2026 年 9 月、日本の夜空でひっそりと、
しかし確実に姿を見せているのが周期彗星
「220P マクノート彗星」。
6 月の近日点通過後に大規模なアウトバー
スト(急激な増光)を 2 回も起こし、一時
期は肉眼級に近い明るさまで急上昇したこ
とで、世界中のアマチュア天文家の注目を
集めました。
9 月現在は 11〜12 等前後まで減光してい
ますが、それでも小口径の望遠鏡やスマート
望遠鏡での撮影で、コマ(頭部)と短いなが
ら明確な尾を確認できました。
タイトル画像
9月22日未明の220Pマクノート彗星
Seestar S50-Pro使用
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220P マクノート彗星
正式名称:220P/McNaught
発見者:ロバート・マクノート
(オーストラリア)
公転周期:約 5.5 年(短周期彗星)
2026 年近日点:2026 年 6 月 14 日
2026 年 9 月の明るさ:約 11.6 等
(9 月 21 日時点)
9 月の星座:くじら座→おうし座へ
移動中
この彗星の最大の特徴は、「2026 年に
2 回もの大アウトバーストを起こした」
ことです。
5 月末〜6 月初め:約 9 等級分の増光
(約 7000 倍の明るさ)
8 月 5 日頃:さらに約 600 倍の増光で
7 等台まで急上昇
通常、周期彗星は近日点前後で徐々に明るく
なり、その後ゆっくり暗くなるものですが、
220P は「突然、爆発的に明るくなる」と
いう、予測が難しいダイナミックな振る舞
いを見せました。
このような挙動は、彗星核の表面が割れた
り、内部のガスが噴き出したりすることで
起こると考えられています。
2026 年 9 月現在の観測状況
9 月に入ると、220P マクノート彗星は急速に
減光し始めました。
9 月 1 日頃:10.4 等、コマ径 3.3 分
9 月 21 日頃:11.6 等まで減光
10 月以降:さらに暗くなり、11 月には
18 等以下になると予測
このため、「今が見納めに近いラストチャンス」
という位置づけです。
特に日本からは、秋の澄んだ空気と、天の川が立ち始
める時間帯に、おうし座・くじら座方面を撮影するこ
とで、彗星の尾を浮かび上がらせやすくなっています。
Seestar S50 Pro で捉えた 220P マクノート彗星

2026年9月22日未明撮影
Seestar S50pro
5分スタック露出

2026年9月22日未明撮影
Seestar S50
5分スタック露出
今回の撮影では、ZWO のスマート望遠鏡
「Seestar S50 Pro」を使用しました。
口径 50mm、4 群 4 枚の APO 光学系
4K メインカメラ+広角カメラのデュアル
レンズ
自動導入・追尾・ライブスタック機能
FITS 出力にも対応し、画像処理の自由度
も高い
9 月 22 日現在、220P は 11 等台と「肉眼では見
えない、小口径望遠鏡でも視認が難しい」レベルま
で暗くなっていますが、Seestar S50 Pro のよう
に自動で追尾・積算してくれる機種なら、短時間で
もコマと尾をはっきり写し出すことができます。
以前より暗くなりましたが、コマと尾を伸ばす姿
が見えました
ピーク時の派手な増光は過ぎ去りましたが、それ
でも確実に太陽風と放射圧に押し流されながら尾
を引く、彗星らしい姿を留めているのです。
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まとめ
2026 年 9 月、日本の夜空でひっそりと、
しかし確実に姿を見せているのが周期彗星
「220P マクノート彗星」。
6 月の近日点通過後に大規模なアウトバー
スト(急激な増光)を 2 回も起こし、一時
期は肉眼級に近い明るさまで急上昇したこ
とで、世界中のアマチュア天文家の注目を
集めました。
9 月現在は 11〜12 等前後まで減光してい
ますが、それでも小口径の望遠鏡やスマート
望遠鏡での撮影で、コマ(頭部)と短いなが
ら明確な尾を確認することができました。
今回はその彗星画像をご紹介しました。

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おわりに:暗くなっても、彗星は語りかける
220P マクノート彗星は、ピーク時の派手さからは少し落ち着きましたが、それでも確実に太陽の周りを回り、ガスと塵を放出し続けています。
「以前より暗くなりましたが、尾を伸ばす姿が見えました」
その一言には、彗星の本当の魅力が詰まっている気がします。
派手な増光だけでなく、静かに、しかし確実に宇宙を旅する彗星の姿を、自分の機材で捉え、記録に残す。それが、天文ブロガーとしての喜びであり、続ける意味なのかもしれません。
次の週末、もし空が澄んでいたら、Seestar を持ち出して、もう一度 220P マクノート彗星に会いに行ってみませんか。

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