太陽表面に発生する巨大な爆発現象「太陽フレア」から
発生するエネルギーは、地球にも影響を及ぼし停電や人
工衛星に影響を与えます。
この太陽フレアがかっての地球の温室ガス生成に関わり、
生命誕生環境を整えたという仮説があるようです。
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太陽フレア
太陽表面に発生する巨大な爆発現象「太陽フレア」。
その発生に関わるのが太陽黒点です。
太陽表面温度が6000度で、黒点は4000度と温度が低く、
そのためか、名前の通り黒い暗部にとして太陽表面に
見えます。
太陽表面に見える黒点 静岡県B氏による撮影
この黒点には、大変強い磁場が存在します。
磁場の強さは地球の数千倍から数万倍になるといいます。
強い磁場を持つ黒点に何等かの理由で変化が生じる事で
周囲のガスにエネルギーが伝わりフレアが発生します。
フレアからは、強いエックス線や紫外線、電気を帯びた
プラズマ粒子が大量に放出されそれが地球に到達します。
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太陽フレアの影響について
太陽フレアの影響は、電子機器の不具合や人工衛星の故障や
GPS(衛星利用測定システム)の精度低下を導いたりします。
1989年にカナダケベック州において送電網が故障して
大規模停電が起きた事がありました。
2000年に日本のX線観測衛星「あすか」が太陽フレアの影響で
姿勢制御不能に陥り、翌年に大気圏に突入して消失したそうです。
太陽フレアの巨大爆発により、大量の電磁波が到達するとオー
ロラの活動が活発になります。
通常は北極や南極等の高緯度の地域でしか見えないオーロラが、
低緯度の地域でも見られる事もあるようです。
日本でも1770年の江戸時代に太陽フレアによるオーロラが各地で
目撃されたという記録があります。
日本では、太陽フレアの被害を防ぐために情報通信研究機構で
太陽フレアの発生を予報する「宇宙天気予報」の研究を進めています。
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荒木健太郎さんのツイッターの紹介記事です。こちらも太陽活動の影響でしょうか。
航空機から見たオーロラのタイムラプスがすごい Lan Grifiin
太陽フレアが生命誕生に関与か
太陽フレアの活動が太古の地球で生命誕生に重要な役割に
関与したという仮説があります。
2016年にNASA(米航空宇宙局)が、発表した論文では、
過去に通常の太陽フレアの10倍以上のエネルギーを放出する
「スーパーフレア」が、40億年前の太陽からは頻繁に発生して
おり地球に大量のプラズマ粒子が降り注いだ可能性があるようです。
その粒子は、地球の大気に影響を及ぼし温室効果をもたらす
一酸化二窒素を大量に生成したため、温室効果が促進して
生命誕生に適した環境に地球にもたらしたといいます。
スーパーフレアの研究
スーパーフレアを研究すれば太陽系初期の太陽と地球の関係が分かる
かもしれないという事で、国立天文台の行方宏介特別研究員は
太陽に似た「りゅう座EK星」の観測を試みている。
その結果、京都大岡山天文台の「せいめい望遠鏡」を用いてこの星の
監視を続けて2020年4月にスーパーフレアを捉えることに成功した。
データ解析の結果、過去最大級の太陽のフレアに比べて10倍以上の
質量を持つ粒子の塊が噴出し、秒速500kmの速さで、噴出している
という。
観測結果は、現在の太陽系でスーパーフレアが起きた場合の
地球の環境や社会に及ぼす影響の予測に役立つといいます。
まとめ
今回は、太陽フレアによる地球への影響について紹介しました。
初期の太陽では、スーパーフレアが頻繁発生してそれが
地球における生命誕生のきっかけになったといいます。
今後もこの太陽フレアの活動に注視していきたい。
参考文献および引用文献 静岡新聞 太陽フレアが生命の鍵?より 2022年4月4日
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