今年の夏は天候不順の日が多く曇りや雨の日が多いのですが、時折、
青空が広がり夜は星が良く見える事があります。
今回は今の時期に見やすい夏に見える夏の大三角等の代表的な星座
についてお話します。
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夏の大三角
夏は日が暮れる時刻も遅く星が見え始めるのもこの時期ですと19時
すぎでしょうか。
その時刻に天頂の空を見ると明るい星よりなる大きな三角形が見えます。
静岡県の田代氏の撮影した夏の大三角です。
三つの星の中で最も明るい星がこと座のベガになります。
この星が七夕の織姫星になります。
すぐそばに4つの星が平行四辺形を成しておりこれが琴の本体になるでしょうか。
印象的な星座で一度見れば覚えられるかと思います。
この星座の中には二重星が二つ連なって見えるダブルダブル(こと座ε¹,²)や
リング状に見える有名な惑星状星雲M57があります。(望遠鏡が必要ですが)
こと座に見えるM57(リング状星雲)
ベガに南に対に見えるのがわし座のアルタイルです。
こちらが七夕の牽牛星になります。
アルタイル付近に二つの明るい星が囲んで見えこれがわし座の本体に
なります。
正直私にのイメージ力がないのかわしの羽ばたくイメージが、わかないのですが
みなさんはどうでしょうかご覧頂いてイメージして見て下さい。
天文ガイドにおもしろい記事があったのですが、中東付近では、二つの星の並びを
わしが羽ばたくイメージとして「飛ぶ鷲」、こと座のベガと近傍の二つの狭いV
字形の並びをを「落ちる鷲」と見るとのことです。
ベガとアルタイルの間を外灯の少ない郊外で月明りのない澄んだ夜空でみると天の川が
横断しているのが見えます。
昨年の夏、静岡県久留女木の棚田で星空案内人の方とこの方向を見ましたが肉眼でも
大きく広がる迫力ある天の川の光芒を見ました。
天の川の暗黒帯部も見えこういう光景を見ますと星空に一層興味と神秘性を感じます。
夏の大三角のもう一つの明るい星が白鳥座のデネブになります。
デネブは白鳥の尾部に当たります。白鳥座の本体になる大きな十字の星の並びは南天の
南十字星に対して北十字とも呼ばれます。
白鳥座のくちばしの部分にある星はアルビレオ(β)と呼ばれます。
望遠鏡でみますとオレンジとブルーの星が連なって見えます。
色の対比が美しく星の観望会に参加したらぜひリクエストして見てください。
この星をロミオとジュリエットと命名した人もいるとの事。
夏の大三角の近傍にはや座やいるか座があります。
少し暗い星の集まりですが、星座の並びがコンパクトでかわいらしく印象的です。
(田代さんが撮影した夏の大三角の画像の中にも写っていますが見つけられる
でしょうか。)
一度実際の星空の中でも見つけて見てください。
浜松市天文台が作成した夏の星座の解説図
参考文献および引用文献
天文ガイド 2021年7月号 誠文堂新光社
夏の星座図鑑 藤井旭 誠文堂新光社
天文ガイド 8月の星空 誠文堂新光社
夏の大三角にあるこぎつね座に見えるM27(アレイ状星雲)撮影 静岡県の田代氏
まとめ
今回は夏の星座の代表的な夏の大三角と関連星座について紹介しました。
今後晴れた日に透明度の良好な空で実際に眺めてみてください。
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