星空を楽しむ最新ツール Night Visionの紹介 NVを使用すると肉眼でも8~9等級の星が見える 

technology

今回は、星空を楽しむための最新の天文機材の紹介です。

星空の楽しむ時、どこでも、空を見上げれば、肉眼で、

たくさんの星と天の川や星雲星団、流星、彗星が手軽に

見れたらいいですね。

それを実現する天文ツールが現れました。

今回紹介するNightVisionですが、のデジタルカメラの仕組みと

異なり、光をアナログ的に増幅する光電子倍増管I .I (Image

Intensifier)というデバイスを用いた暗視装置です。

この装置から肉眼や望遠鏡で星を覗くことで、装置の増幅能力で

肉眼や望遠鏡を覗く感覚で、普段見えない

暗い星や星雲星団が見えてきます。

また、光害で空の明るい星空でも、NVを通してたくさんの見る事

ができます。

海外では、天文用として広く活用されているのですが、日本では

まだ普及しておりません。

最近、このNV(NightVision)を入手する機会がありました。

このNVの特性や特徴、使用感について今回、紹介して行こうと

思います

NV(Night Vision )とは 

NightVisionは、光をアナログ的に増幅する光電子倍増管

I .I (Image Intenstifer)というデバイスを用いた暗視装置です。

夜間の軍事活動のために開発されたものですが、

海外では、天文用に広く使用されています。日本では、

軍事使用品との事で入手に規制がありましたが、

最近日本代理店を通して入手する事が可能になりました。

I .I (Image Intensifier)の特徴 

光電子倍増管は、軍事利用目的の開発で、第1世代~ら第3世代へと

進歩しているようです。

●第1世代 ダイノード型電子倍増管による可視光増幅方式を採用し、

分光感度特性はS-20型、光増幅率は、1000倍程度のため、

月の光程度の明るさが必要になる。

有効視認距離は100m程度であった。

●第2世代 マイクロチャンネルプレート(MCP)型可視光光電子倍増

管方式を採用。

分光感度特性S-25型光増幅率は、2万倍程度まで向上しており、

有効視認距離は、星の光で1500メートル月の光で2700メートルと

されている。

高速移動目標に対する結像能力に問題がある性能でした。

●第3世代 第2世代と同様、MCP型可視光光電子倍増管方式を採用、S-

25型光電子倍増管に代えてヒ化ガリウム(GaAs)素子を採用する事で、

検知可能な帯域が、近赤外域まで拡大している他、イオンバリアフイルム

による被覆によりより感度を向上し、ノイズを削減している。

光増幅率は、3万から5万倍に向上し、有効視認距離も25%増加した。

高性能であることから、第3世代暗視装置の多くは生産国による輸出規制が

適応されており使用は官公庁に限られていた。

ウイキぺデイア 光電子倍増管 参照

PVS-14について

今回、入手したNVは、ヨーロッパのACTBlack製の「PVS-14」です。

軍事用途に使用できるため輸出規制がありますが、最近、欧州製は、

一般ユーザーでも購入できるようです。日本では、NV-Walker社が代理店に

なっております。

製品名はACT PVS-14 Photons 4G オートゲート P45 WP(白色蛍光)

になります。

PVS-14は、購入した状態では、望遠鏡やカメラレンズを装着できないようです。

天文リフレクションの記事を拝見しますと「インデイゴ工房」に依頼すると

天文使用に改造してくれるようです。

標準機能で26mmF1.2のレンズが搭載され倍率1倍見掛け視界40°で、

肉眼で見るより2から3等級程暗い星が見える。

PVS-14は、白色蛍光使用なので、モノクロです。星像はリアルタイムで見え、

肉眼での観望に近い感覚で星空を楽しめる。

使用時の注意点として昼間の明るい場所で使用すると撮像素子を痛めてしまう

危険性がある。

使用しないときは、電源を切り、電池を抜いておく。

明るい天体を長時間見続けると焼き付けを起こす可能性があるとの事です。

PVS-14 対物レンズ側 26mmF1.2のレンズを搭載 ゲイン調整ダイヤルも見えている

  PVS14 接眼レンズ側 倍率1倍 電源ON、OFFダイヤルが見えている 

NVで星空を見る利点

NV観望のメリットは光を増幅する事で今まで見えなかった天体を見ることができる。

例 白鳥座網状星雲、オリオン座バーナードルーフ.H-Ⅱ領域の天体

Deep Skyと呼ばれる銀河、星雲星団、散開星団、球状星団が見える。

球状星団は、周辺や中心の星が分離され立体的な構築に見える

NV観望は望遠鏡に接続する場合や1倍から3倍程度の低倍率単体で使用できる。

双眼鏡的、望遠鏡的使用が可能です。

参考及び引用 天文リフレクションズより NVによる撮影画像、動画もあります。 

関連リンクも  

【最強!暗視伝説】電視の最終兵器、ナイトビジョン

NVの使用経験紹介

  

