COVID-19ワクチンとしてm-RNAが、最も有効利用
されている。
しかし、副作用や変異株に対する効果等課題も多い。
今回は、COVID-19ワクチンの現状と今後について
紹介します。
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新型コロナワクチンのこれまでの現状について
2019年12月にSARS-CoV-2によって引き起こされた
新型コロナウイルス感染症は、中国武漢で最初に報告され
ました。
このウイルスは続々と変異を繰り返し、世界的大流行を
引き起しました。
2022年3月現在も感染症の収束のめどはたっていない。
この感染症への対策として、日本では、2021年12月に
ファイザーのm-RNAワクチンが医事承認され、モデルナ社
及びアストロゼネカ社のワクチンが、5月21日承認されて
現在に至っている。
日本国内でも現在は、m-RNAワクチンによる3回目のワクチン
接種が行われている最中である。
m-RNAワクチン接種における課題が見えてきた。
m-RNAワクチンは、生体内での安定性、有効性を高める研究は
進んだのですが、ワクチンの保存安定性については、不十分であった。
そのため、これまでの通常のワクチンは冷蔵保存で対応できたが
m-RNAワクチンは、安定性を確保するために-60℃から-90℃の
凍結保存状態にしなければならない。
このため、ワクチンの輸送、保管、流通を行う際の大きな障害に
なった。
今後、m-RNAワクチンの安定化と非凍結保存を可能とする
方法を開発する必要性がある。
m-RNAワクチン接種により、接種部位の痛み、発赤、腫脹といった
局所性症状や発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、筋肉痛、関節痛といった
副反応の発生が顕著な事である。
このワクチン接種による副反応の原因究明も今後の課題になる。
ワクチン開発の難しさ
デルタ株、オミクロン株に代表する変異株が次々と流行するために、
新型コロナウイルス感染症の収束等の見通しが見えません。
現在、開発されているCOVID-19のワクチンのほとんどは初期に
流行したウイルスの情報から製造されている。
ワクチン開発が、コロナウイルスの変異のスピードに追従していく
ことは困難だという。
ワクチン開発には、基礎研究、非臨床試験、臨床試験が段階的に
進められ候補物質の探索や有効性、安全性確認、品質管理、大量生産と
多数の開発項目があり実用化に至るまでに時間がかかる。
今後のワクチン開発には
①変異株や(SARS類縁ウイルスに幅ひろく対応可能な汎サルペコウイルス
(汎コロナウイルス)ワクチンの開発を行う。
②模擬抗原を用いたワクチン開発を行い実際の流行時に流行株の抗原に入れ替
えるワクチンを製造するモックアップ(模擬)ワクチン戦略へシフトしていく
可能性が今後あるという。
参考文献および引用文献
月刊Medical Technology April 2022 Vol.50 No.4
COVID-19ワクチンの現状と今後の動向より
松村孝之・高橋宣聖
国立感染研究所 治療薬ワクチン研究開発センター
関連記事リンク
新型コロナウイルスワクチンについて ワクチン接種の意義と注意点について振り返って見る
オミクロン株について! デルタ株との違い 個人で行うコロナウイルス感染症対策について
まとめ
今回は、新型コロナウイルスワクチンとして現在最も用いられているm-RNAワクチン
の現状と課題について。
今後のワクチン開発の方向性について紹介しました。
コロナウイルス感染症の収束の見えない今、今後のワクチン開発は、重要な課題
になります。
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