分かりやすく解説!星空の楽しみ方について 土星 不思議な環について

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今の時期、夜になると南東の空に月や明るく輝く星が幾つか見え

にぎやかです。

月のそばに輝く最も明るい星が木星です。

その西側に同じやぎ座に輝く明るい星が土星になります。

土星は、木星に次いで2番目に大きい惑星です。

土星の天文ファンに人気な理由は明るい大きな環を伴うからです。

その姿は、宇宙のシンボルのようです。

今、木星と供に土星も観望に最も適した時期です。

土星を見つけよう

9月も下旬になり、日が沈む時間が早くなりました。

21時頃、東南の方向を見ると、中秋の名月を迎える満月が見え

目立たない秋の星座、やぎ座に明るくやや黄色味を帯びた星が

二つ見えます。明るい星が、前回お話しました木星で、暗いほ

うが土星です。

土星は、木星に次いで大きな惑星で、木星と同じガス状惑星

です。

土星の最大の特徴は、土星の周りを取り巻く

環です。

肉眼や双眼鏡では見えませんが、小さな望遠鏡なら容易に見ること

ができます。

私が初めて土星を見たのは、中学生の時で、当時60mmの屈折

望遠鏡で見ました。

初めて、土星を見たとき、大変小さな像ですが、図鑑や教科書で見た土星

に、本当に環が付いているんだと実体験できて感動したのを覚えて

います。

この土星を見て天文ファンになった方も多いのではないでしょうか。

環を伴う土星の姿は、天文のシンボルとして、画像やイラストで

至る所で取り上げられるのではないでしょうか。

この時期、木星と供に土星も観望する最適な時期です。

近くの公共天文台の観望会等を炉用してぜひ、この土星を

ご覧になって下さい

関連記事リンク 土星を見よう アストロアーツ 

土星の環について

土星の環は、地球との位置関係の影響で、環の見え方が変わります。

今年は、環が大きく広がって見やすいです。

土星の環は、氷のかけらの集合体によって構成されているため、

環に厚みがないため、地球に土星の赤道面が真横に見える頃に

なると環が見えなくなります。

次回は、2025年で「環の消失」と呼ばれる。

土星の環の見えない状態も興味深いですね。

今は、土星の環の北側が見えているのですが、

2025年の消失から次第に南側が見えるようになり

2032年に環の南側が最も広く見えるようになるようです。

また、土星の環は、一様でなく、A環、B環、C環等

に分かれています。

A環とB環の間の溝を「カッシーニの間隙」といいます。

こちらも、小望遠鏡で、高倍率で観察すると見る事ができます。

    A環とB環の間に見える「カッシーニの間隙」、C環も観察できる。

土星の衛星 タイタン (Titan)

土星の衛星タイタンは、明るくこちらも小さな望遠鏡で

見る事ができます。

探査衛星の調査で、タイタンには、窒素とメタンから成る

厚い大気がある事がわかりました。

また、地表面に豊富な液体(海)があるため、地球外生命体がある

のではと期待せれています。

しかし、太陽から遠く離れているため、極寒(-180°)

のために生命の存在に否定的な意見もあります。

土星と衛星タイタンを望遠鏡で見ながら、もしかしたら、この

タイタンに地球外生命があるかもと想像を膨らませながら

望遠鏡で眺めると更に興味深いですね。

まとめ

今、土星が観望しやすい時期です。

中秋の名月を迎えた月とそのそばに木星と土星が

見えます。

星空の中に見つけやすく、望遠鏡で観察するのに最適

な時期です。

土星の最大の魅力は、土星を取り巻く環の存在です。

そしてその環は、見る時期によって変化して行きます。

今の時期は、環の北側が大きく開いた姿で見えます。

この記事を読んで、土星に興味を持ったらぜひ、

公共の天文台や観望会に参加して実際の土星を体感

して見てください。

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私のこれまでの仕事や趣味の天文活動で得た専門知識や経験を用いて科学や天文学について、楽しくお話して行こうと思います。よろしくお願いします。

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