静岡県のJhosua氏が、スマート望遠鏡VesperaⅡ
を用いてアンドロメダ系外銀河の長時間露光に
チャレンジしました。
肉眼でも見える大きな明るい銀河内部の赤い星形
成領域や暗黒帯の微細なデイテイールが浮き上が
ってくるようです。
タイトル画像 M31(アンドロメダ銀河)
VesperaⅡ 撮影日 2025年11月11日
撮影者 静岡県 Jhousau氏
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アンドロメダ銀河(M31)について
アンドロメダ銀河(M31)は、肉眼でも見える最も遠い天体で、
私たちの天の川銀河に次ぐ局所銀河群の最大級の渦巻銀河です。
その壮大なスケールと視覚的な魅力が、天文ファンに愛される
理由です。
■基本的な特徴
アンドロメダ銀河は地球から約250万光年離れ、直径約22万光年
と天の川銀河の2倍以上の大きさを誇ります。
約1兆個の恒星を含む巨大な渦巻構造を持ち、中心に太陽質量の
数百万倍のブラックホールが存在します。
伴銀河としてM32やM110を従え、これらを吸収しつつあると
されています。
■観測の魅力
視直径は満月の約5〜6倍で、秋の澄んだ夜空に薄い楕円形の光芒
として肉眼で確認可能です。
双眼鏡ではM32の丸い姿やM110のミニチュアのような構造が同時に
楽しめ、望遠鏡で中心部の渦巻きが浮かび上がります。
光害の少ない場所で特に美しく、初心者から上級者までワクワクする
対象です。
■将来の運命と科学的魅力
数十億年後には天の川銀河と衝突・合体すると予測され、宇宙のダイナ
ミズムを象徴します。
写真撮影では中心部の黄色いバルジ、青い若い星の円盤、赤い星形成領
域のコントラストが圧巻で、スマートテレスコープで簡単に捉えられます。
この銀河は、宇宙の深淵を身近に感じさせる究極の天体です。
アンドロメダ銀河の長時間撮影画像を紹介
静岡県のJhousua氏が、HαやOⅢ領域が強調される
フイルターを用いて、VesperaⅡによるマルチナイト
撮影モードを利用してアンドロメダ銀河を撮影しまし
た。

20251115-VESPERA2-Andromeda-M31-CLS6h.jpg
CLSフィルター:6時間

20251115-VESPERA2-Andromeda-M31-CLS6h+Ha13h.jpg
デュアルバンドフィルター:13.4時間
下記より撮影者のコメントです。
M31の6時間露出版が仕上がった。
今回は淡い所を無理矢理浮かばせるのをやめて、
濃淡の表現を優先でやってみた。
だからコントラスト高めで暗黒帯?が強調されてる。
ある意味今時の処理。
次に、同じM31をフィルターを変えて撮ってみた。
もっときついフィルターでHαとOIIIが強調されるやつ。
只今2日で3時間露出まで行ってて、アンドロメダの赤ポツ
が見えてきた。
うまく行けば土日で6時間超えいきそう。
そうしたら、前回の6時間+今回の6時間+αで合計10
時間超の赤ポツ入りアンドロメダが仕上がる。
CLSフィルター:6時間
デュアルバンドフィルター:13.4時間
で計約19時間露出。
20251115-VESPERA2-Andromeda-M31-CLS6h.jpg
6時間版は普通に見れる。でも赤ポチが無い。
20251115-VESPERA2-Andromeda-M31-CLS6h+Ha
13h.jpg
19時間版は言われてみればなんとなく赤ポチがある。
自分は赤ポチ部分だけを手で選択して、そこだけ赤く処理
といった方法は採らずに極力無理の無いように合成したか
ら、やっぱり赤ポチの成果は薄い。
むしろ、無理して重ねてるからデティールが少々潰れてる。
う~ん、難しいな。かえって6時間版のほうが良い感じ。
プラス13時間は何だったんだろう。
確かに13時間版から赤ポチ部だけを選択してマスク
化、そこだけを赤く処理が無難だったのかな。
そんなわけで、VESPERAIIのマルチナイト
モードでの撮影でした。
今度は何を超露出時間で攻めようか。
晴れてさえいれば、仕事で遅くてもなんとか露出
を稼げるから楽。
無駄もかなりあるけど、ほったらかしはやっぱり
良い。
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まとめ
静岡県のJhosua氏が、スマート望遠鏡VesperaⅡ
を用いてアンドロメダ系外銀河の長時間露光に
チャレンジしました。
フイルターワークと長時間の露光により銀河内部
の赤い星形成領域や暗黒帯の微細なデイテイール
が浮き上がってくるようです。
撮影画像を提供、掲載許可を頂きました静岡県の
Jhosua氏に誌面より感謝申し上げます。

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