発見当初は、主惑星だった冥王星。
しかし、その後、小惑星帯やカイパーバルトで
同じクラスの惑星が発見されるようになり、
準惑星に降格しました。
島田市のアマチュア天文家の大石賢氏が、
今回、エリスとオルクスの二つの準惑星
(あるいは準惑星候補)を縮小コリメート
光学系で撮影しましたのでここに紹介
します。
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コリメート縮小光学系について
島田市のアマチュア天文家の大石賢(まさる)氏は、小学生の頃に
図鑑で見た系外銀河の写真に魅了され天文の趣味の世界へ。
眼視観望を主に天文活動をしてきましたが、増え続ける光害の影響
により暗い天体の観望に限界を感じました。
現在は、縮小式コリメート光学系法を用いた電子観望を行っている。
コリメート法とは、望遠鏡の接眼レンズにカメラレンズを覗かせて
撮影する方法ですが、接眼レンズの焦点距離とカメラレンズの焦点
距離の組み合わせにより、望遠鏡の合成焦点距離が短くなる縮小光
学系にすることができるという。
これにより、天体望遠鏡の口径はそのままにして、焦点距離を縮小
して明るい光学系になるという。
焦点距離32mmの接眼レンズに焦点距離6mmの接眼レンズを取り付
けたCMOSカメラを連携することで縮小率を高め、使用している望遠
鏡を合成焦点距離F452mm(F2.2)という明るい光学系にしました。
現在、使用している望遠鏡は、タカハシ ミューロン210
COMSカメラ Player One Uranus-C Pro
コリメート収縮光学系 合成焦点距離 約600mm
架台は、 ビクセン SXD2赤道儀を使用。
主に、自宅の庭で電視観望しているそうです。
縮小コリメート光学系の詳細は、星ナビ2023年1月号に掲載されて
おります。
興味のある方は、そちらもご覧下さい。
準惑星エリスとオルクス

エリスの撮影画像 撮影者 島田市 大石賢氏
エリスは、準惑星の中で、最も質量が大きく、
冥王星に次いで2番目に半径が大きい。
起動離心率の大きいのも特徴です。
デイスノミアという衛星も従えている。

オルクスの撮影画像 撮影者 島田市 大石賢氏
オルクスは、エッジワース・カイパーベルトの中を
公転する太陽系外縁天体です。
およそ910kmの直径で、準惑星の候補になっている
天体です。
ヴァンスという大型の衛星を従えている。
オルクスの表面輝度は明るく、その反射率は約23%に
達しており、メタンやアンモニアなどの化合物の
存在を示唆している。
いずれの天体も19等台の暗い天体です。
これらの天体を島田市の市街地で
撮影しているから驚きです。
撮影者のコメント
どちらも 18等 から 19等 と暗いため、コリメート収縮光学系
の機材で90秒x15枚 ライブスタックした画像を強力にストレ
ッチしています。
撮影地は、自宅ですが、1月4日の Eris だけは、川根本町の
おろくぼで撮影したため、より暗い星まで写っています。
公転周期が Eris 560年 Orcus 254年 のため、2日間の
移動量は Orcus が大きいようです。
まとめ
島田市のアマチュア天文家の大石賢氏が、
今回、エリスとオルクスの二つの準惑星
(あるいは準惑星候補)を縮小コリメート
光学系で撮影しました。
いずれも19等台の暗い天体ですが、その姿を
見事に捉えております。
縮小コリメート光学系のポテンシャルと
大石氏の今後の活躍が楽しみです。
当ブログへの掲載許可を頂いた撮影者の
同氏に誌面にて感謝致します。
関連記事リンク
-縮小コリメート光学系を応用して暗い天体を撮影する-
-コリメート縮小光学系、SeestarS50で見る最接近中の火星-

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