最近の天文現象について -2-

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ここ最近起こった明るく観察しやすい天文現象について

紹介します。

 11月19日に起こった部分月食と夜半以降に見える明るい

彗星についてアマチュア天文家の撮影した画像と共に

紹介します。

11月19日の部分月食

今年は去る5月26日に皆既月食がありました。

全国的に天候が悪かった事や皆既時間が、19分と

短い悪条件がありました。

11月19日は、部分月食ですが、ほぼ皆既月食と同等な

食分になります。

私が、実際に見た当日の情景ですが、残念ながら月の登る東天

には雲が掛かっておりました。

 17時を過ぎたころ、それでも明るい月が雲のフイルター越しに

見えてきました。

 すでに食が始まっておりまして徐々に食が進行しながら、月が

昇って行く様子を観望しました。

18時に最大食を迎えたのですが、雲の影響で、月の姿はまったく

見えなくなりました。

ある意味、完全な皆既月食になったのですが、天候の良い場所

では、赤胴色を呈した皆既月食の像に見えたのでしょうか。

19時になると次第に隠れていた月が復元し始め、20時前に元の

状態に戻りました。

明け方に再び東天方向を中心に星を見ました。

明け方近くの天候は、雲もなく、透明度もよかったため、西天には

食を終えた月が神々しく輝いておりました。

 この月が数時間前は、部分食が起こってそのほとんどの姿が見

えなくなっていたのですから、改めて自然現象のスケールの大きさ

を感じます。

下記に地元のアマチュア天文家T氏の撮影した部分月食の画像を

掲示します。

地元の湖の湖面や風景とともに部分食が見える素晴らしい

画像です。

撮影時刻は18h06mで最大食分の近くです。

5秒露出、F5.0 ISO200 EOS6D 14mm

なお、月の拡大画像は

18h09m 1秒露出 ISO2000 FC76 FL600,mm EOS6D です。

T氏は、遠州天体写真愛好会の2021年の天体写真展「星空浪漫」の

主催者です。

 写真展は、ショッピングモールで開催した事もあり、

たくさんの見学者が見え盛況の様子でした。

こちらの展示写真もウエブ上で公開される予定ですので、

今後リンクしてブログ内でもお知らせしたいと思います。

下記に展示の1部の画像を紹介します。

            久留女木の棚田と星と蛍の共演画像

レナード彗星が明るい

2021年1月始めにレモン山サーベイの1.5m望遠鏡でレナード

が見つけた彗星は、11月後半から地球に接近しているため

明るく増光しております。

現在、夜半から明け方の東天方向に明るく見えます。 

望遠鏡を用いた写真撮影画像には明るい彗星の核と尾が写って

おります

この彗星は今後、太陽に接近して明るくなり

肉眼等級になるのではないかと予報が出ています。

数年振りに肉眼で見える彗星になるかもしれません。

今後の活動が楽しみな彗星です。

下記画像は静岡県N氏撮影のレナード彗星です。

光度は9.3等星

右の星雲はNGC4631光度9.3等星、下の星雲はNGC4656光度10.4等星 

200ミリ望遠レンズ 30秒露出

 

こちらは夜半に見えるチュリモフ・ゲラシメンコ(67P)彗星です。

静岡県O氏が撮影した彗星です。

 

まとめ

今回は11月19日の部分月食と明るく増光しているレナード彗星を

紹介しました。

12月はこのレナード彗星が肉眼等級に到達するか楽しみです。

12月14日ふたご座流星群の兄弟日、12月23日こぐま座流星群の

極大等があります。

晴天率や透明度も良くなり、星空観察に最適な時期になります

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私の今までの仕事や趣味の天文活動で得た専門知識や経験を用いて科学や天文学について、楽しくお話して行きます。アマチュア天文家 

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