ここ最近に起こった興味深い天文現象について2回に分けて
紹介します。
8月のペルセウス座流星群では、予想外の極大日以降の
出現があったり、木星の衝突閃光が再び観測されたり
皆既食に近い月食や明るい彗星の出現等があります。
2021年8月のペルセウス座流星群について
インターネットで世界中の天文現象の観測や報告が迅速に手軽に
閲覧したり、ライブ動画でリアルタイムに視聴できる時代になり
ました。
今年の8月のペルセウス座流星群の時期は、全国的に悪天候でした。
この時期に、素晴らしいリアルタイム動画を配信していたのが、すばる
望遠鏡のある国立天文台マウアナケアの定点観測動画でした。
極大日の8月11日から12日にはリアルタイム映像視聴者数が1万人を超え、
視聴回数は50万回を超えたそうです。
私も12日の極大日から数日21時頃から数日リアルタイム動画視聴を行い、
日本の悪天候の中、たくさんの星空を背景に流れる流星をPC上で見ること
ができました。
極大日後の13日22時頃でしたでしょうか。
ライブ動画を見ていると極大日よりも流星数が多く明るい流星が飛来して
いる印象でした。
極大日を過ぎてもこんなにも流星が飛ぶんだと思っていました。
この現象は後日、ネット状上で、極大日から2日後に予想外の流星の大出現が
あったと報道されていました。
同じ時期にライブ動画を見ていた視聴者からも多数の報告もあったそうで、この
2日後に起きたピークは、流星観測の専門家も想定外だったとの事でした。
国際流星機構(IMO)の発表では、大出現があったのは8月14日、もともとの
ピーク予想は13日でそれ以降は徐々に減少する予想だったが、14日午前6~9時
(世界時)に突如、流星が急増したのを米国やカナダの観測者が確認した。世界各地
の電波望遠鏡による観測でも、1時間に200個超が観測されたとの事です。
上記画像はペルセウス流星群とは関係ありません。
関連記事リンク
1日半遅れで訪れたペルセウス座流星群の未知の極大 アストロアーツ
12月14日には夏のペルセウス座流星群と並んで活発な出現を見せる
ふたご座流星群が極大を向かえます。
この頃、月齢10の月があり好条件ではありませんが、月が沈んでから
明け方には、暗い夜空で暗い流星まで見えるチャンスがあります。
また、12月は8月に比べ快晴率も高く、空の透明度も良くなります。
木星の衝突閃光が再び観測される
2021年10月15日22時24分前後に木星表面に天体衝突閃光が
観測されたようです。
衝突の瞬間の動画撮影やメタンバンドフイルターによる撮影動画もある
ようです。
下記にリンクを貼りました。
今回の観測は史上9例目になるとの事です。
(前回8例目は9月16日にブラジルで観測された)
日本国内で閃光が観測されたのは2010年8月以来
11年ぶりとのことである。
関連リンク
YouTube 木星面への衝突らしき閃光
星の好きな人のための新着情報 2021年10月17日
木星への天体衝突閃光イベント候補を発見 史上9例目 アストロアーツ
夕刻に金星、土星、木星が明るく良く見えている!
日が沈む時刻が早くなりました。日が沈むと間もなく西の空に
-4.7等の明るさで輝く金星が見えてきます。
金星に並ぶように西空には0.7等の土星と-2.3等の木星が見えます。
秋の星座は暗い星が多いのですが、ここの所、3つの明るい惑星の
お蔭で大変にぎやかな星空になっております。
12月4日には金星は-4.7等の最大光度になるので、ひときわ目を
引くようになります。
望遠鏡で観察すると三日月状に欠けているのが分かり日を追って細く
大きくなります。
続けて望遠鏡で木星の縞模様や大赤斑、4大衛星、土星の環を
見ることもできます。
まとめ
今回は、最近の天文現象について紹介しました。
西の空に集まって見える3惑星や12月14日のふたご座
流星群は誰でも楽しむ事ができます。
次回は、最近の天文現象についての2回目で、11月19日
に起きた部分月食と明るくなっている彗星について
アマチュア天文家の撮影した画像と共に紹介します。
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