進行がんのがん患者の薬剤費が10~15年前
に比較して10倍から50倍程度になったと
日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)が
報告した。
開発コストの高い分子標的薬や免疫
チェックポイント阻害剤の普及に
伴う背景にあると考えられる。
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進行がん患者の薬剤費が10~50倍に!
日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)の調査によると、進行した「ステージ4」の
がん患者が必要とする薬剤費は、10~15年前と比べて10倍から50倍にも増加し
ていることが明らかになりました。
これは、従来の抗がん剤に代わり、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤と
いった開発コストの高い新しい治療薬が普及したことが主な要因とされています。
なぜ薬代がここまで高くなったのか?
- 新薬の開発には膨大なコストがかかる
- より効果的とされる新薬が次々と登場
- 医療現場で新薬の使用が広がっている
特に分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤は、従来薬と比べて
大幅に高価です。
そのため、患者や医療保険財政への負担が急増しています。
効果が同じでも高い薬が使われている現状
1880人を分析した大腸がんでは、78%が分子標的薬を使用し治療費用を押し
上げた。
患者の16%が月50万円以上だった。
治療効果が同等に関わらず、秘湯が倍になる薬がより多く使われていた。
JCOG医療経済小委員会の國頭英夫委員長(日本赤十字社医療センター化学療法
科部長)は、「効果がほぼ同等であるにもかかわらず、より高価な薬剤が使用
されているケースもある」と指摘。
患者にとって不利益にならない形で薬剤コストを削減することは可能だとし、
診療ガイドラインにコストの視点を盛り込むよう関係学会に働きかけていきた
いとコメントしています。
調査の詳細
- 対象:2021年7月~2022年6月、全国442施設で初回治療を受けた進行がん
- 患者約1万5千人
- 調査内容:17種類の進行がんで使用された薬剤と月当たりの費用を集計
- 患者の約3割が高齢者

今後の課題と展望
新しいがん治療薬の登場は患者にとって希望となる一方、薬剤費の高騰は
医療現場や社会全体の大きな課題です。
今後は、効果とコストのバランスを見極めた上で、持続可能な医療体制を
築くための議論が一層求められそうです。
がん治療の進歩と薬剤費の高騰、そのバランスをどう取るか――患者、
医療従事者、社会全体で考えていくべき重要なテーマです。
「効果がほぼ同じなのに、より高い薬が使われている例もある。
患者の不利益にならずに薬剤コス
トを下げることは可能で、診療ガイドラインにコストの観点に関する
項目を盛り込むよう働きかけたい」と話す。(國頭英夫委員長)
参考及び引用文献
静岡新聞朝刊 2025年6月1日付け
がん薬代10~50倍に 10~15年前と比較
高開発コスト新治療普及で
まとめ
進行がんのがん患者の薬剤費が10~15年前
比較して10倍から50倍程度になったと
日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)が
報告しました。
開発コストの高い分子標的薬や免疫
チェックポイント阻害剤の普及に
伴う背景にあると考えられます。
治療薬の進歩に伴い、薬の開発コストや
治療費が高騰している。
研究グループは、患者の不利益にならずに
薬剤コストを下げることは可能だという。
診療ガイドラインにコストの観点に関する
項目を盛り込むように各学会働きかけたい
という。

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