自宅で手軽に美しい天体写真を撮影できるスマート望遠鏡を紹介 -1-

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デジタル技術の進歩や光学系の進歩で、アマチュア天文家の天体写真は、

ハッブル望遠鏡の撮影画像に迫る撮像を行っております。

しかし、ベテランによるハイアマチュア天文家の領域のようで、

なかなか手が出しにくいイメージです。

自宅で、手軽に望遠鏡を設置し、目的の天体を自動導入、観望や

撮影ができるスマート望遠鏡があります。

当ブログで、自宅で太陽観測を行う静岡県のアマチュア天文家

Jhosua氏が、このスマート望遠鏡を入手しました。

スマート望遠鏡の使用感の手記と実際の撮影画像を送って頂きま

したので3回に分けて、紹介したいと思います。

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タイトル画像 アンドロメダ星雲 Vesperaで撮影 

撮影者 静岡県 Jhosua氏

スマート望遠鏡 Vespera (ヴェスペラ)  

そもそもスマート望遠鏡って?

         

          スマート望遠鏡 Vespera

スマート(賢い)望遠鏡って、地面にドンッ!と置いてスマホでちょいちょいいぢるだけで

手軽に星雲・星団などを観望したり撮影したりできる全部入りの望遠鏡です。

望遠鏡で天体を撮影したいとなると、用意するものは、

望遠鏡

赤道儀式の架台

三脚

自動追尾のための小型望遠鏡

カメラ

自動追尾(オートガイド)のためのカメラ

制御用のパソコン

赤道儀やカメラ、パソコンのためのバッテリー

などが必要になります。

これがスマート望遠鏡になると、

スマート望遠鏡

三脚

スマホ

になっちゃいます。

夜通し楽しむなら、バッテリーを追加するくらいでしょうか。

用意ができたら準備です。

普通の望遠鏡ですと、

用意した望遠鏡やカメラ、オートガイドなどの組み付け、ケーブル接続など

極軸合わせ

天体の導入

構図に合わせた微調整

露出などのカメラの設定

オートガイド開始

露出開始

といった感じになります。

これがスマート望遠鏡ですと、面倒な作業が自動化されているので、

スマート望遠鏡と三脚を組み付ける

スマホから初期化を開始させる

天体を導入

構図に合わせた微調整

露出開始

と、かなり簡素化されます。

最初の組み付けはありとあらゆる機器を取り付け、ケーブル接続しなければならない所を

スマート望遠鏡を三脚に載せるだけと、ここだけでかなりの時間節約になります

極軸合わせも、北極星が見える観測地ならよいのですが、南向きのベランダからの観測と

なると、精度良く合わせるにはこれだけで30分以上かかる場合もあります。

小型の安い赤道儀では北極星を使わずに合わせるにはいつまでも決まらなかったりします。

勿論、北極星で軸合わせができれば小型の赤道儀でもそんなに手間はかかりません。

天体導入も、今ではプレートソルビングという手法で手軽になってきましたが、ショップが

謳うほどうまく導入できません。

行ったり来たりを繰り返したりしてかなり手間取ります。

組み立て、軸合わせ、導入といった、手間のかかる作業がスマート望遠鏡

では不要の作業になるので、圧倒的に素早く撮影に入れます。

ベランダのサッシを開けてから撮影開始ボタンを押すまでの時間は10分もかかりません。

撮影が終わってからの撤収も5分かかる事もありません。

この撮影開始までの時間、撤収の時間が短いというのは、実はものすごいアドバンテージが

あります。

サラリーマンが残業を終えて家に着き、就寝するまでの貴重な時間をいかに露出時間に

割り当てるか、安定して10分かからずに撮影に入れるというのが実は重要だったりし

ます。

誰も彼もが自宅の屋上に据え付けられたドームに組付け・調整済みの機材が鎮座しているわけでは

ありません。

スマート望遠鏡のおかげで、自分は夜の部の撮影に戻ってくる事が

できました

           スマート望遠鏡  Vespera 主鏡筒収納状態  

      Vesperaで撮影したこぎつね座 M27(亜鈴状星雲) 

Vespera(ヴェスペラ)に興味がありましたら

下記に購入先のリンクを貼りました。 

【直販店限定】VAONIS Vespera ヴェスペラ 望遠鏡 電子観望

ヴァオニス 天体観測

スマート望遠鏡 Vespera 

自動導入&追尾
Vesperaは自動導入・追尾技術の搭載により天体を自動的に導入追尾し、地球の自転

による影響を補正します。

お手元のアプリからお目当ての天体を指定するだけ。全自動で行います。

防雨仕様
VesperaはIP43の防雨仕様で、センサーが雨に反応すると自動的に電源が切れるよう

になっています。

オートフォーカス
オートフォーカス機能を搭載していますので、手動でピント調節をする必要はありません。

自動イニシャライズ
Vesperaは、スマートフォンやタブレットに搭載されているGPS機能、独自の星パターン

認識、天体測定によって全自動で初期化を行います。
Vesperaを設置して5分以内に自動的に観望の準備が完了します。

スペースセンター
スペースセンターはあなたが「宇宙への旅」を始めるためのホーム画面です。

このホーム画面ではVesperaの操作を管理しており、今いる場所に応じた天体の情報

を確認することができます。


この画面からVaonisの様々なコンテンツにアクセスできます。

今後さまざまな機能が追加される予定です。

自動初期化
星野の解析とオートフォーカスにより、5分もかからずに「宇宙への旅」が始められます。

天体カタログ
アプリ内の天体カタログは定期的にアップデートされます。
天体カタログでは、創造の柱、チューリップ星雲、アンドロメダ銀河…他にも多くの天体

をお選びいただけます。

イメージライブスタッキング
数十枚、数百枚、数千枚と、画像がリアルタイムで積み重ねられるにしたがって、徐々に

天体の詳細部分や色彩が鮮明になっていきます。


長い撮影時間をかければかけるほど、見えてくる天体は鮮明になっていきます。

【製品仕様】
口径:50mm
焦点距離:200mm F値:4
レンズ:アポクロマート クアドラプレット(4枚玉)
レンズ仕様:超低分散(S-FPL52) ランタンガンス
画角:1.6×0.9°
架台:経緯台式
イメージセンサー:Sony STARVIS IMX-462
センサー解像度:1920×1080 (2MP)
センサー仕様:低読み出しノイズ (0.5e)
ピクセルサイズ:2.9μm
ADC:12 bits
画像フォーマット:JPEG、TIFF、FITS
焦点調節:オートフォーカス
バッテリー:内蔵
バッテリー動作時間:約8時間 ※気温20℃の条件
マルチユーザーモード:最大5人
太陽観望:可能 (専用フィルターを必ず併用ください。)
質量:約5kg
高さ:40cm
幅:20cm
奥行:9cm

※別売りバックパックは付属しません。
※付属三脚は、別売りの自在三脚と仕様が異なります。

まとめ

自宅で、簡単に設置、設定が可能、手軽に天体観望や撮影ができるスマート望遠鏡が

あります。

静岡県のアマチュア天文家Jhosua氏が、Vesperaの使用感と撮影画像について

手記を送って頂きました。

これを機会にスマート望遠鏡に興味を持って頂けたらと思います。

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