今回は惑星の英名についての2回目です。
惑星の英名はギリシア神話の神々の名前です。
これを知るとにより星への興味や関心が広がっていきます。
今回は、昔に話題になった10番惑星や主惑星から準惑星
へ移行した冥王星の話題を盛り込みます。
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惑星の名前(英名)
現在、明け方の東天に明るい惑星が大集合しております。
これを機会に惑星の名前を英名とともに覚えてみましょう。
惑星の固有名詞を覚えますとより星に親しみが湧いてきます。
惑星の名前は、ギリシア神話やローマ神話に出て来る神様の名前が
付けられており、これらを知る事で星の知識や魅力が深まります。
ぜひ、一読して下さい。
これから星空案内人を目指す方も、知識として習得してみてください。
各惑星の説明
前回は水星から木星までを紹介しました。
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天文初心者必見!星の名前を覚えよう惑星の名前について -1-
今回は、土星から冥王星、過去に10番惑星が話題になりましたので
それについてお話します。
土星 Sartun サターン
ギリシア神話ではクロノス ローマ神話ではサトゥルヌスと呼ばれます。
クロノスは、ゼウスやポセイドンの父親になります。
クロノスの父親は天の神ウラヌスが父親なのですが、その父親を追い払い
自分が天の神の座に座るのですが、そのクロノスも父ウラヌスと同じよう
にゼウス等、自分の子供たちと争うことになり、敗れて地の底タルタロス
に幽閉されてしまいます。
タルタロスは“限りない闇の深み”という意味で、天から投げられた石が、
9日9晩落ち続けて大地に落ち、同じく9日9晩地に落ち続けてやっと
タルタロスにたどり着くという深い地の果てという事です。
天球をほとんど動かず、ずっしりとした土星の神秘的な様子を、不気味な地
の果てを想像させたのでしょうか。
この星を死神や貧乏神とみる人もいるようです。
ローマ神話では、時の神や農業の神と呼ばれております。
土星は実際の空でも、惑星の中でも落ち着いた明るさで動きもゆったり
としています。
なんといっても小望遠鏡でみる土星を取り巻く環の存在が有名です。
ぜひ、一度この土星の姿を一度ご覧になって下さい。
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分かりやすく解説!星空の楽しみ方について 土星 不思議な環について
天王星 Uranus ウラヌス
ギリシア神話では、ウーラヌス、ローマ神話ではウラヌスと呼ばれる。
大地の女神ガイヤの子供で、天を支配して神々の王になります。
その後、自分の子供クロノスに王位を奪われ、追われる事になります。
海王星 Neptune ネプチューン
ギリシア神話ではポセイドン、ローマ神話でネプチューンと
呼ばれます。
海を支配する神で、ゼウスの兄弟になります。
ゼウスに次いで力のある支配力を持った神です。
海王星は遠いため、小望遠鏡では、恒星状に見えるのみでした。
初めて惑星面を見たのは、ボイジャー2号の撮影画像だった
と思います。
美しい青い惑星の姿は正に名前の通りです。
冥王星 Pluto プルート
ローマ神話でプルート、ギリシア神話でハデスと呼ばれる。
天の神ゼウス、海の神ポセイドンの兄弟になります。
地の底、死者の国の支配者として恐れられた神です。
冥土の神様になります。
最も遠い惑星という事でこの神様の名前が用いられた
のでしょうか。
和名の冥王星を名付けたのは、星や星座の伝説や名前の
研究で著名な野尻抱影氏という事で有名でした。
残念ながら現在は、冥王星は、主惑星から降格して
準惑星として分類されております。
理由は、冥王星が大変小さく、直径が2400km程(月の
直径が3500km)で、カイパーベルト帯で、冥王星サイ
ズの惑星が発見された事や軌道が主惑星の軌道と異なって
いたりする理由から準惑星に降格となりました。
準惑星には、ほかに小惑星のケレス、エリス等があります。
10番目の惑星
まだ、冥王星が主惑星と認められていた当時、10番目の惑星
ではないかと考えられていたことがありました。
水星の内側に未知の惑星が存在してその惑星に「バルカン」と
名付けられていたことがあるようです。
バルカンは、ギリシア神話の火と鍛冶(鉄を鍛えて
道具にすること)の神です。
残念ながらバルカンの存在は認められませんでした。
現在の所、水星の内側に惑星の存在は確認されて
おりません。
それでも未知の惑星という言葉は、好奇心が刺激され
わくわくして来ますね。
まとめ
前回に引き続き、惑星の英名について紹介しました。
惑星の名称は、ギリシア神話の神々の名前です。
その名前の由来と合わせて惑星を見るとより
美しさと魅力が際立つのではないでしょうか。
また、冥王星が主惑星から準惑星になった事、第10惑星
についても触れました。
参考文献および引用文献 子供の天体観測 地人書館
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