太陽の撮影に挑むアマチュア天文家にその魅力を聞いて見た! -1-

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前回は太陽について取り上げました。

今回は、自宅のベランダを観測所にして太陽表面に見える黒点

や粒状班、プロミネンスを美しい画像や動画にしているアマチ

ュア天文家にインタビューしましたので紹介します。

どんな観測機材を使用しているのかや太陽観測の魅力に

ついて聞いて見ました。

静岡県B氏に太陽観測についてインタビュー

 私が天体望遠鏡を始めて入手したのはもう40数年前になります

が太陽の観測方法は、接眼レンズに太陽観測用のフイルタを取り

付けて直接太陽を見るか望遠鏡を太陽に向けて天頂プリズムに取り

つけた接眼レンズの光を太陽投影板に映し出す方法がありました。

黒点やシーイングの良い日には粒状班が見える時がありました。

 その当時は、太陽のプロミネンスを見るのは専門家が使用してい

る高価な機材が必要でした。 

 現在は、太陽観測に必要な装置を入手して市販の小型望遠鏡に

取り付ける事で太陽の微細な活動の様子を観測できるようです。

 今回、太陽の美しい黒点やプロミネンスの活発な活動の様子を

動画撮影をしているアマチュア天文家の静岡県出身のB氏に

インタビューして、太陽観測の取り組みや魅力についてお聞き

しました。

太陽の写真撮影をはじめるきっかけ

B氏に太陽観測を始めた動機についてお聞きしました。

 いわゆる天体写真は星雲・星団、月や惑星や彗星、流星群と何で

も撮ります。そのひとつに太陽もあったわけです。

   月が出ていて星雲・星団が撮れないなら月を撮ればいい。

   土曜の夜が曇りなら日曜の昼下がりに太陽でも撮ればいい。

そんなノリで、太陽望遠鏡という、太陽の表面のモジャモジャした

模様が観れる望遠鏡を買いました。

ただ、太陽も撮ろうという程度なので、一番安い太陽望遠鏡にした

んですけどね。

 太陽以外の天体写真は基本的に夜の撮影です。

平日、仕事から帰るのが夜10時少し前になります。

 それから食事や片付けを済ませて撮影準備を行うのですが、自宅の

天体観測所になる2階ベランダは南向きでして北極星が見えません。

 天体望遠鏡を載せる架台は赤道儀といって架台の回転軸を天の北極

と言われる北極星近辺を目指して設置します。 

北極星が見えない場所で架台を正確に設置するのは結構な苦労を要し

ます。

 ベランダに機材を持ち出す、架台を必要な精度で設置する、今晩撮影

する天体に望遠鏡を向けてカメラの設定を決める…。

そうなると一晩での撮影時間は1時間程度になります。

 人によっては寝てる間に撮影させるようですが、自分は心配で寝れな

くなりますし、朝の、寝起きに大忙しで機材の撤収作業をするのも性に

合いません。朝は弱いので寝ぼけまなこでの作業は絶対に無理です。

 最近の天体写真は強力なフィルターを使って、多少の街灯りがあっても

すごい写真に仕上がります。

その代わり、撮影時間は3~4時間は当たり前、天文雑誌への投稿写真

レベルになると30時間にもなります。

複数の夜にわけて撮るという方法もありますが、そうそうコンスタント

に撮れるわけでもありません。

 夜の撮影は時間的に制約があるので凝った事はせずにお気楽お手

軽にライトな撮影にしながらもやっぱり不満が残ります。

 その点、太陽は日曜限定ながらも休日にゆったりと撮影

 できます。

 夜の撮影のように一枚の写真を作るために数時間の露出をする事

もなく数分で済みます。

休日にくつろぎながら太陽の全体像、吹き上がるプロミネンス、黒点

周りのモジャモジャ模様のアップ、カフェオレでも飲みながら色々な

太陽の表情を何枚も撮れます。

    太陽の表情は午前と午後で違います。

    数時間で模様が変化するんですね。

    それが毎週の日曜ともなれば全然変わってしまいます。 

    これが毎週のように撮っても飽きない理由でしょうか。

 

このように夜の撮影と昼の撮影で軸足が自然と昼の撮影、すなわち

太陽の撮影に本腰を入れ始めたきっかけというか理由です。

 本腰と言っても所詮は趣味なのでいい加減ですし、話題性のあるネタ

(天文現象)については夜も撮っていきます。

話題になってなくても星雲・星団は撮りますよ。

   B氏の撮影したM27 

   B氏の撮影した昨年のふたご座流星群

   

   B氏の撮影した木星・土星 

太陽観測に用いる天文機材について聞いてみた

引き続き、太陽観測に使用している観測機材について聞いてみました。

使用している機材や撮影方法

望遠鏡

現在は下記の太陽望遠鏡を使っております。

口径6cmほどの小さい望遠鏡ですが、かえってベランダ観測所の

出し入れに苦労しません。

Lunt 60mm Universal Day & Night Use Modular Telescope

 太陽望遠鏡は特殊なフィルターが装備されており、思った以上に高

価です。

望遠鏡の値段のほとんどが特殊フィルターの代金のようなもので、

これが太陽望遠鏡の敷居を高くしています。

入門機にしても10万円弱はするのが玉に瑕でしょうか。

太陽観測の入門機として購入したのが

 CORONADO PERSONAL SOLAR TELESCOPE (P.S.T.)

この機種は世界中のブログにも取り上げられている人気があるお勧めの機材です。

太陽観測の入門機=初めてという事で記事が多くてとても参項になります。

海外ではこの望遠鏡をベースに改造記事もたくさん出ています。

改造パーツも売られています。

追尾に使用する架台

Sky-Watcher EQM-35 PRO

小型の赤道儀です。

ベランダの出入りが楽になるように三脚を詰めて、開脚具合を狭めて使用しております。

自動追尾装置

Astro Hutech Hinode Solar Guider

 前述の通り、架台の設置には天の北極に正確に合わせなければなり

ません。

そうしないと撮影中にどんどんずれてしまって天体が撮影範囲外に

逃げてしまいます。

 この追尾装置があれば大雑把に架台を設置しても数秒~数分で終わる

太陽撮影ならば全く支障なく太陽を追いかけてくれます。

 それまではパソコン画面を凝視してチョイチョイとズレをコントロー

ラで直してました。

 先日、初めて太陽のタイムラプスのお試し撮影で3時間ほど撮影しま

したが、きっちり追尾してくれてました。

使用カメラ(CMOSカメラ) 

QHYCCD QHY5III178M(モノクロ) 

最初に買った入門用の太陽望遠鏡で撮影する場合に都合の良かった

カメラがコレでした。その流れで今でも使っています。

センサーのサイズや画素数が太陽撮影に無難な所が気に入ってます。

B氏撮影による太陽黒点及び太陽表面の画像です。

まとめ

今回は静岡県B氏に太陽観測についてインタビューしました。

B氏の撮影した天体写真とともに紹介しました。

海外仕様の太陽観測用望遠鏡の紹介や太陽撮影の魅力について

触れる事ができました。

次回は、引き続きB氏のインタビュー記事の後半を紹介します。 

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私のこれまでの仕事や趣味の天文活動で得た専門知識や経験を用いて科学や天文学について、楽しくお話して行こうと思います。よろしくお願いします。

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