5月に入り明け方の東天に明るい惑星たちが集合しております。
5月18から19日には火星と海王星が接近します。
数度の各距離で最接近するため小望遠鏡で同一視野に見ること
ができます。
火星を目安に海王星を見つけるチャンスです。
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明るい惑星が明け方の東天に並ぶ
5月頃から明け方の東天に金星、木星、火星、海王星、土星が一列に
並んでいる姿が見えている。
金星は5月1日に木星に最接近してその後、西方最大離角を過ぎ、少し
ずつ太陽に近づき高度が下がっておりますが、ほかの惑星はゆっくり
高度を上げているので、日の出になる前までにこの惑星たちを
を見ることができる観察時間は長くなっております。
![](https://science-motley-story.com/wp-content/uploads/2022/05/惑星集合画像-2-2022.5.7-1024x491.jpg)
5月4日の明け方の空を撮影 地平線より金星、木星、火星、土星が並んで見える
火星と海王星が最接近する
5月18~19日の間に火星(0.8等)と海王星(7.9等)が最接近する。
明け方に見える惑星はすべて順行しているのだが、海王星は太陽からの
距離が遠いため動きが遅く、他の惑星に追い越されていく。
(4月28日は、金星と海王星が最接近した。)
火星と海王星が最接近するのが18日の15時24分で角距離が31’.4(満月
の大きさくらい)ですが、この時間は、日本では見られないため前後の
18から19日の明け方が観察のチャンスになります。
小望遠鏡でふたつの惑星の接近の様子が見える
望遠鏡を明るい火星を目安に向けると月の直径よりやや大きめの距離に
なりますが、海王星が傍らに見えているはずです。
火星が0.9等、海王星が7.8等です。火星の視直径は、5″.7と小さいの
ですが、やや面積体になっていることがわかります。
この火星は、今後地球に大接近して12月1日には17″.2の大きさになります。
海王星は、2″.2と小さく恒星状に見えます。
写真撮影は、光度差があり、むつかしそうですが、赤い惑星と青い惑星の色
の対比が楽しめそうです。
![](https://science-motley-story.com/wp-content/uploads/2022/05/火星と海王星-002-2022.5.18-1024x638.jpg)
5月19日03時30分 火星と海王星の位置 望遠鏡で観測(視野円2°)でシュミレーション
参考文献および引用文献
月刊天文ガイド 2022年5月号 春の惑星集合を見る&撮る
関連記事リンク
2022年5月中旬 火星と海王星が大接近 アストロアーツ
まとめ
明け方の東天に明るい惑星が集合しております。
5月18~19日に火星と海王星が最接近します。
小望遠鏡で見ることができます。
光度差がありますが、赤い惑星と青い惑星の色の
対比と宇宙のスケールを体感する機会になります。
![](http://science-motley-story.com/wp-content/uploads/2022/05/planetarium-2.png)
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