2026年9月22日、うさぎ座のR星
(R Leporis)が極大光度を迎える
予報が出ています。
ミラ型変光星として知られるこの星
は、最大で5.5等級まで増光し、天
体望遠鏡では「血の一滴」のように
深紅に輝く姿が観測できます。
タイトル画像
うさぎ座
2026年9月22日未明撮影
Seestar S50-Pro使用
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うさぎ座R星とは
うさぎ座R星は、うさぎ座にある脈動変光星で、
学名はR Leporis(略称:R Lep)です。
1845年にイギリスの天文学者ジョン・ハインド
によって発見され、その極めて赤い色から「ハ
インドのクリムゾンスター(Hind’s Crimson
Star)」という愛称で呼ばれています。
■主な特徴
変光タイプ: ミラ型変光星(長周期変光星)
変光周期: 約427〜440日(資料によりばら
つきあり)
変光範囲: 5.5等〜11.7等(変光星総合カタロ
グ)
実際の観測範囲: 明るい時期は6〜10等、暗い
時期は9〜12等程度
恒星のタイプ: 炭素星(Carbon Star)
炭素星とは
うさぎ座R星は、恒星大気中に酸素より炭素を
多く含む「炭素星」に分類されます。
恒星の内部から表面に運ばれた炭素が青い光
を吸収するため、天体望遠鏡で観測すると本
当にクリムゾン(深紅)の星の色が楽しめま
す。
発見者のハインドは、この星の色を「黒い視野
に落とされた一滴の血のよう(like a drop of
blood on a black field)」と表現していま
す。
2026年の変更状況と今後の見通し
■最近の観測記録
2026年1月上旬に極小を迎え、最も暗くなった
と報告されています。 ここ数シーズンは極小光
度がどんどん暗くなっていて、この傾向が今後
も続くか注目されています。
2025年8月ごろには約10.5等の極小になった
とみられており、その後ゆっくりと明るさを増
していますが、10.5等という極小光度は40年
の周期の中でもかなり暗いものでした。
■40年周期の「うねり」
うさぎ座R星には、約427日の変光周期とは別に、
およそ40年ほどの二重周期があることが知られ
ています。
明るい時期: 6等〜10等を変光
暗い時期: 9等〜12等を変光
最近の傾向: 中間期にあたり、6.5等〜9.5等
くらいを変光
2025年に極小期を迎えたことから、現在は暗い
時期への移行期にある可能性があります。
前回の極小期から30年しかたっていないため、
今後も暗い状況が続くのか、再び明るくなる
のか判断が難しい状況です。
観測のポイント
■観測の難しさ
うさぎ座R星は、変光星の中でも目測の難しい星
と言われます。
普通のミラ型変光星などと比べると極端に色が赤
く、そのため等級の見積もりのばらつきが大きい
とされるからです。
■観測の魅力
深紅の色彩: 天体望遠鏡で見ると本当に真っ赤な
星で、その色の変化を楽しめます。
変光のドラマ: 約1年2ヶ月の周期で明るさが変わ
る様子を追うことができます。
40年周期の長期観測: 数十年スケールでの変化を
追うことで、恒星進化の過程を身近
に感じられます。
炭素星の代表格: 全天で最も赤い星の一つとして、
天体写真の被写体としても魅力的です。
9月の観測チャンス
2026年9月22日の極大予報に合わせて、以下の
点に注意しR星の極大期の観測を行うのも一考です。
予想極大等級: 8等台の暗い極大と予想されています
が、炭素星特有の赤さで視覚的には明る
く見える可能性があります。
観測機器: 小型望遠鏡や双眼鏡でも観測可能な明るさ
ですが、色を楽しむには口径8cm以上の
望遠鏡がおすすめです。
観測時期: 9月下旬は、うさぎ座が夜半前に南中する
時間帯で観測しやすい時期です。

オリオン座の下に小さなうさぎ座
の姿が見える
この日、R星の見える付近には
著名に増光した星は確認できな
かった
Seestar S50pro使用
広角レンズ 3分露出
2026年9月22日撮影
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まとめ
うさぎ座R星は、その深紅の色彩と
複雑な変光パターンで、アマチュア
天文家を魅了し続けてきた天体です。
2026年9月の極大期をチャンスに、
ぜひ「ハインドのクリムゾンスター」
の観測に挑戦してみてください。

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