西村新彗星(C/2023P1)の発見事情 -1-

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2023年8月13日に静岡県の西村栄男氏が新彗星を発見し、C/2023P1(Comet Nishimura)

と命名されました。

その後、この彗星は太陽に接近し、大きな尾を伸ばし、本年最も明るい彗星になりました。

この新彗星を発見した西村氏の手記をご本人のご好意によりここに紹介します。

タイトル画像 西村新彗星 撮影者 田代貞氏

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新彗星 2023P1 Nishimuraとの出会い

2023年8月13日(日)午前1時、心地よい眠りが目覚ましの電子音で破られた。

昨夜就寝したのは、23時過ぎだった。

2時間弱の眠りであったが昨夜写した夏の銀河のチェックが途中であることが眠気

を吹き飛ばしてくれた。

パソコンに向かい、約30分ほどでチェックを終える。

窓の外から空の様子を見ると星と小さな雲が点在のようなので、庭に出て撮影に行く

か休むかを決めることにした。

庭で空全体を見渡すと、南側の空には夏の雲が湧いて北に動いてきそうである。

昨朝は雲がない状態で東天を撮影しているので今朝は休もうかと頭をよぎったが

、前向きな思いが勝り五明の茶畑に車を走らせた。

現地は東にある牧ノ原台地上空に雲が水平に漂い、南は高い位置まで薄い雲が

湧いていた。

前日は北東天から南東に写して行ったので、同じ事をやるのもどうかと思い

天頂付近から黄道を中心に写して行くことにした。

夜明けまで、時間があるので30秒露出で写すことにし開始時刻は1時57分

であった。

撮影中ペルセウス座流星群が時々見られたが個数が少なく明るいものは

少なかった。

3時過ぎになっても東天のオリオン座付近の雲が動いてくれない。

しかし、細い月から東の北東低空は雲が少なくなって来てくれた。

雲が少ない所を選びながら撮影し、東天低空の大切な所は

雲のため写すことはやめて4時を少し回った頃終了した。

家に戻り画像をパソコンに取り込み、5時から6時まで仮眠して

チェックに取りかかった。

過去画像の写りが悪く、検出される星が多く目が疲れる。

今朝の空の状態が良かったことに起因するもので、良い過去画像が

取り込めるので気持ちは沈まない

しばらくすると彗星状天体を検出する。

MPチェッカーを起動させるとC/2020V2 ZTF彗星であった。

光度は10等級、3年前に発見されたのにまだ明るく輝いている。

2年前に見つけた私の彗星が半月程で去って行ってしまった。

そんな事を思いながらチェックを進めると、先ほどの彗星より

ひとまわりほど小さい彗星状天体を検出した。

光度は10.4等星ほどだ。

また既知の彗星かとMPチェッカーを起動すると何も

記載がないではないか!

位置は赤経7h6m58.66s、赤緯+19°51′5.0″ふたご座の

中だ。

   西村新彗星の発見画像 撮影者 西村栄男氏  中央の暗い青白い天体が新彗星 

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新彗星を日本の天体捜索者が発見—西村彗星(C/2023 P1 (Nishimura))

国立天文台ニュース

まとめ

2023年8月13日に静岡県の西村栄男氏が新彗星を発見し、C/2023P1(Comet 

Nishimura)と命名されました。

その後、この彗星は太陽に接近し、大きな尾を伸ばし、本年最も明るい彗星になりました。

この新彗星を発見した西村氏の手記を紹介しました。

当ブログへの掲載許可を頂きまして誌面にて御礼申し上げます。

次回は引き続き、西村新彗星の発見事情を紹介します。

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私の今までの仕事や趣味の天文活動で得た専門知識や経験を用いて科学や天文学について、楽しくお話して行きます。医学博士、アマチュア天文家 

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