レナード彗星がバーストを繰り返しているため
明るく尾も伸びているようです。
気になるレナード彗星の最新の姿です。
アウトバーストを繰り返すレナード彗星
レナード彗星は、12月12日に地球に近づいた後の12月18日金星に
接近しております。
惑星と彗星の位置関係をシュミレーションすると18日に金星と
彗星がかなり接近した位置関係にあります。
バーストは、18日以降に起きていますので、彗星と金星との
接近時に強い引力の影響があったのかもしれません。
変化するコマの形状
静岡県のK氏がレナード彗星の頭部を撮影の時系列に
並べた画像を作成しました。
K氏のコメントには
彗星頭部を拡大して並べてみました。
昨夜は尾が良く伸びたようですが、
太陽に近づいて、バーストを繰り返している様に思われます。
12/20は核部分から右上に明い部分が伸びてます。噴出物で
しょうか。(左下は星です)
12/22頭部が膨らみ、尾も成長しました。
12/23再び核部分が明るくなってます。
12/25頭部と尾がまた膨らんでいます。
近日点通過は1/3ですので、まだまだ何が起こるか楽しみな
彗星です。
機材:EF400mm(F2.8)+EOS5D2 露出:2~4s
ISO=1600
彗星のアウトバーストは一説によると何らかの影響で、
彗星の核の外郭表層部が全周ではがれ落ちる現象が起きて
その時に阪神淡路大震災クラスの強力な磁場エネルギーが発生して
彗星が発光するという説があります。
コマの光が中心に集まって小さく強く集光したり、コマ周辺に
ガス状の光が広がってきたり、コマの形状が不規則になるのも
彗星のコマ内で前述した現象が起きている過程の様子を
見ているのかもしれません。
いずれにしても、彗星は不思議な天体です。
12月25日のレナード彗星
静岡県のT氏が12月5日にレナード彗星の写真撮影に成功
しております。
撮影場所の条件にもよりますが、コマは明るく尾が伸びて
いるのがわかります。
静岡県T氏の撮影時のコメントです
昨日、日中は雲が多くて彗星は無理と諦めていたところ空を
見ると南方向の雲がとれ青空が見えているではないですか。
あわてて帰宅し天竜川河口に到着したのが17:20。風が強い中、
何で撮ろうか迷った挙句GPよりは頑丈なSXPにFC76を
載せました。
液晶画面を見ていると星があっちこち飛び回っています。
長い露光はできないので超高感度短時間露出。
それでもブレブレなので結局風上に立ってジャンバー広げて
風を防ぎ撮影しました。
画像は荒れ荒れですが尾の形状が現れました。
やはり海岸に来て光害のない海の上の方が写りは良いです。
思ったより長い尾が伸びているようで久しぶりの彗星らしい姿
に写りました。
風景は18:00 タムロン70-200mmF2.8→135mmF4
ISO10000 2s×21枚seq EOS6D(N) 三脚固定
拡大は18:01 FC76 ×0.75Re F5.9(FL450mm)
ISO16000 2s×21枚 EOS6D(HKIR) SXP自動
彗星の拡大にはイメージサークルの大きい明るい光学系が
欲しいですね。
まとめ
繰り返しバースト現象を起こし明るくなっている
レナード彗星の続報です。
また彗星の頭部を時系列で見るとコマの形状や明るさが
変化しているのが分かります。
これから1月3日に近日点を通過する予定です。
今後の動向が楽しみです。
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