オリオン座の大星雲は肉眼で見る事ができる。
天文ファンなら誰でも知っている天体です。
双眼鏡や小望遠鏡を用いれば
その美しい姿を存分に楽しむ事ができます。
また、ここは、新しい星が誕生するゆりかごの
ような役割をする場所でもあります。
オリオン座大星雲
オリオン座の三つ星の下に縦一列に並ぶ3つの星
があり「小三つ星」と呼ばれ、オリオンの腰の部分
にあるため、オリオンの剣とも呼ばれる星の並び
ですが、この3つの星の中央に輝くのがオリオン
大星雲です。
肉眼でもぼんやりとした光が見えます。
双眼鏡で見ると明るく大きく広がっているのが
確認できます。
小望遠鏡なら鳥が翼を広がるように広がる
美しい星雲の姿を見る事ができます。
大変明るく多少光害のある場所でも見る
事ができます。
透明度の良い空の暗いところで見れば
鳥が大きく翼を広げ筋状の光が幾つも
末端へ広がっている星雲の姿と中央部
の暗黒帯の切れ込み湾状に入り込んで
いるのが見えます。
トラペジウム
オリオン星雲の中央部を望遠鏡を使用して
中倍率に拡大して見ると5.36等、6.84等
、6.85等、8.1等(変光星)の4つの星が
台形に並んでいるのが見えます。
この4重星を「トラぺジウム」と呼びます。
この呼び名は星の並びのそのまま表した
“台形”という意味だそうです。
このトラぺジウムが大星雲の最も明るく
輝く場所と重なり、美しさが増します。
写真で撮影すると星雲の明るさに埋もれてしまいます
ので、肉眼の方が見やすい光景になります。
参考及び引用文献 全店星雲星団ガイドブック 誠文堂新光社
オリオン座全体に広がる散光星雲
オリオン座にはたくさんの散光星雲に囲まれた
場所です。
長時間の写真撮影や水素のHα線の光を
とらえやすいフイルターを利用して撮影する
とオリオン座全体に半円弧状に広がる
バーナードループやオリオン頭部に広がる
エンゼルフィッシュ散光星雲が見えてきます。
他にもM78、NGC2024、馬頭状の
暗黒星雲が見える馬頭星雲もあり
興味の尽きない星座です。
新しい星が生まれる場所
このオリオン大星雲に含まれる星間物質は
ガスや塵から成り、星の材料が豊富にあり
新しい星がそこから誕生しているという。
その新しく誕生した星が星間物質を
明るく照らしているのだという。
また、トラぺジウムのオリオン大星雲から
誕生して間もない星だという。
ハッブル宇宙望遠鏡がこのオリオン大星雲を
撮影した時この星雲の中に原始惑星系円盤
を映像で捕らえて話題になりました。
その後、オリオン星雲の中に酸素分子(O₂)
が存在している事もわかりました。
関連記事リンク
オリオン座大星雲に生まれる前の原始太陽系の姿を見た アストロアーツ
オリオン座の星生成領域に酸素分子を発見 アストロアーツ
GLOBE at Night 夜空の明るさ世界同時観察キャンペーン
星の好きな人のための新着情報によりますとGLOBE at Night (夜空の明るさを
世界的に調査する団体)と環境庁の「冬の星空観察」が連携して1月24日から2月2日まで
観察調査の協力を求めるキャンペーンが開催されるようです。調査対象が今回
ご紹介しているオリオン座のようです。
関連記事リンク
GLOBE at Night 夜空の明るさ世界同時観察キャンペーン
まとめ
今回は、オリオン座大星雲についてお話しました。
この時期、オリオン座を見るのに絶好の時期です。
オリオン座を見たらこのオリオン大星雲にもぜひ
注目してください。より一層、宇宙への関心が
広がるかもしれません。
お知らせ
昨年開かれましたた天体写真展“星空浪漫2021”で
展示された作品がweb上で見られるようになりました。
開催当時写真展は盛況でたくさんの来場者が見られました。
下記にリンクを貼りましたのでこちらもぜひ ご覧ください。
遠州天体写真愛好会ホームページ 天体写真展”星空浪漫2021”
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