9月に極大を迎えたとみられる、うさぎ
座のR星を撮影しました。
今回は、スマート望遠鏡「S50Pro」の
広角レンズを使って、うさぎ座周辺を広
く写しています。
画面の中では目立つ星ではありませんが、
画像を確認すると、赤みを帯びた星が見
つかります。
撮影時点でおよそ8等級前後。
肉眼で見ることは難しい明るさですが、
スマート望遠鏡なら周囲の星々ととも
に、その姿を記録することができます。
タイトル画像
うさぎ座とウサギ座R星(マーキング)
2026年9月22日撮影
Seestar S50pro 2分露出
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うさぎ座R星について
うさぎ座R星は、うさぎ座にある長周期
変光星です。
英語では R Leporis と表記されます。
この星は約430日前後の周期で明るさを
変える、ミラ型変光星に分類されていま
す。
資料によって数値には差がありますが、
一般的にはおよそ5.5等から11.7等の
範囲で変光するとされています。
明るい時期には双眼鏡や小型望遠鏡で
見つけやすくなりますが、暗い時期に
は10等級以下まで減光するため、観
測には望遠鏡や撮影機材が必要にな
ります。
このうさぎ座R星が9月に極大期を
向かえるとの予報があり、S50Proの
ようなスマート望遠鏡で撮影するには、
ちょうどよい観測対象といえるでしょ
う。
別名「クリムゾンスター」呼ばれる理由
うさぎ座R星の最大の魅力は、その
色です。
この星は、普通の赤色巨星よりもさら
に赤く見える炭素星です。
星の大気に含まれる炭素化合物が青い
光を強く吸収するため、残った赤い光
が強調され、深紅色に見えると考えら
れています。
そのため、うさぎ座R星には、
クリムゾンスター
ハインドのクリムゾンスター
という愛称があります。
1845年にこの星を発見したイギリスの天文
学者ジョン・ハインドは、その色を「黒い視
野に落とされた一滴の血のよう」と表現した
と伝えられています。
実際に望遠鏡で見ると、一般的な恒星の「オレ
ンジ色」とは違う、濃く沈んだ赤色を感じるこ
とがあります。
写真では画像処理やホワイトバランスの影響
を受けますが、それでも周囲の星とは異なる
色合いが魅力です。
変光する赤い巨星
うさぎ座R星は、恒星の進化の最終段階の一つ
である漸近巨星分枝星(AGB星)にあたると
考えられています。
長い時間をかけて膨張した赤色巨星であり、
内部で作られた炭素が表面付近に運ばれる
ことで、炭素星としての特徴を示すように
なります。
また、星そのものが脈動しているため、明
るさが周期的に変化します。膨張したり収
縮したりするたびに、見かけの明るさが大
きく変わるのです。
ただし、毎回同じ明るさまで増光するわけ
ではありません。
長い目で見ると、極大時の明るさや極小時
の暗さにも変化があり、約40年規模のゆっ
くりした変動も指摘されています。
つまり、うさぎ座R星は「約430日で明る
さを変える星」であると同時に、「何十年
という時間でも変化している星」なのです。
うさぎ座R星の極大の特徴
今回の撮影では、9月に極大を迎えた後のうさぎ
座R星を狙いました。
極大を過ぎたからといって、すぐに見えなくなる
わけではありません。
変光星はゆっくりと明るさを変えていくため、10
月になっても観測や撮影の対象になります。
むしろ、これから少しずつ暗くなっていく様子を
追跡することで、単なる一枚の写真ではなく、星
の変化を記録できます。
うさぎ座R星は極大のたびに明るさが変わり、変
光の仕方にも個性があります。
今回の光度を記録しておくことは、次回以降の観測
と比較するうえでも意味があります。
うさぎ座R星の撮影画像を紹介

うさぎ座とうさぎ座R星(マーキング部分)
Seestar S50pro 広角側で撮影 2分程の露出
2026年9月22日未明

うさぎ座R星付近をトリミング
オレンジ色の輝きを見せる星が見える
およそ8等級くらいでしょうか

うさぎ座R星付近をトリミング
Seestar S50pro撮影 2分程の露出
2026年10月6日未明撮影
S50Proの広角レンズで楽しむ
うさぎ座R星だけを大きく写すなら、望遠鏡の
焦点距離を活かした撮影が向いています。
一方、S50Proの広角レンズでは、星座の中に
あるR星の位置関係を含めて記録できます。
広角撮影の魅力は、次のような点です。
うさぎ座全体や周辺の星々を一緒に写せる。
R星がどの星の近くにあるのか確認しやすい。
撮影対象を探す導入用の画像として利用できる。
変光星の明るさを、周囲の比較星と見比べやすい。
特に変光星の観測では、近くにある比較星と明るさを見比べ
ることが重要です。
今回は画像の中で、うさぎ座R星が周囲の星に比べて赤く見
える点にも注目してみました。
■観測のポイント
うさぎ座R星を観測する場合は、次の点を意識すると楽しみ
が増します。
まずはうさぎ座を探す
うさぎ座は、冬の代表的な星座であるオリオン座の南側に
あります。
秋の夜はまだ東の空から昇ってくる時間が遅いため、夜遅
い時間帯や冬の早い時間帯のほうが観測しやすくなります。
双眼鏡や望遠鏡を使う
8等級前後では肉眼観測は難しいため、双眼鏡や望遠鏡を使用
します。
都市部では光害の影響もあるため、スマート望遠鏡で撮影しな
がら位置を確認する方法が便利です。
色に注目する
うさぎ座R星は、単に「何等級か」を確認するだけでなく、赤
色そのものを楽しみたい星です。
低倍率では色がわかりにくいこともありますが、視野の中で
周囲の白っぽい星と比較すると、赤みを感じやすくなります。
定期的に撮影する
同じ構図で数週間おき、あるいは月ごとに撮影すると、明るさ
の変化を記録できます。画像の保存時には、撮影日時、機材、
露出、フィルターの有無などもメモしておくと、後から比較
しやすくなります。
S50Proの購入先を紹介
S50Proの購入先リンクの紹介です。
次回の入荷は10月頃の予定です。
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まとめ
うさぎ座R星は、約430日周期で明るさを変える
ミラ型変光星です。
そして何よりも、炭素星ならではの深紅色が美しい
、非常に個性的な天体です。
9月の極大を経て、10月にはおよそ8等級前後の姿を
見せてくれました。
肉眼では見えない明るさですが、S50Proの広角レ
ンズを使えば、うさぎ座の中で赤く輝くR星を記
録できます。
一晩だけ撮影して終わりにするのではなく、これから
少しずつ暗くなっていく様子を追いかけてみるのも、
変光星観測の大きな魅力です。
夜空に浮かぶ小さな赤い点。
その光は、約1,500光年近く離れた場所から届いて
います。
うさぎ座R星は、星の色、変光、恒星進化、そして
時間の流れを一度に感じさせてくれる、まさに「観
測して楽しい星」だと思います。

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