レモン彗星(C/2025 A6)とSWAN彗星(C/2025 R2)
の二つの彗星が明るくなっており、話題になっています。
10月27日の夕刻に二つの彗星をスマート望遠鏡Seestar
S30を用いて撮影してみました。
その撮影画像を紹介します。
スマート望遠鏡による彗星の撮影が初の試みでした。
タイトル画像 SWAN彗星(C/2025 R2)
SeestarS30 撮影日2025年10月27日
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レモン彗星 (C/2025 A6)
レモン彗星は2025年1月にアリゾナ州のレモン山天文台で発見され、
約1300年に一度しか地球に接近しない非常に珍しい長周期彗星です。
2025年10月21日に地球に最接近し、現在は少しずつ遠ざかりながら
もその明るさは増しています。
太陽に近づくため、彗星自体の輝きが強まっているのです。
この彗星の最大の特徴は、爽やかなライムグリーンに輝くその色合いです。
これは二原子炭素(C₂)が太陽光で励起されて緑色の光を放つためで、
まるで神秘的な「緑の来訪者」とも言えます。
この色は「緑の彗星」として知られる他の彗星と同様の現象です。
また、レモン彗星は夕方から夜にかけて西の空、特にうしかい座や
おおぐま座の付近に見え、双眼鏡で中心部の明るい光斑と神秘的な
尾を観察できます。
肉眼では3等~4等程度の明るさですが、双眼鏡や望遠鏡での観察が
おすすめです。
この彗星の公転周期の長さや色彩の美しさから、まさに「一生に一度」
の絶好の観測チャンスといえます。


10月27日は、はままつでは、ひさしぶりに朝より安定した
快晴日となりました。
明るい2彗星を見るために西の空が低空までよく見渡せる
天竜川の河口付近の河川岸に車で行きました。
天文薄明が終了しつつある18時過ぎに最初にフジノン15センチ
双眼鏡を向けました。
明るい彗星でしたので、ほどなくレモン彗星を捉える事が
できました。
10月17日に明け方の東天方向で見たときよりの更に明るく
彗星のコマが明るく大きく煮えます。
尾も伸びているはずですが、街中の光害や透明度が今ひとつ
で、コマ周囲似広がる尾のみ確認できました。
SeestarS30を用いて彗星の撮影を試みましたが、今回が
Seestarでのはじめての彗星の撮影でして、彗星を選択
できるフォルダがどこにあるかよくわからず、
Sky Atlasの星図から探したり、時間をロスしたしまい
ました。
実際に彗星を撮影できたのが、かなり低空だったため、
スタックエラーが続出して10秒以上の露出ができません
でした。
画像は10秒ほどの露出ですが、小望遠鏡にて眼視的に
見たイメージに近い彗星像を撮影できました。
この日は、とにかく風が強く、シーイングが悪く、月や
土星を撮影しようと思いましたが、適正な像が得られ
ませんでした。
SWAN彗星 (C/2025 R2)
スワン彗星(C/2025 R2)は、レモン彗星とほぼ同じ時期に日本でも
観察できる、もうひとつの彗星です。
こちらは比較的明るさは6等級程度と控えめですが、夕方から宵の時間帯
に南西から南の空で観測可能です。
スワン彗星はその姿形と繊細な尾が特徴で、双眼鏡を使うと星とは異なる
動きをしながら淡い光を放つ様子を観察できます。
10月中旬から11月初旬にかけて観察範囲が広がり、ほぼ同時期に見られる
レモン彗星との共演も天文ファンにとっては目を楽しませる貴重な出来事と
なっています。


同日、今度はSWAN彗星に注目しました。
みずがめ座の方向に輝き、高度も十分の
高さにあったのですが、透明度の悪さと
街中の光害の影響か眼視では、むつかしく
SeestarS30で撮影を行いました。
さすが、SeestarS30では、スタックを繰り返す
毎に緑色の浮く美しい光斑が広がっているのが
よくわかります。
しかし、5分程のスタックを行うと彗星が移動して
しまい、楕円形のよう形になっているようです。
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まとめ
今回は、10月27日の夕刻にSeestarS30で捉えたレモン彗星と
スワン彗星の美しい姿や、それぞれの彗星の見え方について伝え
ました。
彗星の撮影にも使えるスマート望遠鏡SeestarS30。
改めてスマート望遠鏡の汎用性の高さを実感しました。
今後、天候に恵まれましたら同彗星の再撮影を試みてみようと
思います。

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