の高橋淳教授は「細胞が失われたなら
移植で補いましょうという単純な発想だが
新しい考え方に基づいた治療法だ」と言う。

京大が発表、世界初申請へ
住友ファーマ(大阪市)は再生医療等
製品として国に製造販売承認を申請する
方針。
同社によるとパーキンソン病治療では
世界初の申請になるとの事です。
京大チームは、薬物治療で十分な治療効果
が得られていない50~60代の患者7人を
対象にiPS細胞から作成した神経細胞の
移植をした。
作成した神経細胞は患者3人に約500万個
、4人に約1000万個を注入。
2018年からこの治験を開始。
1人は安全性のみ確認、他の6人に
安全性と有効性について術後2年間
について調査しました。
この結果、7人に移植細胞の異常増殖は
なく、安全性に問題はなかった。
効果を調べた6人では、移植した細胞が
定着してドーパミンが分泌されるのを
確認した。
また、4人には、治療薬を使用していない
状態でも、運動症状を評価する指標で
改善が見られました。
高橋教授は、年齢が若い症状が進行
していない患者ではより高い治療
効果が期待できるという。
「まだ通過点ではあるが、非常に意義の
ある治験結果だった」と語る

参考及び引用文献
静岡新聞 2025年4月17日朝刊
「パーキンソン病」効果示唆
iPS細胞移植治験一部改善
まとめ
人工多能幹細胞(iPS細胞)より作成した
神経細胞をパーキンソン病患者の脳組織
への移植治験により6人中4人が運動症状
が改善、治療効果が示唆されたことを
京都大学の研究チームが英国科学誌
ネイチャーに発表しました。
日本が世界に先駆けて、iPS細胞による
移植治療をリードしていることが
大変誇らしいです。
今後の更なる研究成果を期待したい
ものです。

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