恒星間天体3I/ATLASが、地球に最接近!-一期一会の出会い、観測のチャンス-

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3I/ATLAS(3Iアトラス彗星)が、12月19日に地球へ最接近し

ました。

ここ、しばらく望遠鏡的にこの彗星を観測するチャンスがまだ

まだあります。

その後も火星・木星のそばをかすめつつ太陽系の外へ去っていく、

一度きりの“宇宙の旅人”です。​

タイトル画像 3Iアトラス彗星

撮影者 大石賢氏  撮影日 2025年11月22日

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3I/ATLASとはどんな彗星?

3I/ATLASは、1I/オウムアムア、2I/ボリソフに続く

「史上3つ目の恒星間天体」で、太陽系の外から飛来し

たことが軌道から確認されています。​

2025年7月1日にチリのATLASサーベイが発見し、

公転軌道は離心率6を超える極端な双曲線軌道で、

太陽系に一度立ち寄ったら二度と戻ってきません。

地球最接近目前のアトラス彗星をとらえた

アストロアーツスタッフが、12月18日に

この彗星の再接近の様子を撮影する事に

成功したようです。

ここからその様子を記事から引用しました。

アトラス彗星は10月末に太陽に最接近し、12月19日の15時ごろ

(日本時間)に地球と最接近する。

地球最接近とはいえ約2.7億km(太陽~地球の約1.8倍)離れてい

るが、太陽最接近から地球最接近のころが最も明るく、見かけも大

きくなるため、観察チャンスとなる。

そこでアストロアーツのスタッフは18日未明にアトラス彗星の観測

に出かけ、YouTubeでのライブ配信も行いながらアトラス彗星を

撮影した。

撮影にはアストロアーツの天体撮影ソフトウェア「ステラショット3」

の新機能「メトカーフガイド」(近日アップデートで公開予定)を使用

し、彗星を自動追尾しながら300秒露出で12枚撮影した。撮影画像は

天体画像処理ソフトウェア「ステライメージ10」でスタックや階調処

理などを施して仕上げた。

観測中はアトラス彗星がみるみるうちに星々の間を移動していく様子が

確認でき、彗星特有の淡い緑色の輝きをとらえることもできた。

尾は極端に長いものではないが存在感のある立派な彗星だと感じられる。

ステラショットやステライメージにより、効率の良い撮影や簡単かつ美しい

画像処理が可能な点も大きなポイントだ(詳細はブログ「アストロアーツの

屋上チャンネル」で紹介予定)。

アトラス彗星はしし座の領域を西に移動中で、未明から明け方に見えている。

明るさは11~12等級で、眼視は難しいものの、撮影は適切な機材があれば

地球最接近後もしばらく楽しめる。

次に人類がその姿を目にするのは、恒星間宇宙船が実現した未来になるかも

しれない。現代に生きる私たちは、

太陽系から去り行くアトラス彗星をできるだけ長く追いかけよう。

関連記事リンク

【レポート】地球最接近目前のアトラス彗星をとらえた

アストロアーツ

地球最接近と今後の木星への接近

太陽最接近(近日点)は2025年10月29日で、太陽から約1.36

天文単位(地球~太陽距離の1.36倍)まで近づきました。​

地球最接近は12月19日で、約1.8天文単位(約2億7千万km)

とかなり遠く、安全な距離からの“遠目の見送り”となりました。​

この後、2026年3月16日に木星へ約0.358天文単位(約5,360

万km)まで接近し、そのまま太陽系外へと飛び去る予定です。​

木星接近時は、木星探査衛星ジュノーが、この彗星を観測する

予定です。

NGC 4720

 SeestarS50による3Iアトラス彗星 2025年11月15日撮影

 左端に見える明るい光斑がアトラス彗星です。

不思議な特性を持つ彗星

WSTなどの観測から、3I/ATLASは「二酸化炭素(CO₂)が非常に多い彗星」

であることが分かっており、CO₂/H₂O比はおよそ8:1と、一般的な彗星を大

きく上回る“CO₂リッチ彗星”です。​

コマからはCO₂のほか、水(H₂O)、一酸化炭素(CO)、OCS、水の氷粒子や

ダストが検出され、さらにニッケルのスペクトル線が通常より強く見られるなど

、化学的にもかなり個性的な天体です。​

観測で見える姿と魅力

近日点通過前後から、3I/ATLASの周囲には明るいコマと、イオンテイルとダスト

テイルの2本の尾が伸びる典型的な彗星の姿が確認されました。​

地球からの距離は常に遠いため、肉眼彗星になることはなく、望遠鏡や長時間露光の

写真でじっくりと楽しむ対象です。

 3Iアトラス彗星 

 撮影者 大石賢氏 撮影日 2025年11月22日

これからの動きと“今後”の楽しみ方

2026年3月に木星へ接近したのち、3I/ATLASは木星軌道の

外側から恒星間空間へと再び旅立ち、今後人類の時代に再訪

することはありません。

しかし軌道や組成データは詳細に記録され、オウムアムアや

ボリソフとあわせて「恒星間天体の多様性」を解き明かす

貴重なサンプルとして、今後も理論・観測研究で長く“再観測

”され続けることになります。​

まとめ

3I/ATLAS(3Iアトラス彗星)が、12月19日に地球へ最接近し

ました。

その様子をアストロアーツのスタッフが観測しました。

その様子とこの彗星の今後について紹介しました。

ここ、しばらく望遠鏡的にこの彗星を観測するチャンスがまだ

まだあります。

その後も火星・木星のそばをかすめつつ太陽系の外へ去っていく、

一度きりの“宇宙の旅人”です。​

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