西村新彗星(C/2023P1Nishimura)の発見事情 -2- 

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2023年8月13日に静岡県の西村栄男氏が新彗星を発見し、C/2023P1(Comet 

Nishimura)と命名されました。

その後、この彗星は太陽に接近し、大きな尾を伸ばし、本年最も明るい彗星にな

りました。

この新彗星を発見した西村氏の手記をご本人のご好意によりここに紹介します。

新彗星発見事情2回目です。 

タイトル画像 西村新彗星 撮影者 小和田稔氏

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新彗星 2023P1 Nishimuraとの出会い

      西村新彗星発見画像 撮影者 西村栄男氏

チェックを進めると、先ほどの彗星よりひとまわりほど小さい彗星状天体を

検出した。

光度は10.4等星ほどだ。

また既知の彗星かとMPチェッカーを起動すると何も記載がない

ではないか!

位置は赤経7h6m58.66s、赤緯+19°51′5.0″ふたご座の中だ。

MPチェッカーに表示されない彗星も何度か経験しているので、

次の確認方法として吉田誠一さんのホームページの明るい彗星一覧を

検索する。

するとすぐ近くにペトリュー周期彗星がある。

しかし、赤緯が数度違うのでこの彗星とは違う。

10等級なら眼視捜索者が今朝見つけているかもしれない。

それを確認するには中野主一さんにお聞きするのが一番だと迷惑かと思ったが

電話を入れた。

中野さんは「天文ガイドを見てください。記載がなければメールで報告してく

ださい。」とのこと。

中野さんからの電話から“今朝の彗星発見報告はない”と感じた。

7時29分新天体発見報告を中野主一さんに送信、中野さんに報告したことを

記して国立天文台天文情報センターにも送信した。

一段落したところで、前日写した画像をまだ調べていないことに気づいた。

すると前日12日3時26分に25秒露出で、また4時11分に15秒露出で

それぞれ3画像の6画像があった。

調べると今朝の位置より少し西に彗星状のものが25秒露出の画像に確実に写って

おり、15秒露出の画像にもコンポジットすると彗星状のものが確認できた。

前日の朝の約50分間の移動がわかると同時に今朝の位置と移動が一直線上に

あることがわかった。

これにより北東方向に移動する彗星であることを確認した。

12日3時26分 赤緯07h04m09.92s 赤緯+18°52′24.5″ 光度 12.0 露出 25秒

  4時11分 赤緯07h04m15.82s 赤緯+18°52′30.8″ 光度 12.3 露出 15秒

13日3時43分 赤緯07h06m58.66s 赤緯+19°05′15.0″ 光度 10.4 露出 30秒

その位置を中野主一さんと国立天文台の情報センターにメールで送信し、自分のできることは

これまでだと、やっと落ち着くことができた。

昼、国立天文台の遠藤先生から「前日の位置画像毎に知らせてほしい」と電話が入ったが、

出掛けていたので回答は今夜送る事を告げた。

引用文献及び画像

天文同好会 浜松スペースハンタークラブ会誌「ほし」第189号 

      西村新彗星 2023年8月26日 04時05分 撮影者 小和田稔氏 

  西村新彗星 2023年8月26日 撮影者 田代貞氏 

関連記事リンク

静岡県の西村栄男さんが、3個目の新彗星を発見! 

西村新彗星(C/2023P1)の発見事情 -1-

まとめ

2023年8月13日に静岡県の西村栄男氏が新彗星を発見し、C/2023P1(Comet 

Nishimura)と命名されました。

その後、この彗星は太陽に接近し、大きな尾を伸ばし、本年最も明るい彗星に

なりました。

この新彗星を発見した西村氏の手記を紹介しました。

当ブログへの掲載許可を頂きまして誌面にて御礼申し上げます。

次回も引き続き、西村新彗星の発見事情を紹介します。

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私の今までの仕事や趣味の天文活動で得た専門知識や経験を用いて科学や天文学について、楽しくお話して行きます。医学博士、アマチュア天文家 

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