新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
今年のふたご座流星群は、12月14日に極大ピークを予測されておりましたが、
この日は、下弦の月があり、月明かりの影響で、見える流星数が少ないのでは
ないかと思われておりましたが、予想に反して多数の明るい流星が、飛来した
ようです。
大変明るい火球や停止流星も出現したようです。
今回は、火球と珍しい停止火球の目撃について画像と共に紹介します。
画像は、「月夜のふたご流星群」撮影者 田代貞氏
12/14 22h30m~24h49m 10秒露出 連射 ISO2500
SONYα7Ⅱ(normal) sigma 20mm f1.4 dg dn art 絞りF2.8
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活発だったふたご座流星群
昨年のふたご座流星群は極大期に影gの月があり月明りの影響がありました。
しかし、日本は、太平洋側を中心に好天に恵まれ、期待以上の活発な活動を
認めました。
日本流星研究会の報告では、12月13日夜から明け方にかけてのZHR値は50
から70へと時間経過とともに増加傾向になりました。
極大ピークの予想された12月14日夜から明け方早朝までほぼ一晩中ZHR=
100~120の安定した出現だったとの事です。
個別での観測では肉眼で6等級の見える空でHR=150を超す報告と火球の
出現を認めた報告があったようです。
参考文献及び引用文献 月刊天文ガイド 2023年2月号 誠文堂新光社
関連記事リンク
火球も出現!2022年のふたご座流星群 国立天文台ニュース
火球の目撃情報が多数あった!
今回のふたご座流星群の極大日期間に火球が出現し、多数の目撃者の報告があり
話題になりました。
目撃された火球の報告
・13日20時03分に関東から東海道を中心に―6等級(金星が―4等)の火球が
目撃されました。
解析から神奈川県西部上空から発光して東から西へ飛行、静岡県西部上空で消失した
そうです。
・15日02時31分には、今回最も明るい―8等(月の明るさが―12等)の火球が
東日本各地で報告されました。
この火球は静岡県南方の駿河湾上空えお北から南に飛行したと推定されておるようです。
地元同好会会員による火球の画像とコメントを書き出します。
12月15日2時31分撮影 撮影者 掛川 金子氏
撮影者のコメントより
昨夜は風が強くて寒かったですね。
夜半、いつもの温度計が4度になってました。
寝る前に監視カメラ(ATOM2)を仕掛け、
ふたご座流星群を狙っってみました。
モーションキャプチャー(動体検出)モード
で撮影したところ、1枚だけ写っていました。
多分この方角で一番明るかったものかと…
jpeg画像に切り取りました、左上は月です。
ATOM2は安価で便利なのですが、
もう少し感度と解像度が欲しいところです。
12月14日23時30分の火球撮影 浜松市 撮影者 小和田稔氏
写真は20時過ぎから零時過ぎまで撮りました。
対角魚眼で合計17個の流星が写りましたので、極大時刻が22時と好条件だった
こともありますが、街明かりの中の写りですので結構活発な活動ではなかったか
と思います。
ちなみに21時台では3個、22時台では8個、23時台では4個写りました。
極大時刻とまずまず一致しているのではと思います。
添付画像は23時30分台に北斗付近に流れた火球です。(対角魚眼
の左下隅の画像を強拡大しています)ご笑覧ください。
関連記事リンク
ふたご座流星群を見逃した人へ。「火球」をバッチリ捉えた映像と写真に、
宇宙のロマンが詰まっていた
12月いっかくじゅう座流星群の停止火球が目撃!
ふたご座流星群極大日12月14日20時30分に12月いっかくじゅう座
由来の停止火球が目撃され話題になりました。
火球消滅後に明るい衝突痕もしばらく観測されたようです。
停止流星(火球)とは、輻射点の方向が、観測者に向けて飛来するため
点状あるいは、大変短発光をする大変に珍しい現象です。
私自身もこれまで数例の目撃経験しかありません。
参考文献及び引用文献 月刊天文ガイド 2023年2月号 誠文堂新光社
当方の所属する同好会の会員も観測しておりましたので、画像とコメントを
紹介します。
撮影データ
2022.12.14 20:30 10秒固定 iso2000
sonyα7Ⅱ(normal) sigma 20mm f1.4 dg dn art 絞りF2.8
starrynightfilter
撮影者 田代貞氏
撮影者のコメント
田代です。
12/14-15はふたご座流星群を撮影に富士まで出かけきました。
前日に大きな流星が写ったので今年は当たり年かも?と老体鞭打って奮起しました。
まあ、東名走れば意外と近いのでちと気力を奮い立たせればなんとかです。
場所は朝霧高原のふもとっぱらの北側の牧草地。
5時頃に着いて19時から露出を始めました。
寒いので車窓から富士山を眺めていたらその上空でゆっくり増光して一瞬まぶしく輝いた流星を見ました。
ほとんど同じ位置で明るさは金星以上あり、正に停止火球でした。
停止火球による永続痕 撮影者 小和田稔氏
撮影者のコメント
小和田です
私の撮影した次の画像にも永続痕が写っていたので添付します。
火球が出現したのは連写を始めかかっていたタイミングで、浜松の
街中で火球と永続痕が撮影できたのは大変幸運でした。
この停止流星は、同好会会員により富士朝霧高原ふもとっぱらと浜松市内の2か所で
同時に観測されました。
永続痕の連続撮影も行われましたので、次回この停止流星の観測の画像と詳細について
ブログ紹介したいと思います。
今年のふたご座流星群も注目です!
2023年のふたご座流星群は観測条件が最良です!
極大ピークが、」15日4時と予報されており
その時間には輻射点のあるふたご座は天頂高く見え
月は、宵の17時過ぎには地平線に沈むため
14日宵から15日早朝まで、最高の条件で
流星観測ができます。
極大事には1時間に100個以上の出現が予想されているため
要注目です。
まとめ
昨年のふたご座流星群は、極大ピーク時に月明りがあるため、条件が
悪いのでは予想されておりましたが、好天の影響と明るい流星が多数
飛んだため、話題になりました。
大変明るい火球と珍しい停止火球も目撃されました。
停止流星と永続痕については、会員の同時観測記録があり、
珍しい現象なので、次回のブログにて紹介します。
今年のふたご座流星群は更に観測条件が最良になりますので
要注目ですね。
その時期には、当ブログで、観測のポイントの紹介やライブ動画中継
リンクなどを紹介したいと考えております。
お楽しみにしてください。
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