りゅうぐう試料、国際基準を目指す -隕石との比較研究の最前線-

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小惑星「りゅうぐう」から回収された試料が、いま世界の宇宙科学者

たちの注目を集めています。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、この貴重なサンプルを「国際基準」

として位置づけ、太陽系の岩石や地球に落下した隕石との比較研究に

活用するための新組織設立を進めています

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なぜ「国際基準」なのか?

現在、太陽系の基準物質になっているのは質量99%を占める

太陽の他、炭素99%を占める太陽の他、炭素を豊富に含む

CIコンドライトという種類の隕石で、試料中の元素の量を

「CIコンドライトの2倍」などと表現している

りゅうぐう試料は、探査機「はやぶさ2」が地球外から持ち帰った、

極めて高純度かつ汚染のないサンプルです。

そのため、地球上で発見される隕石と比べて、太陽系誕生直後の状態

をより忠実に残していると考えられています。

JAXAは、信頼性の高い分析手法で得られたデータを世界に公開し、

他の惑星探査や隕石研究の「ものさし」として活用してもらうこ

とを目指しています。 

隕石との比較が意味するもの

地球には毎年、多くの隕石が落下しますが、その多くは大気圏突入や

地表での汚染の影響を受けています。

一方、りゅうぐう試料は宇宙空間から直接持ち帰られたため、太陽系

初期の情報をほぼそのまま保持しています。

これを基準にすることで、地球上の隕石がどのような変化を受けてき

たか、また太陽系の物質進化の歴史をより正確にたどることが可能に

なります。

研究の広がりと今後

りゅうぐう試料の分析では、水やアミノ酸、塩の結晶など、生命や海の

起源に迫る物質も発見されています。

こうした成果は、地球の水や生命がどこから来たのかという壮大な謎の

解明にもつながります。

今後、JAXAが設立する新組織は、りゅうぐう試料の分析データを国際的に

共有し、世界中の研究者が隕石や他の惑星サンプルと比較できる仕組みを

整備します。

これにより、宇宙科学の新たなスタンダードが生まれ、太陽系の成り立ちや

地球の起源解明がさらに加速することが期待されています。

りゅうぐう試料が「国際基準」となることで、宇宙と地球をつなぐ新たな知の

扉が開かれようとしています。

今後の研究成果に注目です。

参考及び引用文献

静岡新聞朝刊 2025年5月7日

りゅうぐう試料国際基準を目指す

隕石と比較研究活用

JAXA夏にも新組織

まとめ

小惑星「りゅうぐう」から回収された試料が、いま世界の宇宙科学者

たちの注目を集めています。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、この貴重なサンプルを「国際基準」

として位置づけ、太陽系の岩石や地球に落下した隕石との比較研究に

活用するための新組織設立を進めている

 

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