天文同好会「浜松スペースハンタークラブ」の歩みを同好会会員の手記とともに振り返る -3-

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このブログにこれまで数々の新天体発見

や美しい彗星の撮影画像、情報を提供し

てくれている会員が在籍する天文同好会

「浜松スペースハンタークラブ」。

このクラブの会報が、「創刊200号」を

達成しました。

200号の会報には、これまでのクラブの

歩みを振り返る投稿が寄せられました。

今回は、この機会に小和田代表による浜松

スペースハンタークラブの歩みと所属会員

の中村正光氏が、会誌に投稿した自身の

天文活動の取り組みについて振り返った

記述を並行してご紹介します。

同好会の今日までの長い天文活動の取り組

みとその間に起こった天文現象を交えなが

ら振り返って行きます。

今回は、2000年代から2-20年代を振り

返ります。

会員の西村栄男氏の「西村彗星」や超新星

発見による3冠達成がありました。

中村氏によるアマチュアによる新天体捜索の

変遷の様子の手記も紹介します。

タイトル画像

西村彗星

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「ほし」創刊200号達成! 56年余の歩み

ここより、小和田稔氏の手記になります。

この後(1999年以降)、133号からはワープロ

による編集となり、カラー印刷での発行となりま

した。

(第133号) 1999.01.30 刊 「北斗を追って」

ほか 編集・印刷/鈴木寿

そして、創立30周年を迎えた2000年の 134 号と、

2002年12月の135号まで続きましたが、その後2

010年5月の136号まで休刊となりました。

(第134号) 2000.5.31 刊 「浜松スペースハンタ

ークラブ創立30周年を記念して」ほか

編集/村井陽一・鈴木寿 印刷/鈴木寿

 

復刊した第136号以降は村井陽一さんのご努力で、

年4回の発行を続けてきました。

その後、2012年7月発行の第145号からは、小和田

が担当し、ここまでやってくることができました。

現在ではワープロを使えば文字や画像が簡単に作成

でき、更にカラー印刷までできることを考えるとま

さに隔世の感があります。

 (第150号) 2013.10.20 刊

  笹ヶ瀬隕石研究でOAA マゼラン賞受賞

画像左より

第175号 2020.2.16 刊 創立50周年

西村さん・金子さん いて座新星発見 (第180号)

2021.5.23 刊

第189号 2023.8.27 刊 西村彗星(2023 P1)発

第191号 2024.2.18 刊 西村さん3冠達成

原稿をお寄せ下さった会員や関係者の方々の星にかける

熱い思いや協力があってここまで来られたわけで、本当

に感慨深いものがあります。

関連記事リンク

西村新彗星(C/2023P1)の発見事情 -1-

静岡県の西村栄男氏が、超新星を発見

 -彗星、新星、超新星発見の三冠を達成!-

西村彗星(C/2023P1)

