静岡県の超新星捜索者の掛井亘氏が超新星捜索の
取り組みについての手記を書きました。
実際に超新星捜索を行っているかたの体験談が
お聞き出来る機会も少ないのではないでしょう
か。
掛井氏の貴重な超新星捜索の体験談をここに
紹介します。
タイトル画像
NGC1453 SeestarS50で撮影
2025年8月30日
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比較用画像の超新星について
11月10日の捜索中、エリダヌス座のNGC1441,1449,1451.1453
のエリアを捜索している際、過去画像である24/1/14の画像内NGC1453
の西側の15等級の超新星らしき星像が写っておることに気がつきました。
この時考えたのはもしPSN(超新星候補天体)なら当時見逃していたら
情けないということでしたが、とりあえず簡単に計測した位置、赤経
:3h46m22.48s、赤緯:-3°58′01″をMPチェッカーで当時の小惑星
を検索しましたがヒットしませんでした。
捜索終わりでもう2年前の出来事でもあるため、見切りをつけて寝ようかと
おもいましたが、思い直してTNSで検索。
2年前のことでまったく期待していませんでしたが、思いもよらずヒット。
SN2023acgfで、画像の前年末12月31日にPan-STARRSによって20等で
発見済みの天体で、この超新星が2週間で15等級まで増光したものを
捉えたのでした。

TNSによるSN2023acgfの情報画面
(スキャナの読み取りが甘く画面の雰囲気のみ
お伝えします。)
念のため2024年の手書きデータを確認すると、しっかり1月14日の捜索で
気が付いたようでNGC1453の書き込みの下にSN2023acgfの記載があり、
比較用画像フォルダ内を見るとNGC1453とSN2023acgfを撮影した
画像が存在していました。
最初からExelでまとめたデータや画像フォルダ内を見ていれば既知の
超新星があったということで終わりでしたが、何気なく下にスクロール
するとコメント欄にNAO.Jの内藤さんによるNew observation report
on 2024/01/04.52の記載がありました。

TNSのSN2023acgfについてのコメント欄の画像
(スキャナの読み取りが甘く画面の雰囲気のみ
お伝えします。)
見ると熊本県の観測者3名による300mmF6反射とCMOSカメラによる
報告の記載が見られ、ああこの超新星の観測報告が日本からあった
野かと思い、ふと内藤さんの報告時間を見ると「Sun,22/12/2024-17.58」
とあり、この観測が昨年末になされたことが見て取れました。
発見から1年近く後のことで、当然私が最初に気が付いた1月14日にTNSで
検索していてこのパートを見ても、この記載はないはずです。
しかも時間が経てばこのTNSの超新星のパートを見ることがなく
、昨年1月4日に日本の熊本県でたまたま撮影された写真に
超新星らしきものが写っていると、3人の観測者が大慌てで
国立天文台に報告したのかと想像できます。
露出が20分台ということもあり、捜索をしていたとは
考え難いですが、それでも観賞用に撮影したであろう
写真上に、この18等の天体に気がついたのですから
なかなか鋭い観察眼ではないでしょうか。
(注:筆者より訂正があり、文中の観測者3名は間違えで
実際は観測者1名との事です。)
今までにも書いたと思いますがSNSが発達した現在、ネットで
出回った新発見の天体の報告は日本の観測者がすぐに食いつき
、その天体が存在しているかどうかが国内ですぐ確認されます。
生き馬の目を抜くような世界ですが、微力ながら食いついていきたいと
思います。

比較用2024/1/14のNGC1441,1449,1451.1453銀河群の画像
及びSN2023acgfです。
右は拡大したもの

NGC1453 撮影機材 SeestarS50
撮影日 2025年8月30日 露出2分
引用文献
浜松スペースハンタークラブ 会誌「ほし」 第198号
から引用
まとめ
静岡県の超新星捜索者の掛井亘氏による超新星捜索の
取り組みについての手記をご紹介しました。
プロとアマによる緻密な捜索網により、近年は、見落
される超新星は少ないのではないでしょうか。
天文学の進展においては、大変良いことなのですが、
超新星捜索者には、発見競争が激しく独立発見が難しく
なっているという現状なのでしょうか。
静岡県の掛井氏の今後の活躍に期待しております。
手記の掲載許可を頂いた同氏に誌面にて感謝
します。

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