思い出に残る彗星 百武彗星!頭部は北天に輝き、尾の末端は赤道近く伸びた彗星

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昨年は、レナード彗星が地球へ接近し、増光、

バーストを起こし明るくなりました。

その姿に多くのアマチュア天文家が注目しました。

今回は、過去に出現した彗星の中で印象的で

思いで深い彗星についてを取り上げます。

(タイトル画像の彗星は百武彗星ではありません)

彗星の魅力

昨年は、レナード彗星の地球接近と増光が話題になりました

彗星は、不思議な天体です。

太陽系の遠い彼方から飛来して太陽に接近してくると

明るく尾を伸ばす天体です。

多くの彗星は暗く、専門家や一部のアマチュア天文家の

目に止まるのみですが、数十年に数回程、肉眼で見える

ほうき星が飛来します。

彗星を見たという記録や絵は、世界の歴史の記録に

もの残っており古来から人々が関心を持っていたこと

がわかります。

また、彗星が現れると不吉な現象が起こると言い伝え

られていたという事もある意味彗星の姿が不思議な

神秘的な魅力によるものかもしれません。

その彗星ですが、いつどの方角から飛来してどの方向

に見えるくるのかは専門家でもわかりません。

この彗星の魅力に取りつかれて日夜、彗星を追い求め

ている人々がおります。

思い出の彗星

 1996年1月31日に日本のアマチュア天文家に発見された

「百武彗星」は、発見後の3月25日に地球から150万kmの

近傍に接近し、肉眼で見える明るさになり長い大きな尾を

伸ばして夜空に見えました。

私も当時初めて肉眼で見た彗星だったと記憶しております。

 百武彗星(C/1996B2)は、1996年1月に日本の

アマチュア天文家百武裕司氏により発見されました。

この彗星は、その後の観測により軌道が彗星の軌道が

判明して3月に地球の近傍に大接近し、更に5月に太陽に

接近するとわかり大変明るく見える彗星になると

予測され、その後の観測で予測通りの大彗星になり

当時大変話題になりました。

 日本人の名前が付いた彗星で最も明るくなり話題に

なったのが1965年に発見された「池谷・関彗星」

(C/1965S1)です。

この彗星は、9月に発見され、10月に太陽へ接近通過後

大変明るく長い尾を伸ばした姿を見せて話題になったそうです

 当時、大変な話題になり天文ブームが起こり、この彗星

をきっかけに多くのアマチュア天文ファンが輩出したようです。

 過去に地球に最接近して話題になった彗星は、1983年に

発見された「アイラス・荒木・オルコック彗星」c/1983H1

です。

1983年5月11日に地球に0.03天文単位まで接近しました。

(百武彗星(C/1996B2)は0.102天文単位まで接近)

日本人アマチュア天文家による発見から始まった

 百武彗星(C/1996B2)は、百武裕司氏(当時45歳)

によって1996年1月31日に発見されました。

 百武氏は、発見の3年前に勤めていた福岡の新聞社を

退社して星の良く見える鹿児島県隼人町へ引っ越し

をしたそうです。

 福岡のはっきりしない空に比べ暗い星が良く見えて

大変喜んだそうです。

福岡に居た頃は、高橋製作所製の10cmフロー

ライト屈折望遠鏡で写真撮影をしていたのですが、

星の良く見える隼人町への移転をきっかけに

新彗星捜索に目標を切り替えフジノンの15cm

双眼鏡へ機材をシフトし自宅から車で30分程

移動した観測地で彗星捜索を始めたそうです。

 彗星捜索の成果は早く1995年12月26日早朝に

うみへび座に10.5等の彗星状天体を発見し、その

後確認され「百武彗星」C/1995Y1と名付られ

ました。

 その後、1996年1月31日早朝にてんびん座に

再び彗星状天体を発見報告これがこれから

明るく話題になる「百武彗星」C/1996B2

になります。

 この彗星は、前回の発見から4時間後の捜索で

発見され、前回の発見位置に大変近い所でした。

同じ発見者が同じ方向に2つの新彗星を発見した

という事でも大変話題になりました。

関連記事リンク

百武彗星を発見した大型双眼鏡が天体望遠鏡博物館に寄贈され展示

されているそうです。

星空に夢を求めて(百武彗星3) 天体望遠鏡博物館 

平成27年6月11日

フジノン 25×150 MT-SX (百武彗星発見の双眼鏡)

天体望遠鏡博物館 

この彗星は明るくなる!

 発見された彗星の観測報告が入り、彗星の軌道が計算されました。

 長野県佐久町の高見沢今朝雄氏が発見から約1か前の1月2日

早朝に撮影した写真に同彗星が写っておりより正確な軌道計算

に役立ったといいます。

この計算からこの彗星は、近日点通過は5月上旬に近日点距離

q=0.21AUと求まり関係者は「この彗星は明るくなる!

それだけじゃない。3月下旬に地球に猛烈に接近する。」

とびっくりした発言をしたそうです。

予報では、彗星は3月25日に0.10AUまで接近し、その頃は

0等級の明るさになり1日に18.5°の高速で

夜空を移動して行くと予報されました。

参考に0.10AUは約1500万kmで地球と月の距離の約40倍の距離

になります。

また月の大きさが約0.5°なので1日に月の大きさで37個分の距離

を移動する事になります。

参考及び引用文献 月刊天文ガイド 1996年4月号 5月号

誠文堂新光社

まとめ

今回は、思い出の彗星として1996年の百武彗星について

紹介しました。

百武彗星は日本人のアマチュア天文家により発見され、

その後、彗星は地球に最接近し、大変明るく見えると予測され

大変話題になりました。

次回は、この百武彗星が実際に観測された様子を画像と共に

紹介したいと思います。

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