木星の衛星エウロパについて! 生命活動の存在を期待されている星

astoronomy

現在、明け方の東天に明るい惑星が大集合しております。その惑星のひとつ

である木星の周りには、明るい4つの大きな衛星がある。

4つの衛星のひとつがエウロパです。

エウロパの地下には、海が広がりその中に豊富な有機物が存在し、生命が存在

しているのではといわれております。

最近、この海が意外と惑星表面近くに広がっているのではないかともいわれて

おります。

今回はエウロパに着目してお話します。

タイトル画像の左から2番目の衛星がエウロパです

ブログ発信をこれからも継続します。読者の応援クリックをお願いします。

にほんブログ村 科学ブログ 天文学・天体観測・宇宙科学へ
にほんブログ村 PVアクセスランキング にほんブログ村

木星の4大衛星のひとつであるエウロパ

現在、明け方の東天方向を見ると明るい惑星が勢ぞろいしております。

土星、火星、金星、木星が並列している珍しい光景が継続して見えています。

木星は金星についで明るく目につく惑星です。

双眼鏡や小望遠鏡で木星を見ると明るい4つの衛星が取り巻いているのが

わかります。

木星の外側から2番目の衛星がエウロパです。

大きさは地球の月とほぼ同じくらいで、密度も同じくらいになるそうです。

望遠鏡の観測では、エウロパの地表面の様子の観察はむつかしいのですが、

惑星探査衛星の調査で現在は、その興味深い姿が少しずつ、わかってきて

おります。

関連記事リンク

分かりやすく解説!星空の楽しみ方について 木星 最近、木星表面に衝突閃光が観測された

惑星全体を広く氷が覆う世界

エウロパの特徴は、白く滑らかな地表面の広がりです。

高度差は最大でも100mくらいしかないようです。

エウロパは氷の惑星と呼ばれます。

地表面は氷で覆われ、厚い氷の地下には広大な海が広がっていると考えら

れている。

エウロパの表面が滑らかなのも、内部の海が地表面に噴き出しては、凍って

地表面を埋めているからと言われます

また、地表面のクレーターの数が少ないのも特徴で、これは、この地表面の

氷が数億年前の最近に構成されたと推測されている。

また、エウロパの表面に、線状の模様が広がっています。

これは、亀裂の跡や断層でそこに内部から上昇した氷が埋めて作られてできた

模様です。

 上から2番目の衛星がエウロパです

エウロパの広大な海に生命生存の可能性

木星探査機ガリレオは、エウロパに何度も接近して調査を行い、エウロパの表面

は氷の殻に覆われているが、その下には広大な海が広がっているいるという。

氷の殻の厚さは、5~10km、海の水深は、50~100mくらいではないか。

そして海の底には海底火山が存在してそこで化学エネルギーが供給され有機物等の

化学物質が作られているのではないかと考えられている。

そしてこの海底に生命が存在しているのではと考える科学者が多い。

この辺りの仮説は以前記事にした土星の衛星エンケラドウスに生命存在の可能性の

プロセスと似ているので下記に書き出す。

エンケラドゥスの内部には広大な海が広がり、間欠泉の存在から海底の底で地球の

マグマのような熱活動が起きているのだという。

微生物学専門の海洋研究開発機構の超先鋭研究開発部門部門長の高井研氏は、この

活動が、地球の深海で起きている熱活動と酷似しているといいます。

地球の深海には、マグマで高温に熱せられた水が、海底の裂け目から噴き出す

「熱噴射孔」という場所があります。

300度を超える大変な高温になります。

その高温で、岩石が溶け出します。

溶けだした岩石の成分物質を化学エネルギーに変換して生命活動を行う微生物が

存在するといいます。

この事から、エンケラドゥスにも大型な多細胞生物は存在しないかもしれないが、

微生物のような生命は存在し多数活動しているのではないか言います。

高井さんは宇宙分野の研究者とも協力しながら、「はやぶさ」と同じような探査機

を衛星に送り水のサンプルを採取し持ち帰る計画にも取り組んでいるそうです。

近い将来、地球以外の天体に始めて生命を見つけたという発見があるかもしれません。

参考及び引用文献 週刊YoMoっと静岡 1月23日発行 

エウロパの地下でもエンケラドウスと同様のプロセスで、生命が存在する可能性がある。

関連記事リンク

土星の衛星エンケラドゥスに生命が存在する可能性があるかもしれない! 

エウロパの液体の水が表面に近い位置に存在か

星の好きな人のための新着情報によると、エウロパの表面に縦横に刻まれている筋模様

は二重の尾根(double ridge)を持った構造をしているが、成因はまだよくわかって

いない。

地球のグリーンランドの氷床にも同じような地形が形成されていることが確認されており、

レーダー観測によると、そのすぐ下に水が溜まっており、その水が氷の割れ目から噴き出し

て二重尾根を作ったと考えられている。同じことがエウロパで起こっているなら、現在

考えられている地下海よりずっと浅い位置にも水が存在している可能性があるという

関連記事

星の好きな人の新着情報 2022年4月25日

 エウロパの氷殻のこれまで思ったより浅い位置に液体の水が存在するかもしれない

まとめ

今回は、木星の4大衛星のエウロパについて紹介しました。

エウロパは表面を氷で覆われており、その地下には広大な海が広がっているという。

この海の地下火山活動により化学エネルギーが生産され、有機物が生成され、生命活動

が行われているかもしれません。

関連記事

エウロパには生命が存在し得る環境がある? アストロアーツ

エウロパの地下海に熱水活動の証拠 アストロアーツ

スポンサーサイト

私の今までの仕事や趣味の天文活動で得た専門知識や経験を用いて科学や天文学について、楽しくお話して行きます。アマチュア天文家 

SHOをフォローする
astoronomy
スポンサーリンク
SHOをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました