わかりやすく解説!星空の楽しみ方 オリオン座 明るさの変わる不思議な星ベテルギウス

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今回は、冬の星座の代表であるオリオン座

についてです。

オリオン座は明るい星で構成され特徴的な

星座の形で誰にも親しみのある星座です。

今回は、明るさの変わる星ベテルギウス

に着目してお話します。

冬の星座

冬を迎えると大気が澄んで空が冴えわたり

夜空には1等星が多くなります。

星座観察に最適な季節になります。

私も最初に実際の星空に見た星座は

冬の星座オリオン座です。

冬の星空は1等星が多く1年中で最も

にぎやかな時期です。

今月の星空 月刊天文ガイド 誠文堂新光社

オリオン座

オリオン座は、全天の中でも明るい星で構成

され、最も特徴的な星座になります。

オリオンはギリシヤ神話に出てくる

巨人の狩人の事です。

斜め一列に並ぶ「三ツ星」、その下に縦に並ぶ

「小三ツ星」、それらの左上に赤い1等星

ベテルギウス、右下に白い1等星リゲルから

構成されております。

赤味を帯びた1等星のベテルギウスから延びる

オリオンの腕と棍棒の先には、角が伸びた

おうし座が待ち構えております。

右下の白い1等星のリゲルがオリオンの

足先になります。

ベテルギウスとリゲル

オリオン座の1等星ベテルギウスの赤味を帯びた色

と白色のリゲルの色の対比が印象的です。

ベテルギウスは「巨人の脇の下」、ルゲルは「巨人

の右足」の意味があるようです。

ベテルギウス

表面温度は3600度と太陽の半分くらいで

太陽の直径の700倍から1000倍の大きさまで

膨らんだり、縮んだりしております。

約5年半の周期で1等級程の範囲で明るさの

変わる「半規則変光星」になります。

ベテルギウスは、「赤色巨星」と呼ばれ

星の一生の終わりに近づいている星になります。

リゲル

地球から863光年の距離にあり、太陽の直径の

70倍もある大型な白色の巨星です。

温度は1万2000度あります。

また、リゲルには6.6等星の伴星を伴います。

参考及び引用文献 星空教室 冬の星座 誠文堂新光社 

ベテルギウスが暗くなった

ベテルギウスが、減光して暗く見えていた時期がありました。

ベテルギウスは赤色巨星です。

脈動により0.3等から0.9等の明るさまでを400日の周期で変光

する半規則性変光星です。

このベテルギウスが2019年の9月頃から減光を始め

12月には1.0等級を切ってしまい観測史上最も

暗い減光になったと話題になりました。

その後も急速な減光が進み、1.5から1.6等級という

報告がありました。

私もこの時期のオリオン座とベテルギウスを見ましたが

ベテルギウスが減光しただけで、オリオン座や周囲の

星座の印象が随分変わって見えていました。

やはり、ベテルギウスとリゲルのお互いの明るさの

バランスがオリオン座の美しさになっているんだと

思いました。

この減光の原因は、ベテルギウス本体から

放出された物質が大きな塵の塊となって

光の減光を起こしたようです。

その後、ベテルギウスが次第に増光しました。

関連記事リンク

ベテルギウスを暗くした塵の姿 アストロアーツ

ベテルギウスの減光は大量の物質放出が原因 アストロアーツ

このベテルギウスは、終末期に近い恒星で

いずれ超新星爆発を起こすといわれます。

この減光現象が起きた時もこれは、

超新星爆発の前段階になるのではないか

と言われました。

その後の研究で、超新星爆発は、まだ遠い

先の話だとの事です。

関連記事リンク 

ベテルギウスの爆発は10万年以上先になりそう 

アストロアーツ

まとめ

今回は冬の星座のオリオン座とベテルギウス

の話を紹介しました。

この記事を読んで、実際の空で

オリオン座を見て見ようと思って

いただけたらうれしいです。

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