すっかり秋の季節になりました。
今、土星の姿が見頃です。
空の暗くなった午後7時頃には南東の空に
ひときわ明るく輝いております。
そんな土星が、2025年11月24日、土星の環が
極細になり、地球から見るとほぼ「消失」する
珍しい現象が観測されます。
約15年に一度だけ訪れるこの現象は、望遠鏡愛好家
や天文ファンにとって必見のイベントです。
今回は、この土星の環消失現象の魅力や観察ポイント
を詳しくご紹介します。
タイトル画像 極細の環の土星
撮影者 大石賢氏 撮影日 2025年10月17日
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土星の環消失現象とは?
土星の環は普段、宇宙屈指の美しい構造として
知られていますが、土星の自転軸の傾きと地球
の位置関係により、約15年に一度、環がほぼ
真横を向くために地球からその環が極細に見
えたり、ほとんど消えてしまう状態になりま
す。
2025年11月24日がそのピークの時期です。
土星の環はなぜ見えなくなるのでしょうか。
それは、土星の環は非常に細かい粒子の集まりで
構成されているためで、地球から見える方向から
真横になると遠方からは見えなくなってしまいま
す。
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環のない土星を見れるチャンス
環のない土星の姿を見ることができる貴重な
機会になります。
通常は環に覆われた華やかな土星ですが、この
期間だけは環がほぼ見えないため「つるん」と
した土星本体だけが観察できます。
天文ファン必見のイベントです。
15年ぶりの貴重な天文現象として多くの天文館や
科学館で特別観察会が開催されます。
写真撮影・観察の挑戦:極細になった環を撮影する
挑戦や、スケッチで変化を記録する楽しみもありま
す。
静岡県内では、デイスカバリーパーク焼津にて
11月22から24日に「土星特別観望会」や毎週
土曜日の「星空観望会」にて施設の大型望遠鏡
で特別な土星の姿を見ることができます。
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土星の観察ポイント紹介
■観察時期は11月中旬から12月上旬。
■環が極細のため、小型望遠鏡から中型望遠鏡
に高倍率をかけて観察すると土星の様子が
よくわかります。
■天候にも左右されるため、晴れた夜を狙う。
■各地の天文イベント情報もチェックして参加しよう。
最近の土星の姿を紹介

SeestarS30による2025年9月8日の土星
SeestarS30による極細の土星の動画
スマート望遠鏡SeestarS30で撮影した最近の土星の姿
です。
S30は対物レンズ口径が30mm、焦点距離も短く
F5相当なので、土星本体と極細の環を確認できる
くらいの像です。
多分、24日前後では、環の存在は確認できないのでは
ないでしょうか。

極細の環の土星 撮影者 大石賢氏 撮影日 2025年10月17日
合成焦点距離 約4500mm
島田市のアマチュア天文家大石賢氏が
最近の土星の姿を撮影しました。
大石氏のコリメート縮小系を応用した
合成焦点距離により極細の土星の環の
様子がよくわかります。
いかに土星の環が横面に対して薄いのか
実感して頂けるかと思います。
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-コリメート縮小光学系、SeestarS50で
見る最接近中の火星-
まとめ
11月の秋空の夜空で、土星が明るく見頃です。
2025年11月の夜空は、普段とは一味違う土星の姿を
楽しめる絶好のタイミングです。
家族や友人と観察会を楽しんだり、ブログやSNS
で記録を共有したり、今年ならではの貴重な経験
をぜひ味わってみてください。
美しい土星写真を快く掲載許可を頂きました大石氏
に誌面にて感謝致します。

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