自宅のベランダを観測所にして太陽表面に見える黒点や粒状班、
プロミネンスの美しい画像を撮影、動画にしている静岡県のアマ
チュア天文家Jhosua氏より新しい撮影画像や観測機材の導入に
ついての手記が届きました。
今回もその続きを紹介していきます。
望遠鏡の口径をアップし、新しい太陽専用フイルターの組み合わせ
で、以前より解像度の高い太陽表面の様子の撮影に成功しております。
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新しい望遠鏡での太陽観測
以前使用していた6cmの太陽望遠鏡と見比べるとサイズの差は一目瞭然。
6cmを12cmにすると何が違うかというと解像度に差が出てきます。
6cmがフルHD(2K)の動画とすれば、12cmは
4K動画といった所でしょうか。
![](http://science-motley-story.com/wp-content/uploads/2022/07/05.jpg)
![](http://science-motley-story.com/wp-content/uploads/2022/07/04.jpg)
Jhosua氏の6cm及び12cm太陽撮影用望遠鏡
![](https://science-motley-story.com/wp-content/uploads/2022/07/06-1.jpg)
![](https://science-motley-story.com/wp-content/uploads/2022/07/07-1.jpg)
新望遠鏡と新フィルターで撮影するとこんな感じです。
6cmの太陽望遠鏡ではこういうアップの画像にしてしまうと解像度が無いのでボケた
詳細の写らない画像になってしまいます。
「6cmではより細かく撮れないのならもう御役御免だよね?だったら私にくれ」と思う
人もいるかも知れませんが、それはできません。
黒点周りやプロミネンスなどのアップの画像は6cmは苦手なのですが、逆に太陽全体を
撮りたい場合には12cmでは撮れません。
一部をアップした画像の撮影には12cmは得意でも、全体を撮ろうとしても撮れません。
6cmがカメラの広角レンズとするならば、12cmは望遠レンズみたい
なものなんですね。
![](https://science-motley-story.com/wp-content/uploads/2022/07/08.jpg)
そんなわけでこういう太陽全体の撮影は6cmの独壇場です。
ちゃんと棲み分けができてるんですよ。
自分が撮影する場合も、まず6cmで全体像を撮り、それから12cmに
切り替えて目ぼしい所のアップを撮るようにしています。
新しく導入した撮影用カメラについて
さて、フィルター、望遠鏡とくれば後はカメラ。
こちらも新調しております。
Player One Apollo-M MINI USB3.0 Mono Camera (IMX429)
https://player-one-astronomy.com/product/apollo-m-mini-imx429/
![](https://science-motley-story.com/wp-content/uploads/2022/07/09.jpg)
赤い新フィルターの下にくっついてる、オレンジ色の六角形が新カメラです。
QHYCCD QHY5III178MM
*上記紹介したURLは、現在はリンク先の掲載が無効になっているようです。(参考掲載まで)
今まではこのカメラだったのですが、オレンジの新型と以前のカメラでは
それぞれに得手不得手あるようで、主に太陽の全体像には今までのカメラ、
一部のアップにはオレンジと使い分けています。
一枚の画像からモジャモジャとプロミネンスを見せようとすると、今までの
カメラでははっきりとそれぞれが浮かび上がるのですが、オレンジは遥かに
ダイナミックレンジが大きいはずなのに全然写りません。
感度は一見すると良さそうなんですけどね。
それとオレンジは消費電力が大きいのか、ちょっと貧弱な電源での運用だと
縞々模様のノイズとかが入ったり、動作が止まったりします。
今までのはそんな事は一度も無かったんですけどね。
今ではオレンジは電源強化と配線見直しで快調に撮影ができております。
配線見直しと言えば、トップのテントと望遠鏡の写真を見ると結構乱雑に配線が
されていますよね。
![](http://science-motley-story.com/wp-content/uploads/2022/07/02.jpg)
端的に言ってグチャグチャ。
実は夜の撮影に使う配線や、遠隔操作用の配線とかもそのままぶら下がっていて
煩雑になっているんですよ。
ただ、見た目は悪くても、できるだけ直結を心がけています。
ハブを使ったり、アクティブリピーターケーブルとかを使うと太陽撮影では何かと
トラブルが起きやすいみたいでして。
トラブルが起きた時は直結にすると十中八九直りますし。
本当はエアコンもそうですが、この去年発注したフィルターもレビューというか、
紹介したかったのですが。
かれこれ半年以上経ってます。
コロナと戦争の御時勢、年内に届くのでしょうか…。
Lunt LS60FHa Front Mount 60 mm Double Stack Filter
![](https://science-motley-story.com/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/0adb3c319e1dc778ac22956f14fae7cd.jpg)
関連記事リンク
太陽の撮影に挑むアマチュア天文家にその魅力を聞いて見た!-3-
まとめ
今回も太陽撮影を行うアマチュア天文家のJhosua氏に新しく
導入した望遠鏡と周辺機材について紹介しました。
実際の使用感や撮影時に起こる問題点や対処法についても
自身の経験より詳しく述べて頂きました。
今回の手記掲載について快く了承頂きましたJhosua氏には
御礼申し上げます。
この記事を読んで太陽撮影に興味を持って頂けたら
うれしいです。
![](https://science-motley-story.com/wp-content/uploads/2022/07/space_nissyoku_glass_man.png)
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