220Pマクノート彗星が再びアウトバースト
しました。
小型双眼鏡や小型望遠鏡で観測できる光度
です。
今回のバーストについて、彗星の観測方法を
紹介します。
タイトル画像
タイトル画像の彗星は、220P マクノート彗星
ではありません。
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220P マクノート彗星が再びアウトバースト
2026年5月末、大規模なアウトバーストに
よって一躍注目を集めた220P/マクノート
彗星が、再び急激な増光を見せています。
8月5.47日UTの観測では、光度は7.0等級、
コマの直径は5.3分角と報告されました。
観測には口径0.11m、焦点距離比F5.0の
アストログラフとCCDが使用され、米国ユ
タ州の砂漠地帯から遠隔観測されたもので
す。
7等級の明るさですと、空の暗い場所では、
小型双眼鏡でも狙える明るさです。
5月末の大増光に続く、220Pの「第2の
アウトバースト」として、今後の光度変
化に注目が集まっています。
5月末にも大増光した彗星
220P/マクノート彗星は、オーストラリアの
天文学者ロバート・マクノートが発見した周期
彗星です。
公転周期は約5.5年で、2026年6月14日に近日
点を通過しました。
今回の回帰では、5月30~31日ごろに最初の大
規模なアウトバーストが発生しました。
当初17~18等級ほどだった彗星が急激に明るく
なり、観測によっては8.2~8.3等級に達したと
報告されています。
その後はいったん減光し、7月末から8月初めには
13等級前後とする予報も出ていました。
ところが、8月5日には7.0等級という観測が報告
され、再び大幅に明るくなっていることが明らか
になりました。
今回の観測データ
今回の注目すべき観測結果は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
| 観測日 | 2026年8月5.47日UT |
| 日本時間 | 8月5日20時16分ごろ |
| 光度 | 7.0等級 |
| コマの直径 | 5.3分角 |
| 使用機材 | 0.11m F5.0アストログラフ+CCD |
| 観測地 | 米国ユタ州の砂漠地帯 |
| 観測方法 | 遠隔観測 |
コマの直径5.3分角は、満月の見かけの直径の
およそ6分の1に相当します。
ただし、コマは恒星のような点光源ではなく、
淡く広がった雲のように見えます。
そのため、7.0等級という数字だけで「簡単
に見える」と考えるのは禁物です。
観測には、月明かりの少ない夜と、できる
だけ暗く透明度の高い空が必要になります。



7月29日の夜は14等級だったようです
小型双眼鏡や望遠鏡で観測可能
7等級まで明るくなった現在、220P
小型双眼鏡で観察できる可能性があり
ます。
おすすめは、次のような機材です。
7倍50mm双眼鏡
10倍50mm双眼鏡
口径6~10cm程度の小型望遠鏡
ただし、街明かりのある場所では見つけにくい
でしょう。
まずは双眼鏡を三脚に固定し、星図アプリで
表示した位置を中心に、広い範囲をゆっくり
探すのが効果的です。
見え方は、恒星のような鋭い光点ではなく、
周囲の星よりも少しぼんやりした光斑にな
ると考えられます。
視線を対象から少し外す「そらし目」を
使うと、淡いコマを見つけやすくなりま
す。
観測のポイント
■日本からの観察ポイント
8月上旬の220Pは、明け方の東から南東の空
に見えます。
観察に適した時間帯は、薄明が始まる前の午前
3時台から4時台です。
東から南東の空が開けた場所を選びたいところ
です。
市街地では低空の光害の影響を受けるため、
できれば郊外や山間部など、空の暗い場所
へ移動すると観察しやすくなります。
■観察の手順
星図アプリや天文ソフトで、観察当日の
220Pの位置を確認する。
午前3時ごろから、東の空に双眼鏡を向ける。
まずは低倍率で広い範囲をゆっくり探す。
恒星とは異なる、淡く広がった光斑を探す。
見つけたら、観測時刻と見え方を記録する。
数日後にも観察し、明るさやコマの大きさを
比較する。
さらに明るくなる可能性は?
今回の増光が一時的なものなのか、さらなる
増光の前兆なのかは、まだ分かりません。
彗星のアウトバーストは、核の表面が崩壊し
たり、内部のガスや塵が一気に放出されたり
することで発生すると考えられています。
220Pでは、前回のアウトバースト後にも
活発なダスト放出が観測されており、彗星
核の一部が分裂した可能性も指摘されてい
ます。
今後の彗星の変化に注目
今後は、次のような変化に注目です。
光度がさらに明るくなるか。
コマの直径が拡大するか。
尾が伸び始めるか。
コマの中心に複数の凝集部が現れるか。
数日間、増光状態を維持するか。
特に今回のような急激な変化では、1日単位
で明るさが変わる可能性があります。
観測報告やCCD画像を確認しながら、
できるだけ早く観察したい対象です。
写真撮影にも挑戦したい
7等級でコマが5.3分角まで広がっている
なら、天体写真の対象としても面白いで
しょう。
300~500mm程度の望遠レンズや小型
アストログラフでも撮影できる可能性が
あります。
短時間露出を多数撮影し、彗星を基準に
コンポジットすれば、淡いコマの構造を
記録しやすくなります。
恒星基準の画像と彗星基準の画像を両方作
成すると、彗星の移動や尾の変化も比較で
きます。
前回のアウトバースト時に撮影した画像が
あれば、コマの大きさや形状を比べてみる
のもよいでしょう。
まとめ
220P/マクノート彗星は、8月5.47日UTに
7.0等級、コマ直径5.3分角という観測が報告
され、再びアウトバーストを起こしていると
考えられます。
7等級であれば、空の暗い場所では小型双眼鏡で
観察できる可能性があります。
日本では明け方の東から南東の空が観察のポイン
トです。
5月末の大増光に続き、再び予想外の変化を見せ始め
た220P/マクノート彗星。
今後さらに明るくなる可能性もあるため、しばらく
は毎日の光度変化を追跡したい彗星です。

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