浜松市立天文台40周年記念 星空案内人認定授与式・渡部潤一先生の講演について

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以前、ブログで紹介しました浜松市天文台が、今年で創立

40周年を向かえました。

40周年記念イベントとして、展示紹介、観測会、講演会が

実施されました。

記念講演会として国立天文台の渡部潤一先生がお話をされま

したのでその話題について紹介します。

星空案内人認定授与式

浜松市天文台は、地元のアマチュア天文同好会の要望と構想から

スタートし、今もボランテイア団体が、事業活動に貢献して

います。

その事業の中に星空案内人講座があります。

天文台は、一般市民に星空や宇宙の楽しみ方を教える「星空案内

人」の資格認定制度運営機構から資格認定を行う実施団体として

承認されております。

この資格認定講座を8月より開講しました。

そして、記念講演の前に、星空案内人の資格認定授与式が行われ

ました。

認定授与者は、16人でした。

国立天文台の渡部先生も授与者の人数の多さに驚いていました。

この辺りも、浜松市天文台の特色の現れでしょうか。

関連記事リンク

「星空案内人」16人に認定証 浜松市天文台 あなたの静岡新聞

渡部潤一先生の講演について

浜松市天文台の記念講演会は、毎年実施されているようで、

今回は、40周年記念講演会「星空と天文台の40年」という

テーマでお話がありました。

渡部先生は、1996年にも天文台で「すい星のなぞにせまる」という

テーマで講演されております。

このころは、百武彗星やヘールボップ彗星が、肉眼等級で、

長い尾も見えた頃でした。

先生は、最近では、白く長い、立派な髭を伸ばされたようです。

それでも、ゆっくりした口調でユーモラスなお話の仕方に

変わりはありませんでした。

今回の講演の内容は、1950年代の初の人工衛星スプートニクの

話から、現在までの時系列に話題となった天文現象と浜松市天文台の

活動をお話されました。

そして、これからの40年の未来先の天文現象についても触れられま

した。

流星の大出現が期待されたジャコビニ流星群や大彗星が期待されたコホー

テク彗星、オースチン彗星が、実際には、期待通りの出現や明るさに

ならなかった。

逆に当初、期待されていなかったウエスト彗星が大彗星になったり、

2002年のしし座流星群も当初の予想では、小活動とされていたが、実際には、

1時間に数千個の流星が流れた事や、やはり、大彗星になる事が期待された

アイソン彗星が、(NHKが大変なお金と放送時間を準備していたそうです。)

太陽に接近中に粉々になって消失したなどのお話をユーモラスにした後

天文現象の予測のむつかしさと人類の天文現象に対する経験値不足を

痛感したといいます。

これから40年後の天文現象として日本で起こる皆既日食と

ハレー彗星の回帰についてお話されました。

これから先、まだ数十年後の話ですが、この話を聞いた

若い新しい世代の人たちが、引き続きこれらの天文現象を

体感し研究していく事と思います。

講演中に渡部潤一先生ご自身の執筆された書籍の紹介がありました。

このブログでも参考までに下記に関連書籍を掲示します。






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木星の衝突閃光について

会場からの質問ができる機会があり、1994年のSL9の木星衝突痕の

発生が1000年に1度の現象。ホイヘンスが300年前に同様の

衝突痕を観測したとの事。

それに対して、個々の所,木星表面の衝突閃光は今年で7月と10月の2回、

1994年の衝突から9例程確認されている事に関して質問したところ、

衝突痕を残す大きな現象は、めったに起こることはないが、閃光衝突は、

これからも1年に数回は起こり観測されるでしょうとの事でした。

衝突痕を起こすのは、比較的大きな彗星で、衝突閃光は、更に小さな

小天体の衝突による起こるという解釈でしょうか。

会場では、アマチュア天文家の方々がレナード彗星のお話をそれぞれ

しておりました。

今朝、双眼鏡で見たという方やこれから彗星を行くという方も

おられました。

まとめ

浜松市天文台が創立40周年を向かえました。

アマチュア天文家の活動から創立した経緯から

現在も、その精神は継続され、今年度は、

星空案内人16人が認定されました。

記念講演として国立天文台の渡部潤一先生の

講演がありました。 

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