こんにちは!星空を愛する皆さまへ
2025年も「遠州天体写真愛好会」による天体写真展
『星空浪漫 in みをつくし』が6月に開催されました。
会員による力作に宇宙へのロマンと感動を、会場で体感
された事と思います。
今回は、写真展の展示作品の中でも注目度が高かった
2024年の紫金山・アトラス彗星(C/2023A3)
肉眼で長い尾が見えた大彗星になりました。
今回はこの彗星の美しい天体写真を再び紹介します。
タイトル画像 紫金山・アトラス彗星(C/2023A3)
撮影者 遠州天体写真愛好会 田代貞氏
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話題の肉眼彗星となった紫金山・アトラス彗星(C/2023A3)
2023年1月に中国・紫金山天文台と南アフリカのATLAS
望遠鏡で発見された彗星で、約8万年周期の長周期彗星です。
2024年9月28日に太陽に最接近(近日点通過)、10月13日
に地球に最接近しました。
観測のチャンス
2024年10月中旬、特に13日ごろには日本各地の夕焼け空に現れ、
肉眼でその姿がはっきり確認できるほどの明るさになりました。
これは1997年のヘール・ボップ彗星以来とされています。
観測好機は、日没直後の西の空。
暗い場所では肉眼でもぼんやり見え、市街地でも双眼鏡やカメラで
撮影可能でした。
天体写真で見る紫金山・アトラス彗星の姿
2024年10月にこの彗星は、近日点を通過し、更に地球に接近。
当時、多くの天文ファンがこの彗星を撮影しました。
彗星の特徴的な「長い尾」が明確に写し出されており、時には太陽と反対方向に
伸びる一般的な尾だけでなく“アンチテイル”も観測されました。
アンチテイルは地球と太陽と彗星の位置関係で、見かけ上太陽の方向にも尾が
伸びているように見える現象です。
天候や撮影条件がよければ、広い視野で星景写真として風景と一緒におさめる
こともでき、より印象的な作品となります。
紫金山・アトラス彗星の魅力と観察のコツ
■一生に一度のチャンス
今回の接近を最後に、次にこの彗星が地球に近づくのは数万年後。
まさに一期一会の天体ショーと言えます。
■彗星ならではの姿
彗星はほとんど氷でできた核を持ち、太陽に近づくと氷が蒸発しガス
や塵を放出し、長い尾(ダストテイルやイオンテイル)を形成します。
これが星座を横切るように伸び、幻想的な光景を作り出します。
■撮影のポイント
できるだけ空の暗い場所を選び、広角〜中望遠レンズ、三脚使用、
短めの露光がコツです。
彗星は動いているので、赤道儀があると尾のディテールも鮮明に写せます。¥
風景を組み合わせた星景写真もおすすめです。周囲の山や水辺と一緒に入れる
ことでドラマチックな1枚になります。
彗星が星空を飾ったフォトギャラリーを紹介

星景データ
2024.10.21 18h15m 6秒×1枚 iso2500
siguma14-24mmF2.8→24mmF3.2
EOS6D(HKIR) 三脚固定 Photoshop2024
撮影者 田代貞氏 遠州天体写真愛好会

拡大データ
2024.10.21 18h17m~ 40秒×20枚コンポジット
FRA400 レデューサー280mmF3.9 DTDフィルター
EOS6D(HKIR) iso3200 SE9、PS2024
SXP赤道儀 恒星時
撮影者 田代貞氏 遠州天体写真愛好会
撮影者のコメント
21日は良く晴れたので天文同好会の会員から紹介された越木平
に行って彗星を撮ってきました。
五和から東に8分程走った所にあります。
標高は550mくらいです。
自宅からは1時間もかからずに行くことができます。
越木平は山の中腹の数軒の集落で西から東まで広々と見渡せる
絶好のロケーションがあり低空の天体を見るのは良い所です。
集落の中で獣の心配もなく静かに撮影できました。
空はそれなり暗く天の川も良く見えますが目が慣れると南方が
低空まで開けているので遠州平野の光害がかなり明るく感じます。
添付は星景と彗星の拡大です。
まとめ
遠州天体写真愛好会の会員が一年間かけて撮影した、選り
すぐりの天体写真が一堂に会する遠州天体写真愛好会の
写真展が6月に開催されました。
星空の美しさ、宇宙の壮大さ、そして撮影者たちの熱い思い
が伝わる作品ばかりでした。
今回は、写真展の中でも注目度の高かった紫金山・アトラス彗星
を振り返って見ました。
天音のような夜に紫金山・アトラス彗星は、その鮮やかな尾で誰もが
空を見上げるきっかけをくれました。
肉眼彗星の出現は非常に稀です。
この体験や写真が、天文ファンの間で語り継がれることでしょう。

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