清水真一氏の企画展を見学しました!-先駆的アマチュア天文家の功績を体感-

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今年11月、ダニエル周期彗星が、回帰します。

この彗星の1937年の回帰をはじめて検出したのが、静岡県島田市

の故清水真一氏です。

このダニエル周期彗星をアマチュアではじめて検出した功績を残

して有名です。

島田市民博物館にてこの清水氏の企画展が、開催されております。

その企画展を見学に行きました。

注) タイトル画像の彗星は、ダニエル周期彗星ではありません。

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第95回企画展「島田からはじまる宇宙の旅 -清水真一の見た宙―」

今年11月にダニエル周期彗星が、回帰、近日点を通過します。

1937年のダニエル彗星の回帰をいち早く検出したのが、清水真一氏

です。

清水氏の地元、島田市の島田博物館にて、清水氏の功績を紹介する

企画展「島田からはじまる宇宙の旅 -清水真一の見た宙―」が

開催されております。

清水氏の功績を紹介する展示やJAXA及び国立天文台協力のもと、

近年の宇宙開発についての研究も紹介しております。

開催期間は、令和 6年10月12日(土)~12月15日(日)との事です。

島田博物館は、大井川の川沿いにあります。

この博物館では「旅と旅人」をメインテーマとしているとの事。

人々が旅をする理由を探りつつ、江戸時代後期の大井川、島田宿、

川越しの様子や川留め文化を常設展示で紹介しています。 

関連記事リンク

島田市博物館 

第95回企画展「島田からはじまる宇宙の旅 -清水真一の見た宙―」

清水真一氏の企画展

清水氏の展示は、2階にありました。

入り口には、清水氏が使用していた天体望遠鏡が展示されていました。

驚いたのは、写真乾板の多さです。

当時、明るく見えていた彗星は、ほとんど撮影されていたのではないで

しょうか。

展示の彗星写真の多くは、戦前の彗星ばかりです。

展示のカニンガム彗星は、コメットハンターの関勉氏の書籍で

名前は、知っておりましたが、カニンガム彗星の写真は

はじめて拝見しました。

他にも下保彗星や岡林彗星などもあり、貴重な彗星写真の

資料ではないでしょうか。

また、清水氏の資料保管の几帳面さもうかがわれます。

これらの彗星出現の情報は、当時どのように知ったのでしょうか。

ダニエル彗星の検出には、東京天文台の広瀬秀雄氏の協力が

あったとのお話ですので、当時の神田茂氏とともに情報交換

できる立場にあったんだと推測します。

彗星以外の天体写真もありました。

当時、最先端の天体写真技術を見る事ができます。

ダニエル周期彗星について

企画展の中に今回、回帰のダニエル周期彗星の写真が展示されて

いました。

33Pダニエル周期彗星の現在の光度は、18から19等級と暗く、

海外の検出観測された画像が展示されています。

その中に島田市のアマチュア天文家の大石賢氏によるアマチュア

の撮影機材による今回のダニエル周期彗星の写真が展示されてお

り、アマチュアで、今回の暗い周期彗星を撮影したんだと感心し

ました。

その後、大石氏と直接お話する機会があり、この彗星の撮影には、

縮小式コリメート光学系法を用いたということです。

コリメート法とは、望遠鏡の接眼レンズにカメラレンズを覗かせて

撮影する方法ですが、焦点距離32mm相当の接眼レンズに焦点距離

6mm程度の接眼レンズを取り付けたCMOSカメラを連携することで

縮小率を高め、明るい光学系にするそうです。

これによる非常に明るい光学系にすることができるそうです。

この方法は、星ナビにも掲載紹介されたようです。

清水氏ゆかりのダニエル周期彗星が、その後も同じ郷土のアマチュア

天文家によって検出されるという事は素晴らしいですね。

関連記事リンク

ダニエル彗星 33P/Daniel (2024) 軌道要素、光度変化表

吉田誠一のホームページより 

惑星探査の現状についての講演会

11月10日は、企画展に関連して、本館の整理工作室にてJAXA宇宙

科学研究所の山崎努先生の講演会も開催されました。

惑星探査の現状についてのご講演でした。

山崎先生は、地元の静岡県の高校を卒業されているとの事でした。

今後行われる惑星探査や探査方法等をユーモラスな口調で、お話

されました。

今後、注目される惑星探査として、木星の衛星エウロパの探査が

あります。

木星の衛星のエウロパには、大量の地下水が、存在しており、大規

模な間欠泉が、吹き上がる事がわかっております。

そして、木星の衛星イオからは、火山活動による大量の硫黄酸化物

が、吹き上がっております。

エウロパの豊富なの水とイオからの大量の硫黄酸化物は、生物の生命

活動や維持を可能にできる可能性があります。

地球の海底火山には、火山の硫化水素をエネルギーにした原生細菌が

存在しますので、もしかしたらそれに近い地球外生命が存在するので

はないかと期待されております。

もし、この衛星系で、生命活動が確認されたら、ハピタプルゾーンの

概念も変わってくるかもしれませんね。

  木星の大赤斑、木星の衛星(上からイオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)

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木星の衛星エウロパについて! 生命活動の存在を期待されている星

「宇宙人はいるの?」その疑問を考える事が宇宙生命科学の第1歩になる!

  清水真一氏の企画展の案内

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静岡県のアマチュア天文家故清水真一氏の企画展が開催中!

-アマチュアで、初の周期彗星を検出-

まとめ

今年11月、ダニエル周期彗星が、回帰します。

この彗星の1937年の回帰をはじめて検出した静岡県島田市の

故清水真一氏。

周期彗星をアマチュアではじめて検出した功績を残して有名です。

その功績を紹介する企画展が、現在開催されています。

今回は、その企画展の様子を紹介しました。

お近くの方は、戦前からアマチュア天文家として、素晴らしい業績

を残した清水氏について触れて見ては、如何でしょうか。

当日は、島田市内の美味しいおそば屋さんにもお伺いしました。

博物館とともに島田のグルメ散策もどうぞ。

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