太陽の撮影に挑むアマチュア天文家にその魅力を聞いて見た!-6-

astoronomy

自宅のベランダを観測所にして太陽表面に見える黒点や粒状班、

プロミネンスを美しい画像や動画にしている静岡県のアマチュア

天文家Jhosua氏より再び、手記が届きました。

その後も、新しい観測機材の導入を積極的に行っているようです。

今回は、太陽の白色光撮影についての取り組みについて

紹介します。

アマチュア天文家の中でも太陽の観測機材は、レアな情報かもしれません

美しい太陽表面の撮影画像も併せてお楽しみください。

関連記事リンク

「太陽の撮影に挑むアマチュア天文家にその魅力を聞いて見た! -5-」

にほんブログ村 科学ブログ 天文学・天体観測・宇宙科学へ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

太陽の白色光撮影に挑む 

   Jhosua氏の太陽観測機材の様子 

「太陽の撮影に挑むアマチュア天文家にその魅力を聞いて見た!-5-」から

しつこく続く新機材編です。

今回は白色光撮影の機材についてです。

バーダープラネタリウム クールセラミックセーフティ

ハーシャルプリズム

バーダープラネタリウム社製「クールセラミックセーフティハーシャルプリズム」

(2インチ接眼筒対応)

今まで紹介してきた太陽の撮影画像は特殊なフィルターを使った水素輝線と呼ばれる

波長のみの撮影方法です。

最近仕入れたのは白色光と呼ばれる、人間の目で見える波長をほぼ全部で撮るための

器材です。

昔、理科の教科書とかに載っていた太陽の画像を覚えていますか?あんな感じに撮

れます。

ただ、そのままではつまらない画像になるので、模様が見やすく浮き出るようなフィルター

は入れています。

   白色光撮影による黒点画像 

   水素輝線フイルター撮影(左)と白色光撮影(右)

こうして同じ日時、同じ所を見比べると、いつもの水素輝線のフィルターで撮影した

モジャモジャ模様とは打って変わって、白色光は黒点の形状も見やすいですよね。

さらに、背景にはトカゲ皮の財布や魚のウロコのような模様が

見えます。

これは粒状斑と呼ばれる対流の様子です。

水素輝線と白色光との比較画像 

いつもの水素輝線のフィルター 燃え盛る水素の炎の様子です

今回の白色光のフィルター 黒点の詳細や粒状斑と呼ばれる対流の様子

すごく大雑把に言いますと、今までは燃え盛る水素の炎の撮影に対して、

今回の機材は黒点の詳細や粒状斑の撮影のための機材になります。

フィルターを換えるとこれだけ違う顔を太陽は見せてくれる

んですね

プリズム取り付け接眼部の工夫

上記画像より、白色光撮影機材の運用状態の状況です。

このハーシャルプリズム、重いんですよ!

上を向けると接眼部がズコーッと重みで落ちてきてしまいます。

そのため接眼部を強化型に変更しました。

笠井トレーディング V-POWER II 接眼部(L)

V-POWER II 接眼部(L) 笠井トレーディング

今見ると販売終了になってますね。

ギリギリセーフで手に入れれたようです。

先日も別件でフィルターを購入しようとしてポチッたら連絡が来まして、

生産終了在庫無しとか言われました。

最近は入荷未定どころか終了モノが増えてきています。

欲しいと思ったらすぐにポチらないと手に入りません。

撮影機材の画像には今回のプリズム、強化型以前の接眼部、そして前回の

新機材編でちょこっとお話した自作ペルチェ素子式冷却装置がくっついて

おります。

冷却装置、カッコ悪いでしょ?でも効果は絶大です。

今回の新機材で、太陽の撮影の幅が広がりました。

いつもの燃え盛るモジャモジャ模様、そして溶鉱炉を見るような

白色光、意外と飽きません 

まとめ

今回も静岡県のJhosua氏の太陽観測のための新機材導入について

太陽を白色光で撮影する装置の説明と撮影画像を紹介しました。’

白色光ですと、黒点の詳細や粒状斑の対流の様子がよくわかるようです。

太陽撮影には、高価な専用機材が必要になります。また、実際の使用には

苦労や工夫が必要になります。

今回の手記の紹介で、太陽撮影に興味を持ったり、実際に太陽撮影を

行われている方の参考になったらと思います。

Jhosua 氏には、手記と画像の掲載を了承頂きまして、感謝します。

スポンサーサイト

SHO

私のこれまでの仕事や趣味の天文活動で得た専門知識や経験を用いて科学や天文学について、楽しくお話して行こうと思います。よろしくお願いします。

SHOをフォローする
astoronomy
SHOをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました