2025年7月14日、ペガスス座の壮麗な渦巻き銀河
「NGC 7331」にて発見された超新星「SN 2025
rbs」が、発見後明るく増光し、12等級台で輝いて
おります。
小型望遠鏡でも見える明るさの超新星として、多くの
観測者や天文ファンの視線を集めています。
タイトル画像 SN 2025rbs in NGC7331
撮影日 2025年7月29日
撮影者 遠州天体写真愛好会 田代貞氏
ブログ村ランキング参加中、応援クリックお願いします

にほんブログ村

NGC 7331系外銀河の特徴
ペガスス座に位置する距離約4,000万光年の
大型渦巻銀河です。
銀河の傾きが約75°で、私たちからは斜めに見え、
美しいダストレーンや渦巻腕の様子を堪能できます。
「天の川銀河の“ツイン”」とも呼ばれるほど構造が
似ています。
SN 2025rbsの特徴―どんな超新星なのか?
■タイプと発見
タイプIa超新星:白色矮星が伴星から物質を吸い取ること
で限界質量を超え、爆発的な核融合を起こす現象です。
宇宙の距離測定にも利用される「標準光源」としても有名
です。
発見された日:2025年7月14日、GOTO望遠鏡が銀河の
中心近くに出現した新しい光点をとらえ、数日後に多く
の観測でその存在とタイプが確認されました。
■明るさと観測性
絶対等級:-19.3等(タイプIaの代表値)。
ピーク時の見かけの明るさ:11~12等(観測時期やフィルタ
ーによって多少前後)。
小型望遠鏡(口径70mm超)でも視認できる明るさですが、
銀河の中心から僅か13秒角ほどしか離れていないため、
背景との分離はやや難しめです。
観測位置はペガスス座の中ほど、NGC 7331の中心付近。
視野の中でもやや青白く輝く「星」に見えるのが印象的です。
SN 2025rbsの撮影画像

出現前のNGC7331 撮影機材 SeestarS50 撮影日 2025年6月16日

SN 2025rbs in NGC7331 2025年7月29日
撮影者 田代貞氏
2025.07.29 22h51m~
MT250F6 MPCC DTDフィルター
1分×12枚comp EOS6D(HKIR)
iso3200
色彩はかなり強調しています。
SN 2025rbsの注目ポイント
■近傍銀河での明るい超新星
NGC 7331は地球から4,000万光年という比較的近い銀河。
そこでこれだけ明るいタイプIa超新星が発見されたことは、
観測者や天文ファンにとって大きなニュースです。
複数の天文台やアマチュア観測者による連携観測が活発
に行われています。
■距離測定の“新しいものさし”
タイプIa超新星は「宇宙の距離測定」に不可欠な存在。
今回のSN 2025rbsも標準光源としての応用が期待され、
NGC 7331の精密な距離測定や宇宙論的研究の発展に
貢献します。
関連記事リンク
2025rbs | Transient Name Server
小型望遠鏡でも見える可能性が
明るさが12等級前後ということで、空の暗い郊外
でしたら中口径の望遠鏡で眼視的に超新星を観測
できる明るさです。
スマート望遠鏡でしたら気軽に自宅でも観測でき、
しかも銀河の中心近傍という絶好の“天文ショット”
を写真に収めることができます。
背景のNGC 7331のダストレーンやスパイラルとの
対比も幻想的です。
まとめ
2025年の超新星「SN 2025rbs」は、天文学の
価値ある“生の教材”であり、観測者それぞれが
自分自身の体験として宇宙の進化を目撃できる
貴重な存在です。
もしペガスス座が見える夜には、ぜひ望遠鏡を
空へ向けて、この銀河と超新星の競演をチェック
してみてください!

スポンサーサイト
ドメイン取得とホームページ作成には


ブログ作成には


コメント