2026年9月上旬に極大を迎える
カシオペヤ座R星(R Cassiope
iae、R Cas)は、ミラ型変光星
の代表格です。
約427日周期で4.7等〜13.5等の
間を大きく変光し、極大時には肉
眼でも見えるほど明るくなる稀有
な天体です。
「夜空の赤い点が、星自体が呼吸
するように膨らんだり縮んだりし
ている」と考えると、観測しなが
らの想像が一段とロマンチックに
広がります。
タイトル画像
カシオペア座と増光中のR星
2026年9月22日未明撮影
Seestar S50-Pro使用
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カシオペヤ座R星とは
基本データ:R星(R Cassiopeiae)
星座:カシオペヤ座
種類:ミラ型(脈動)変光星
変光範囲:およそ4.7等(極大)〜
13.5等(極小)
変光周期:約430日(観測年により
427日前後とされており
ます)
距離:約574光年
スペクトル型:M6e〜M10e
(変光に伴い変化)
補足:周期は資料によって「430.5日」
「430.46日」などと表記されますが、
実測では年によって数日程度の揺らぎが
生じることがあります。
ミラ型変光星とは 恒星の最後の鼓動
ミラ型変光星は、恒星が進化の晩年に赤色
巨星となり、外層が膨張・収縮を繰り返す
「脈動」によって明るさが変わる天体です。
変光幅が大きい(2.5等級以上)ため、数日
〜数週間で「同じ星とは思えない」変化が体
感できます
周期が100〜500日程度と長めなので、長期
プロジェクトとして観測記録を積み上げやす
い対象です。
極大時には赤みが強く、肉眼や双眼鏡でも
「赤い星」として印象的R星は特に「極大で
4.7等」と明るくなるため、市街地でも双眼
鏡や小型望遠鏡で狙いやすい点が魅力です。
Seestar で見るカシオペア座R星

カシオペア座とR星(マーキング)
Seestar S50pro使用
広角レンズ 3分露出
2026年9月22日撮影

カシオペヤ座R星付近をトリミング
周辺の既知の恒星光度と比較して
6等級から6.5等級程度でしょうか。

カシオペア座R星付近を中央にトリミング
Seestar S30pro使用
広角レンズ 5分露出
2026年5月10日撮影
天体としての魅力:赤色巨星のドラマ
R星は太陽の約1.2倍の質量を持ちながら、
半径は太陽の約600倍という巨大な赤色巨
星です。
外層が脈動することで、数か月スケールで
明るさが大きく変わります
星周物質(星から放出されたガスや塵)が赤
外線で輝き、IRASやあかり、スピッツァー
などの観測で星周殻やバウショックが確認
されている
数百万年スケールでは白色矮星へと進化し
ていく「恒星の最期」の段階を、私たちが
直接見られる稀有な例になります。
「夜空の小さな赤い点」が、実は太陽とは
比べものにならないスケールで脈動し、物
質を宇宙に放出している—
—その事実を知るだけで、観測の意義が深く
感じられます。
観測の楽しみ 変光を「記録」する
R星のようなミラ型変光星は、単に「見る」
だけでなく「記録する」ことに大きな醍醐
味があります。
■光度曲線を作る:数日おきに明るさを記録
し、グラフにすると極大・極小のタイミン
グが視覚化できます。
■比較星を使う:視野内に「明るさが変わら
ない星」を複数入れ、相対的な明るさの変
化を評価します。
■色の違いも楽しむ:極大付近は赤みが強く、
極小に近づくとより暗く赤黒く見えること
があります。
2026年の見所 極大ピークのポイント
2026年は9月上旬に極大光度の予報が出て
います。
このタイミングを狙って観測すると、R星
が最も輝く瞬間を捉えられます。
極大前後の数週間は、数日おきの観測で明る
さの変化を実感しやすい
次回の極大は約427日後。今回を起点に、自分
なりの「変光日記」を始めるのに最適な時期で
す
まとめ
Seestar の広角モードの改良で広範囲撮影が
容易になり明るい変光星の記録ができるよう
になりました。
今回は、カシオペヤ座R星の変光について
紹介しました。
カシオペア座R星の次の極大は、およそ427
日後。
今回を起点に、数か月〜1年かけて「自分だけの
光度曲線」や「観測記録」を作ると、天文趣味
が一段と深まります。
「同じ星が、これだけ違う」——その視覚的な
証拠を、ぜひ自分の目で確かめてみてください。

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