個人天文台を所有し活躍するアマチュア天文家の紹介 -2-2020年はやぶさⅡが接近した小惑星りゅうぐうの撮影に成功 

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星を見ることが好きになって夢中になって来ると自宅に、銀色に輝く天体観測ドーム

があって、そこに、望遠鏡を備え付けて、星が見れたらと、夢を描きます。

そんな、夢の個人天文台を実際に構築し、活躍するアマチュア天文家がいます。

今回、個人天文台所有のお一方を紹介したいと思います。

今回、紹介します静岡県に住むOさんは、地元に、高校生の頃に、天文同好会を結成し

た。

同好会の活動は、現在も継続され、所属会員は、新天体等を発見して、アマチュア天文学

の第一線で活躍している。

地元市立天文台の運営や天文普及に活躍している会員もいる老舗の天文同好会です。

Oさんは、その代表になります。

自宅と郊外の2か所に施設天文台が在ります

アマチュア天文家としての天文活動は、天文専門誌の巻頭カラーページで紹介されたり、

中日新聞の取材記事になっております。

今回は、Oさんの天文台の様子を紹介します。

遠征用観測所の紹介

場所は、H市街から約30km(車で約1時間)、標高330mの山間部にあります。

現地までは、木々に覆われた狭い山道を走らなければならないが、観測所のある現地は、

見晴らしの良い高台に位置しており、北方向にある山以外は、東から西まで見通す事が

できる。

南方向は、低空でカノーポスが確認できるという。

2004年にOさんは、M町に移住した星の仲間の紹介で入手しました。

ここに在った古い家は、取り壊し、母屋、スライデングルーフ観測所の基礎部分は、地元の

大工さんに作成して頂いた。

母屋は普通の戸建てなので、-10℃以下の真冬でも暖が取れます。

また、地元の人の協力で、観測所の上を通っていた電柱の位置を変えてもらったり、観測所

から見える電柱の外灯をスイッチ式に変えてもらったりと配慮して頂いたりと地元住民の

方々との暖かいつながりがあります。

観測所は、ニッシン製スライデングルーフ式(観測室3.5×3.5m)、望遠鏡は、ミード製

口径356mmF10+高橋製作所製EM-500とワテック製WAT120Nで、小惑星の

掩蔽観測を行っている。

小惑星の掩蔽観測

Oさんのメイン活動は、2006年から始めた小惑星観測です。

これまで小惑星が恒星を隠す現象を通算289回観測して、実際に

隠れた40回の観測に成功している。

(2015年時の観測件数です。引用資料が古くすみません。)

小惑星の掩蔽観測をおこなうきっかけは、月によるアンタレスの

掩蔽(星食)観測をビデオ撮影して鹿児島の「せんだい宇宙科学館」

の速水勉氏に報告したところ、観測グループに加わらないかと

お誘いがあったのがきっかけとの事。

これまでの観測で最もおもしろかったのが、2008年1月3日の

二重小惑星アンティオペ(主星)(90)とその衛星で、恒星

(11.2等)による掩蔽観測との事。

福島の浜野和弘巳さん、秩父の橋本秋恵さん、滋賀の石田正行さん

ら国内の24地点の観測者が少しずつ、観測位置を変えて観測して

その観測結果から主星は直径70km,衛星は90×82kmの大きさと

わかったという。

小惑星の掩蔽観測は必ずしも予報通りにならず、予報時刻になっても

消えなかったり、逆に予報時刻でないのに消えたりということが

ありビデオ観測の画面から毎回目が離せないとの事です。

小惑星観測システムの紹介 

小惑星の観測システム、ワテック製WAT120N(フレームレート25fps、超高感度モノクロ

1/2インチCCDカメラ)で、ビデオ撮影を行い、その後、ビデオ解析ソフト「ライムービー」

(宮下和久氏作成フリーソフト)で解析する。

時刻の記録は、GHS時計を使用している。

フレームは対象天体の明るさによるが、4から8フレーム蓄積(0.16~0.32秒)で撮影し、

約11等級前後の小惑星を観測している。

最大256フレーム(10.24秒)まで蓄積すれば15等級くらいまで観測可能だが、フレーム数

が増大すると、観測誤差が大きくなる。

そのため、可能な限り短いフレーム数で測定するようにしている。

参考及び引用文献 月刊天文ガイド 2015年11月号 拝見!プライベート天文台より

小惑星りゅうぐうを捕らえた!

2020年、日本の探査機「はやぶさ2」が、小惑星「りゅうぐう」より、岩石試料の

採取に成功して話題になった。

Oさんは、小惑星「りゅうぐう」の撮影に成功した。

当時、それが、地元新聞の記事になりました。

Oさんの小惑星「りゅうぐう」の撮影事情を同好会メーリングリストから引用して紹介

します。 

やっと秋の良い空が見えるようになりましたね。

相変わらず小惑星の掩蔽は好条件の物が無く、今月に入り3件の

観測をしましたがいずれも通過でした。

一昨日は久しぶりに三倉にて素晴らしい快晴に恵まれました。

地球に接近中のリュウグウの撮影を試みたところ、添付画像のよ

うに写ってくれました。

ちなみに予報光度は16.7等級です。上弦過ぎの月明かりの中でしたが、

ほぼ天頂にあって条件は最高でした。

撮影データは以下の通りです。

2020.10.2420h21m 26m 31mの3コマを比較明合成。(左から右へ移動)

EOS6DMKⅡ、ISO25600、各露出30sMEADE 35cm シュミカセ直焦点

(fl=3556mm) 

下記 中日新聞に掲載された記事を引用

探査機「はやぶさ2」が岩石試料を採取した小惑星「りゅうぐう」の撮影に成功した

天文愛好家のOさんは、浜松市中区の自宅でユーチューブとテレビ中継の両方をチェックし、

はやぶさ2が投下したカプセルが火球となって光っている段階から回収までを見守った。

Oさんは「ミッション全体を通して、日本人の機械開発や加工技術の水準の高さと、

JAXAのチームワークの素晴らしさが最高の結果につながったのだと思う。

感動の一日でした」と話した。

八年前まで地学の高校教師だった小和田さんは、天文好きが高じ、2004年に

M町の山中に六畳ほどの屋根付き観測所を個人で建設。

この観測所から十月下旬にりゅうぐうを撮影した。

まとめ

星の好きな方なら一度は、憧れる自宅天文台。

その夢を実現して、第一線で活躍するアマチュア天文家がいます。

Oさんは、高校生の頃、天文同好会を設立。

その活動から、同好会メンバーより新天体発見者が生まれ、地元の天文普及に

貢献している。

今も、私設天文台で天体観測を続けている。

その活動の様子は、天文専門誌や地元新聞の紙面に取り上げられています。

参考及び引用

月刊天文ガイド2015年11月号

地元天文同好会発行誌参考

中日新聞 2020年12月7日の記事より引用 

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