撮影日 2023年9月2日 撮影者 田代貞氏 

20230902-03h58m-04h07m 30秒×16枚

MT250 F6 iso3200-1

近年の都市化による光害の加速

ほし」第200号にて、今日までの天文

活動の取り組みについて振り返る

ここより、中村正光氏の手記になります。

近年の都市化による光害の加速

2016 年に新東名高速道路の開通が行われ、高速

道路の夜間の強烈なライト照明の影響で 暗かった

川名の夜空もすっかり明るくなってしまいました。

冬の透明度の良い日でも、新東 名のある南の空は

明るく、フジノン大型双眼鏡による眼視では、さ

そり座のアンタレスの 7 近くにある球状星団 M4

も見にくい状況になりました。

北から東の空も以前のような微光の 天体は見にく

くなりました。

浜松スペースハンタークラブ会員の活躍

浜松スペースハンタークラブ会員の活躍

そんな中で、西村、金子氏が、デジカメを使用した

写真捜索で新天体を発見しました。

金子氏が新星を発見、西村氏の活躍はめざましく、

新彗星、新星、超新星の三冠を達成しま した。

また、2023 年に発見した西村彗星は、うみへ

び座σ流星群の母彗星の可能性が高く、 また、

地元の古記録に残る彗星ではないかと話題にな

りました。

同じクラブの会員の方々による活躍が、新天体

捜索への励みと希望を与えてくれました。

今後の天文活動の展望

今後の天文活動の展望

今日のめざましい、パンスターズやアトラス計画に

よる自動サーベイランスによる新天 体の一早い検出

、都市化による光害の影響の広がりにより、暗い星

が見えない環境において今後、どうやって取り組ん

でいけばいいだろうか。

そんな中、ここ数年の間に、スマート望遠鏡が進出

してきました。

ほぼ、自動設定でCMOS カメラを搭載した小~中望

遠鏡クラスの写真撮影が可能でした。

国立天文台で行われた彗 星会議でも話題になっ

おりました。

私も半信半疑で、ZWOSeestar S50 を入手しまし

た。

わずか口径50mm 焦点距離150mm のスペックでし

たが、最新のCMOSセンサー搭載により、光害や月明

かり、多少の薄曇りの中でも、天体撮影が可能になり

ました。

しかし、センサーが 小さく満月の月がぎりぎり写野

に収まるスケールでしたので、広域な写野の撮影に

は不向きで、とりあえず、系外銀河の SN 捜索に使

えないかと施行してみました。

未明の東の空に見える系外銀河領域にある明るい銀河

をコンスタントに数千個ほど撮影してみました。

撮影期間中に発見されたSN も撮影してみたところ、

明るいSNは、しっかり撮影確認ができました。

しかし、実際に発見されるSNのほとんどが、スマ

ート望遠鏡の撮影限界等級以下で、この辺りの明る

さですと、アーチファクトやノイズなどの影響が生

じて判別が難しい撮影画 像になるため、未だにスマ

ート望遠鏡での独立発見の事例がないのが実情のよ

うです。

今年になり、新型のスマート望遠鏡がZWOより発売

になりました。

Seestar S30Pro になります。

    Seestar S30Pro

メインカメラの口径は、わずか30mmですが、4枚

玉アポクロマートになり、センサー は、さらに進化

し写野角は、現行のS30のおよそ4倍の 4K の高画質

に。

メイン、サブカメラも今までより高解像度の広 域撮影

が可能になります。

そのため、捜索できる対象を増やせる可能性もあり

ます。

しかし、高解像度になる反面、撮影 時間や撮影処理

時間が増え、撮影効率が落ちる可能性があります。

しかし、眼視で見るよりは、遙かに暗い天体が写り、

多少の光害などの悪条件をカバーできる可能性があ

ります。

このような撮影機材の活用で、新たな新天体捜索が

できないかと模索している現状です。

最後に改めて会報200号達成おめでとうございます。

私も ハンタークラブ創立の頃のアマチュア天文家た

ちの新発見を目指す期待感と高揚感が盛り上がって

いた当時の気持ちを思い起こして、希望を捨てるこ

となく、今後も天文活動を続けていきたいと思うと

ころです。

好会会誌「浜松スペースハンタークラブ」会報

第200号より引用 

まとめ

静岡県で活動する地方同好会

「浜松スペースハンタークラブ」。

スペースハンターの名前通りに今日まで

に多数の新天体発見し、掩蔽観測、地元

の古天文記録調査など数々の実績が

ある天文同好会です。

このクラブの会報が、「創刊200号」を

達成しました。

今回は、この機会に小和田代表による浜松

スペースハンタークラブの歩みと所属会員

の中村正光氏が、会誌に投稿した自身の

天文活動の取り組みについて振り返った

記述を並行してご紹介しました。

クラブ創立の1970年から約半世紀近く

経ち、天文学の進歩、痴呆の都市化など

めざましく変遷していますが、青年時代

の期待感や高揚感を今なお忘れずに今後

も天文活動に取り組んで行きたいですね。

手記掲載を承諾して頂きました小和田氏、

中村氏に誌面にて感謝します。

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