Python(パイソン)スクリプトによる流星プロットの自動化の試み -1- 観測した流星を自動で星図に

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2023年に発見された新彗星の西村彗星(C/2023P1)が

母天体といわれる2024年のうみへび座σ流星群の飛来

状況をATOMCAMを使用して活発な活動の様子を観測

した静岡県の古知氏。

ATOMCAMで捉えた流星を更にPyothon(パイソン)と

AIを利用して星図に自動プロットできないかと考えました。

その試みをご本人が手記にしました。

流星観測の自動プロット化の手記を2回に分けて紹介

します。

タイトル画像

2024年うみへび座σ流星群の合成

写真 2024年11月26日から12月3日

撮影者 静岡県 古知辰郎氏

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流星プロット観測の問題点と自動化への意欲

昨年からATOMCAMを用いた流星の動画観測を

行っています。

所属の同好会の会誌でもうみへび座σ群の観測などで何度か

投稿していますが、流星の観測までは長谷川式が

公開meteor-detectを用いてほぼ自動で行うこと

ができます。

meteor-detect

GitHub - kin-hasegawa/meteor-detect: Detecton of meteors in movie files or streaming devices
Detecton of meteors in movie files or streaming devices - kin-hasegawa/meteor-detect

画像は昨年のうみへび座σふぁい群の極大時期の全流星

をプロットしたものですが、この作業がとても大変でした。

というのは、自動で検出される画像は日付と時刻が

ファイル名のJPGファイルと3秒の動画ファイルで、

この静止画ファイルをフォトショップで写真星図の

画像にレイヤーとして、追加し、手動で位置合わせを

していたからです。

数日分の流星プロットともなると平穏無事な土日を何回も

必要とする位の作業量でした。

そこで、なんの技術力もないのに奮起し最近流行の

プログラム言語Pyothon(パイソン)を用いてなんとか

楽をしようとの魂胆です。

前述のmeteor-detectもPyothonにより作成されており、

比較的短いコードでこれらの機能を実装していたので

なんだかその気になってしまった訳です

関連記事リンク

2024年のうみへび座σ流星群の出現を捉えた!-1- 

-西村彗星(C/2023P1)が母彗星の可能性-

2024年のうみへび座σ流星群の出現を捉えた!-2- 

-西村彗星(C/2023P1)が母彗星の可能性-

一から勉強

昨今のネット動画はすごいです。初心者向けの解説動画が

数多くありました。

基本的な変数の取り扱いやファイルの入出力などはネット動画

を見ながら実際にコードを書いて覚えました。

これまでのうみへび座群の観測は天の赤道と子午線の交点を写野

の中心に置いて固定撮影する方法をとりました。

(つまり方位角は真南、高度は90-観測地の緯度に固定)

 この方法ならmeteor-detectが検出した画像ファイル名は

撮影日、時刻をもとに作成されるので(例 “20200801235830.JPG”)

、ファイル名から日付と時刻を取得することで、画像の中央の

赤道座標が取得できます。

 そんなことを試行錯誤しているうちに、なんとなく一画面に収まる

くらいのコードで撮影画像の中央の赤道座標を取得してエクセルで

活用できるcsvファイルに保存するくらいのプログラムを書けるように

なりました。

EPSON MFP image

生成AIの脅威

こうなると欲が出ます。

画像の中央の座標が取れるなら、撮影光学系の画角がわかれば

、画像内のどの位置でも赤道座標が得られます。(天の赤道と子午線を

中心に捉え、画像に歪みを無視すれば・・・)

 ここで気がついたのが、画像内の始点・終点(正確には動画を見ないと

始点、終点はわからないので、流星らしい直線状の光跡の両端という

意味になりますが)の座標を取得できれば、線分としての流星はプロットできて

しまうのではということです。

とは言え、画像内から光跡の両端を抽出するような高度なプログラムは

書けません。

そこでシステムエンジニアをやっている次男に方法を尋ねます。

すると、「そんなのChatGPTに聞けば一発だよ」との事でした。

次回へ続く。

まとめ

2023年に発見された新彗星の西村彗星(C/2023P1)が

母天体といわれる2024年のうみへび座σ流星群。

浜松スペースハンタークラブの会員の古知辰郎氏が

ATOMCAMを使用して活発な活動の様子を捉えました。

ATOMCAMで捉えた流星を更にPyothon(パイソン)と

AIを利用して星図に自動プロットできないかと考えました。

今回、ご本人の手記を当ブログに紹介しました。

次回もAIを活用したプログラム構築の様子をお楽しみに。

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