一昔前は、画像処理といえば、アドビ
のフォトショップが定番でした。
現在は、様々な画像処理ソフトがあります。
今回は、Affinityについて。
Affinityは、「本格派の天体写真処理を、手に
届きやすい価格と柔軟な操作感で実現できる」
が魅力の画像処理ソフトです。
アストログラファーのあくぅえさんによる画像
処理した作品やAffinityを用いた画像処理に
ついてのLIVE配信についてもご紹介します。
タイトル画像
Affinityで画像処理したM17(オメガ星雲)
撮影者 アストログラファーあくぅえさん
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PhotoshopでもPixInsightでもない、もうひとつの有力な選択肢
天体写真の画像処理というと、どうしても
高機能な専用ソフトに目が向きがちです。
ですが、実際の仕上げ作業では、Affinity
Photoのようなフォトレタッチソフトが非常
に頼りになります。
天体写真の処理において「専用ソフトで整え
る工程」と「レタッチソフトで仕上げる工程」
を分けて考えることが多いです。
Affinityはその後半、つまり作品の完成度を
高める段階で特に活躍してくれる存在になり
ます。
Affinityが天体写真に向いている理由
Affinityの魅力は、まず操作の自由度が高い
ことです。
レイヤー、マスク、調整レイヤーを組み合わ
せることで、星雲、星、背景を分けながら丁
寧に追い込めます。
たとえば、星雲だけを少し強調したいとき、
背景のノイズを抑えたいとき、星を大きく
しすぎずに輝きを足したいときなど、細か
な意図を反映しやすいのが強みです。
完成像を自分の手でコントロールしたい人に
は、かなり相性がよいソフトになります。
サブスクに縛られない魅力
Affinityの大きな魅力のひとつが、導入しや
すさです。
Photoshopのような月額課金に抵抗がある
人でも、使い始めやすいのは大きなメリット
です。
天体写真は機材費がかさみやすく、カメラ、
望遠鏡、架台、フィルター、PC環境までそ
ろえると負担は小さくありません。
だからこそ、画像処理ソフトは「高性能であ
りながら、負担感が少ないこと」が重要に
なります。
Affinityはその点で、多くの天文ファンに
とって現実的な選択肢です。
実際の処理で活躍する場面
Affinityは、撮影後の“仕上げ”で特に
力を発揮します。
たとえば次のような場面です。
背景のカブリ補正。
ノイズの軽減。
星雲の色味調整。
コントラストの最終調整。
星を抑えながら対象を引き立てる処理。
こうした作業は、ただ機械的に数値をいじるだけ
ではなく、仕上がりの印象を見ながら微調整して
いくのが大切です。
Affinityはその“見ながら整える”作業に向いてい
ます。
PixInsightとの使い分け
天体写真の処理では、PixInsightのような専用
ソフトが非常に強力です。
ただし、すべてをそれ一つで完結させる必要は
ありません。
PixInsightでスタックや基本補正を行い、そのあと
Affinityで色や質感を整える使用方法も選択枝の
一つになります。
役割分担を意識すると、処理の効率も上がり、結果的
に納得感のある作品に仕上がりやすくなります。
初心者にも勧めやすいポイント
Affinityは、天体写真を始めたばかりの人にもすすめ
やすいソフトです。
理由は、機能が多いのに、使い方の考え方は比較的
わかりやすいからです。
レイヤー編集に慣れている人なら、写真レタッチの
延長として自然に入っていけます。
さらに、星雲や銀河の画像を少しずつ自分好みに整
えていく楽しさがあり、処理そのものが創作の一部
になります。
M17(オメガ星雲)いて座の散光星雲
アストログラファーのあくぅえさんが、いて座のM17
(オメガ星雲)をAffinityで画像処理した作品です
赤い星雲の色調とバックグラウンドの黒さの
バランスが整っており、星像もきれいです。

M17 オメガ星雲 撮影者 アストログラファー あくぅえさん
撮影機材 FS60CB(タカハシ)、AM3S(ZWO)
EOS6D(キャノン)
撮影日 2026年7月9日
撮影者のコメント
昨夜撮影したM17(オメガ星雲)をAffinity
で画像処理したものになります。
やっぱり自動処理のそれとは仕上がりがちが
いますね!
関連記事リンク
あくぅえのキャン天活動記録
近江商人
画像処理の様子をライブ配信
あくぅえさんによるYoutube動画配信にて
自身の撮影した天体写真を「Affinity」で
画像処理する様子をライブ紹介する予定
です。
7/12(日)21:00~「キャン天LIVE配信#14」
今回の配信では、「Affinity」による実際の
画像処理の様子を見ることができます。
興味のある方は、ぜひこちらもご覧下さい。

まとめ
Affinityは、天体写真の画像処理において
「派手な自動処理で一気に仕上げるソフト」
ではありません。
むしろ、撮影者の意図を反映しながら、作品
をじっくり完成に近づけるための画像ツール
です。
コストを抑えつつ、自由度の高いレタッチを
したい。
そんな天体写真ファンにとって、Affinity
はかなり魅力的な選択肢になるはずです。
Affinityの画像処理作品の引用許可を頂い
たあくぅえさんに誌面にて感謝いたします。

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