10月中旬に幕張メッセで開催されたテクノロジーの
祭典「CEATEC 2025」。
10月16日に参加見学をしました。
今年は「技術で描く次の社会」がテーマとなっており、
各社が最新のAI・デバイス・通信技術を披露していま
した。
今回は、多数の展示ブースの中から日立製作所、fujikura
、企業合同によるエコ電池システムブースを紹介します。
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現場と人をつなぐAIの最前線 日立製作所ブース
日立製作所のブースは、AIと現場知を融合した
次世代ソリューションの体験型ステージとして、
多くの来場者でにぎわっていました。
特に注目を集めたのは、同社のポッドキャスト
番組をリアル空間に再現した「スナック育子の
Innovation Night」イベントです。
話す機械、導くAI ― Lumada 3.0の世界
ブースの中央には、次世代AIエージェント「Naivy
(ナイビー)」のデモが展開されていました。
このシステムは、メタバース空間上に工場や作業現場
を再現し、熟練者の知識(OTナレッジ)をAIが解析。
安全指導や作業手順をリアルタイムでナビゲートします。
まるで“AIが現場の先輩”として寄り添うような感覚です。
また「Talkative Products」では、空気圧縮機などの産
業機械が自らの状態を語りかけ、運転効率や異常兆候を
自動的に対話形式で通知。
まさに“話す機械”の未来像を示していました。
さらに、AIでバーテンダーの動作を採点する「バーテンダー
センス体験」が開催。
来場者がグローブ型センサーを装着し、カクテルシェイクの
繊細な動きをデジタル採点するという遊び心ある展示でした。
スナック育子のInnovation Night ― トークで感じるDXの温度
一方、ブースの右手奥には“夜の社交場”を模したスナック
風ステージ、「スナック育子のInnovation Night」の特
設空間が登場。
赤いネオンサインとカウンターバー風の演出が温かく、観客
はまるで常連客のような気分でAIと人の未来談義に耳を傾け
ていました。
番組パーソナリティの“育子ママ”こと中川育子氏が、日立
社員や外部ゲストと語り合うトークセッションでは、AIア
ンバサダーや産機エンジニアが登壇し、現場での生成AI活用
や人材の暗黙知継承をテーマにリアルな事例を紹介していま
した。

日立製作所のブースにスナックバーが
設置されていました。

番組パーソナリティの“育子ママ”こと中川育子氏が、日立
の現場社員と対談。
現場のリアルな日常や取り組みについてお聞きできました。
おもしろい演出ですね。
未来を浮上させる技術 ― フジクラの超電導デモに感動
日経新聞で最近、注目の企業「Fujikura」のブース
がありました。

会場に足を踏み入れてすぐに目を引いたのが、
「超電導浮上走行デモ」でした。
液体窒素で冷却された小型車体が磁石レール上に
ふわりと浮き上がり、音もなく走行を始めるその
光景はまさに未来のモビリティの原型を思わせま
す。
夢の技術を支える“つなぐ”力
ブース担当者の説明によると、このデモで使用されて
いるのは高温超電導線材。
電気抵抗がゼロとなる特殊な温度環境で、磁場を排斥
する「マイスナー効果」と、一部の磁場を固定する「
ピン止め効果」によって浮上と安定走行が実現します。
これにより、エネルギーロスの少ない新しい輸送・
発電技術の基盤を示しました。
フジクラはこの技術を核融合発電や電力インフラ、
医療機器にも応用しており、超電導材料のリーデ
ィングカンパニーとして存在感を高めています。
実際、米Commonwealth Fusion Systems(
CFS)をはじめとする核融合ベンチャー企業への
供給も進んでおり、株式市場でもその将来性が
注目されています。
CEATEC 2025 Fujikuraブース】
超電導技術による浮上走行デモ
VideoCreator 20251021
もうひとつの見どころ:エネルギーと通信を「つなぐ」
展示
超電導以外にも、ブースでは液冷急速充電ケーブルや
光ファイバ通信ソリューションといった「つなぐテク
ノロジー™」シリーズを展示。
電気自動車からエネルギー社会、次世代通信まで、多
層的に社会インフラを支える姿勢が印象的でした。

中央のパーツは、Fujikura開発の28GHzミリ波アンテナボード
右はマルチボード今後の高速通信の需要に叶う製品になる
そうです。
「電池エコシステム」ブース体験レポート
一般社団法人電池サプライチェーン協議会(BASC)による
企業合同ブースがありました。
テーマは「動かせ。未来を。」。資源採掘から電池製造、
そして最終的なEV(電気自動車)給電まで、電池サプラ
イチェーン全体を1つのエコシステムとして体感できる
展示です。
小学生や中学生の社会科見学に良さそうな展示でした。

ブースの見どころ
ブースでは、リチウムイオン電池を中心に、素材・製造・
リサイクルなどの全行程を可視化した展示が展開されて
いました。
来場者は各工程を巡ることで、電池が「資源」から「エネ
ルギー」へと姿を変え、最終的に社会インフラとして機能
する流れを理解できます。






CEATEC2025のエコ電池システムの展示
VideoCreator 20251021
出展企業にはトヨタ、GSユアサ、プライムプラネットエナ
ジー&ソリューションズなど、国内を代表するバッテリー
メーカーが参加しております。
特にトヨタは車載用リチウムイオン電池の現物を展示、GS
ユアサは産業用・宇宙用の電池技術を紹介しており、訪れ
る人々の関心を集めました。

特別企画・イベント
ブース内のステージでは「全国蓄電池人材育成コンソーシアム」
に関する発表や、電池業界の現状と将来を探る特別セッション
が連日開催されたようです。
さらに、業界関係者や学生にも向けた「キャリアショーケース」
「ビジネスヒントファイル」といった企画が用意され、新たな
産業連携や雇用創出の場としても機能していました。
印象的だった展示体験
個人的に印象深かったのは、リサイクル工程で再生素材から
再び電池素材が生まれる循環展示と、EV用バッテリーを使
った電力給電システムの実演。
赤外線カメラ映像で発熱状態をリアルタイムに確認できる
デモもあり、環境技術と先端制御の融合を感じました。
まとめ
10月中旬、幕張メッセで開催されたテクノロジーの
祭典「CEATEC 2025」。
今年は「技術で描く次の社会」がテーマとなっており、
各社が最新のAI・デバイス・通信技術を披露していま
した。
今回は、日立製作所、Fujikura,企業合同による
エコ電池システムの展示ブースを紹介しました。
今回の展示は、従来の新商品の発表展示とは異なり
各企業の技術革新やAIの導入等ひと味違う展示ブース
が多かったです。
次回も、もう少し、このCEATAEC2025の見所や
展示について紹介したいと思います。

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