NVを5月に入手してからの実際の使用経験を対象天体毎に紹介します。

春霞や月明かりの中での使用経験

 肉眼で見ると春霞背景が白くなった空や満月の月明かりの中でも、NVを通して

 星を見ると地平線下まではっきりと星が見えた。

 夏の天の川も濃淡がわかる。

 月明かりの中や月が視野に入っても、NVにオートゲインの機能があり

(光の増減を調整してくれる)があるので、違和感なく使用できた。 

の見え方

 雲があると星の光は遮蔽されて見えない。

 NVで夜空を見ると昼間のように空における雲の動きや広がりが分かるので、

 観測ポイントのおける雲の状態や影響を確認することができる。

薄明の影響

 明け方星を見ていると薄明の影響が出てくるが、こちらもオートゲインでNVが

 調整してくれるので、影響はない。

 明らかに空が白味、明るい状態になる頃には、装置の安全のため使用を止めている。

流星や人工衛星

 明るい流星はもちろん、かなり微光な流星でもNVの視野をかすめると細いスジ状に

 移動して行くのが観察できる。

 同様に人工衛星も微光な光も移動天体として観察できる。

 明け方の赤道近くを見ていると細かいスジ状に人口天体を多数見ることができる。

 NVを使用する事で改めて人工衛星の飛来数の多さを体感しました。

球状星団

 夏の銀河に見えるM22やM4をNVで見ると、星々が立体状に重積しているのが

 見える。

 M22は低空でも大きく、明るく、単眼に関わらず、立体感がわかる。

 天の川銀河の無数の星を背景に球状天体を浮いているように見え宇宙を実体験できる

散開星団、散光星雲

 望遠鏡を通さないでも、肉眼で天の川銀河の中に白鳥座の北アメリカ星雲の存在が

 分かった。

 オリオン座のバーナードループはわからず、赤いフイルターを使用したほうがいい

 かもしれない。 

 プレアデス星団やプレセペ星団は、細かい星の集合が見え素晴らしい。

 アンドロメダ銀河やペルセウス二重星団

 

 こちらの天体は、望遠鏡を通して観望したが、通常、眼視では、アンドロメダ銀河の

 中心部分が良く見えてM32やM110が離れた場所にある印象に見えるが

 NVでは、渦巻き帯を構成する星々がうっすら浮き上がり確かにM32やM110

 近くまで光が広がっているのがわかり、アンドロメダ銀河の大きさを改めて実感した。

 ペルセウスの二重星団は、天の川銀河を背景に二重星団の明るい星の集塊が合わさり、

 その星の 輝きがまぶしい程でした。

 小さな微光の散開星団もシーイングの影響もあるのですが、個々の星々が美しい輝きを

 伴い ながら激しく瞬く様子が、天体をリアルタイムで見ている実感があります。

   アンドロメダ銀河 この画像はNVでの撮影画像ではありません 

但し、センサーの光電子管の数や解像度の影響でしょうか。暗い星が見えてもにじみ

が出てきたり星なのか天体なのか判別ができない像も見えてきます。

今後更に使用経験を積み重ねて既知の天体を実際に見て、ここまでは、天体と判断

できるスキルを見につける必要性もあるようです。

今後も、銀河や彗星なども見ましたら、報告したいと思います。

関連リンク

海外のアマチュア天文家のNVの使用経験や天体写真撮影についての記事です

Cloudy Nights  NIGHT VISION PHONE PHOTOGRAPHY

まとめ

今回、新しい天体観測ツールとしてNight Vision(NV)を紹介しました。

NVを通して星空を見れば眼視に近い感覚でリアルタイムに

2から3等級暗い星を見る事ができます。

天の川銀河や星雲星団を手軽に見る事ができます。

今後も、NVを使用した星雲星団、銀河、彗星の見え方について

報告したいと思います。

NV関連では、次回、浜松市天文台でこのNVを用いた観望会を実施しました

ので、天文台の20cm屈折望遠鏡の紹介と共にお話したいと思います。

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