リモート天文台風観測環境の整備 -1- -持続可能なアマチュア天文活動について-

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地元天文同好会の浜松スペースハンター

クラブにて彗星の増光、イオンテイルの

変化やうみへび座σ流星群の観測など意欲

的な天文活動を続ける会員の古知辰郎氏。

氏が、自宅のリモート天文台システム構築

についての手記を同好会会報に投稿しまし

た。

今回は、その手記について紹介します。

タイトル画像 

リモート撮影したパンスターズ彗星

撮影日 2026年4月13日

撮影者 古知辰郎氏 

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はじめに「ちょっと昔の話」から

ここより古知氏の手記になります。

はじめに「ちょっと昔の話」から

私が天体に興味を持ち、はじめて天体望遠鏡を

手にしたのは40年以上前の話になります。

小学 5 年生の頃、ベランダで星ばかり見ている

私に両親が買い与えてくれたのが口径 60mm

焦点距離900mm屈折経緯台でした。

今にして思えば、望遠鏡の知識を持たない両親の

チョ イスが実に的確で、アクロマートながら長焦

点の屈折の 見え味はとてもシャープで、シーソ

ー型の微動付き経緯 台は長い鏡筒でもグラつか

ないように工夫されたもので した。

最初に手にした望遠鏡が収差まみれでグラグラの架台

だったら、きっと興味は失せて、この歳まで天文に関

わ っている事はなかったと思います。

少年は社会人となり、経済力や自動車運転

技能を得たことで機材の大型化と夜間の外

出が可能になりました。

それから度重なる転勤と単身赴任生活におい

ても天文機材は車と共にあり、野山に駆り出

しました。

フィルムカメラ時代からデジタル時代に突入する

とオートガイダーや撮像用のPC、更にそれらを一

晩駆動させるバッテリーなど機材が肥大化し、遠

征にはかなりの気合と覚悟が必要となりました。

気象条件や月齢などのせいにして「またにするか〜」

と消極的になることもありました。

10 年ほど前、両親との二世帯住宅である現在の住

まいに転居して以来、自宅観測オンリーとなってい

ます。

遠征をやめたことで、望遠鏡の移動・設置・電源問

題など様々な問題から解放され望 遠鏡の使用頻度は

格段に増えました。

また、観測機器をほぼ常設としたこと、リモート制御

可能にしたことで、早朝・夕方 の彗星撮影や平日の

深夜も撮影可能となりました。

自宅観測環境の概要

自宅観測環境の概要

自宅はJR某駅から西へ1.5キロほどの住宅地

です。

3 階建ての3階部分の南向き のバルコニー(約

1坪)が第1 観測所、 作業室西側の窓際が第

2観測所、寝室東の窓際が第3 観測所です

いずれの観測所に望遠鏡を おいても隣家は二階

建てなので観測に影響ありません。

東西南はそれぞれ地平高度8度程度から観測可能

です。

バルコニーには屋外用の電源 が備えられており、

作業室とバルコニーの ウォークイン クローゼッ

ト(望遠鏡の寝室) 観測所2 作業室 ウォーク

イン クローゼット PC 観測所1 寝室 観測所3

間には エアコンのダクトを利用して、屋内の制

御用のPCからUSBケーブルを屋外に引き出し望

遠鏡やカメラ制御は有線接続できます。

第2第3観測所は屋内ですが東西の低空が対象

となる彗星観測等はドームのスリットを開ける

ように窓を開ければ即撮影可能です。

ハード面の整備

ハード面の整備 望遠鏡は基本的には家庭用電源から

12Vシガーソケットに変換し給電 PC との接続は下

図のとおりUSBケーブルで有線接続しています。

屋外に出したUSBケーブルからハブを介して撮影用

カメラ、赤道儀、オートガイダー に接続します。

これだけでは、観測地でPCを有線接続して撮影するの

と何ら変わらないのですが、制 御用のPCをリモートデ

スクトップのサーバーにすることで、インターネット

経由でどこからでも自宅の制御用PCを操作することが

可能になります。

全ての望遠鏡操作を別室からでも、自宅の外からでも

可能です。

リビングでノートパソコンやタブレット端末を使って

ガイド状態の確認や、撮影画像 のチェックもできます。

一番のメリットは、彗星撮影等で夕方の西の低空を撮影し

たくても帰宅が間に合わない時は、外出先からでもカメラ

の冷却開始や対象の導入、撮像など全ての操作が可能です。

(カーテンを開ける、窓を開けるといった物理的作業は家

人に電話して家人を遠隔操 作するしかありませんが)

第1観測所はピラー脚を立ててスカイウォッチャーのEQ

6R−PROを設置しています。

約2メートル四方の広さがあるので20cmニュートンでも

振り回せます。

第2・3観測所は視界の関係で、可能な限り赤道儀を窓に

近づけたい事と不動点の位 置が窓枠の下端に近い方が良

いので低めの三脚に赤道儀化したAZ-GTIを設置していま

す。

小型の赤道儀なので最大でもBORG 71flまでしか載せて

いませんが、きちんと極軸を 合わせればしっかり働いて

くれます。

次回へ続く

 リモート撮影のパンスターズ彗星 2026年4月13日撮影  

BORG71fl+0.85レデューサー

SV405CC G300 -5℃ 15秒X10コマ

AZ-GTI赤道儀化 恒星時追尾

まとめ

地元天文同好会の浜松スペースハンター

クラブにて彗星の増光、イオンテイルの

変化やうみへび座σ流星群の観測など意欲

的な天文活動を続ける会員の古知辰郎氏。

氏が、自宅のリモート天文台システム構築

についての手記を同好会会報に投稿しまし

た。

今回は、その手記について紹介しました。

リモート化したことで、以前より観測数が増え

たとの事です。

今の時代に似合った天文活動を行う同氏には、

参考にできる事例が多いのではないでしょう

か。

手記の投稿許可を頂きました古知代氏に誌面

にて感謝致します。

次回、手記の続きをご紹介します。

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