静岡県のアマチュア天文家Jhosua氏が、Vanios
(ヴァオニス) 社製のスマート望遠鏡の新機種にな
るVesperaⅡを入手。
VesperaⅡでの撮影画像を送ってくれました。
今回は、その撮影画像を紹介します。
タイトル画像 Sh-2-274 メデューサ星雲
撮影者 静岡県 Jhosua氏
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スマート望遠鏡 VesperaⅡ
望遠鏡の撮影設定から天体写真撮影を手軽にできる
スマート望遠鏡。
Vanios(ヴァオニス) 社のVesperaの後継機種と
してVesperaⅡが発売されました。
Vespera II には、最新の STARVIS 2 テクノロジーを
採用した裏面照射型のSONY製 IMX585 センサー(カラ
ー)が搭載されております。
このセンサーは大型 1/1.2 型フォーマットで一度に
広い範囲を撮影するのに適しており、ピクセルピッチは
2.9 ㎛、3840×2160、約 830 万画素の高精細な画像
が得られようになりました。
これにより、スマートフォンやタブレットの専用アプリ
上での観測はもちろん、本格的な天体写真撮影カメラと
して使えるようになります。
VesperaⅡが購入できる専用サイトです。

Sh-2-274 メデューサ星雲 ふたご座

Sh-2-274 メデューサ星雲 撮影者 静岡県 Jhosua氏
ふたご座とこいぬ座の境界にある惑星状星雲です。
複雑な円孤状模様の広がりの様子が、ギリシア神話に
登場する怪物に似ていることからネーミングされて
います。
比較的大きな星雲のようですが、大変淡い難しい
撮影対象です。
撮影者のコメントです。
Sh2-274 メデューサ星雲がやっと撮れた。
春霞っぽくなってくるわ、なかなか晴れないわ、風は強いわで
なかなか進まなくて5時間で断念。
この星雲、露出が少ないとパックマンの敵みたいにしか写らな
いけど、長時間露出で皮のむけた玉葱形状を狙いたかった。
言われてみれば剥けた皮がほんのり。
土日に晴れに晴れたらもう数時間撮り増ししてみるかな。

Sh-2-274 メデューサ星雲 撮影者 静岡県 Jhosua氏 7時間露出
2025年3月11日撮影
後日、メデューサ星雲+2時間して計7時間モノにした
撮影画像です。
星雲のよりカラフルな色彩が分かります。
IC2118 エリダヌス座 反射星雲

IC2118 エリダヌス座 反射星雲 VesperⅡ 静岡県 Jhousa氏
オリオン座のリゲルの西方、エリダヌス座の
領域に見えるリゲルの光による反射星雲
になります。
南北に3°以上の広がりのある星雲で、
全体が三日月型になります。
その形状から「魔女の顔(Witch’s face)」
とも呼ばれます。
以下撮影者のコメントです。
ちょっと前に撮ったけど、どうにも綺麗に仕上がらなかった
から放っておいたIC2118(魔女の横顔星雲)です。
星に照らされてるだけの反射星雲はフィルターを使えないか
らコントラストを上げた撮影ができないのが難点。
長時間かけても光害を撮影しているようなもの。
8時間近い露出で無理矢理強調して汚い画像がなんとかできた。
VESPERA2でモザイク撮影だと、普通に赤道儀に載せた撮影
機器と比べて露出が無駄に延びる。
1の画角で1時間だとすると、モザイクは3×3で9の画角の
撮影になるから普通の撮影の9倍の露出が必要になる。
8時間近くかけた露出も実は1時間に満たない露出なんだよね。
時間がかかるのはマルチナイトモードとか、スマート望遠鏡の
手軽さでほぼほったらかしだから気にならないんだけど、問題
は画像のフラット補正。
3×3のモザイク撮影をすると、三目並べのマス目のようなムラ
ができる。
この補正がムチャクチャ厄介。
反射星雲を長時間モザイクすると、3×3のマス目模様のほうが
ハッキリ写るようになってきて星雲が逆に埋もれてしまう。
自前でモザイク合成すれば良いんだけど、2千~3千枚の合成
はイヤだ…。
転送だけでも時間がかかるし。
とにかく手軽さ最優先でいくのであった。
まとめ
今回は、冬の夜半の夜空に見える超新星残骸、反射星雲を
話題のスマート望遠鏡で撮影した画像を紹介しました。
いずれも市街地の中で撮影されたものです。
8時間もの労力をかけて撮影した画像を提供して頂いた
静岡県のJhosua 氏に誌面にて感謝します。

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