小惑星ベスタがくじら座で衝! -Seestar S50Proで捉えた「太陽系の小さな原始惑星」-

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10月17日、小惑星ベスタ(4 Vesta)が

くじら座で衝を迎えました。

太陽・地球・ベスタがほぼ一直線に並ぶた

め、日没後から深夜にかけて南東〜南の空

で一晩中観察できる好機です。

今回の明るさは約6.5〜7等級。

都会の空では肉眼では難しく、双眼鏡か小型

望遠鏡があると安心です。

写真撮影の良い対象です。

今回は小惑星ベスタの魅力と特徴、Seestar

S50proによる撮影画像を紹介します。

イトル画像

Seestar S50proによるくじら座と小惑星ベスタ

(マーキング部位)

2026年10月17日未明 

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小惑星ベスタについて

ベスタは、火星と木星の間にある小惑星帯を公転

する小惑星です。

1807年に発見された小惑星番号4番で、ケレス・

パラス・ジュノーとともに「四大小惑星」のひ

とつに数えられます。

平均直径は約520km。小惑星帯の中では3番目に

大きく、小さな惑星と呼びたくなるほどのスケー

ルを持っています。

項目ベスタの特徴
分類小惑星(4 Vesta)
発見1807年
場所火星軌道と木星軌道の間の小惑星帯
大きさ平均直径約520km
明るさの特徴反射率が高く、条件次第で肉眼視可能なほど明るくなる
今回の衝2026年10月17日、くじら座で約6.5〜7等級

なぜベスタは明るいのか

ベスタの魅力は、その明るさにあります。

表面が太陽光を効率よく反射するため、

同じ大きさの小惑星よりもずっと見つけ

やすいのです。

条件が良い年の衝では5等台前半まで達し、

肉眼で見えたという報告もある、小惑星

としては別格の存在です。

つまりベスタは、「暗く小さな岩の集まり」

という小惑星のイメージを、少し変えてくれ

る天体です。

双眼鏡の視野の中で、星のように瞬かず、

じわりと移動していく点が観測の醍醐味に

なります。

内部は“小さな惑星”だった

ベスタが特別なのは、見た目の明るさだけでは

ありません。

探査機ドーンの観測などから、ベスタの内部は

分化していると考えられています。

中心には鉄やニッケルを主成分とする核があり、

その外側にはカンラン石を主成分とするマント

ルが存在する層状構造が想定されています。

これは、ベスタがかつて非常に高温で、惑星の

ように内部が分かれていたことを示唆します。

小惑星帯にありながら、「完成しなかった原始

惑星」として太陽系初期の姿を伝えてくれる、

とてもロマンのある天体です。

巨大クレーターが語る過去

ベスタの南半球には、直径約460kmにも及ぶ巨大

なレアシルヴィア・クレーターがあります。

小惑星全体の半球を覆うほどの規模で、中央には

高さ約22kmの中央丘もあるとされます。

過去の巨大衝突で表面が大きくえぐられ、その破

片の一部は隕石として地球に落下してきたと考え

られています。

つまり、ベスタを観ることは、太陽系の歴史と、

私たちの手元にある隕石の物語をつなぐ体験で

もあります。

くじら座に見えるベスタを探してみよう

今回のベスタは、土星の近く、くじら座の胴体あたり

に位置しています。

くじら座は明るい星が少ないため、最初は星図アプリや

天文シミュレーションソフトで正確な位置を確認するの

がおすすめです。

■観察のポイント

  • 双眼鏡(7×50、10×50など)があると見つけやすい
  • 明るい星を避け、星図と見比べながら「動く星」を探す
  • 数日〜数週間おきに撮影すると、背景の星に対してベス
  • タが動く様子がわかる
  • 同じくじら座にあるパラスも近いので、一緒に探すとよ
  • り楽しめる

天体撮影をするなら、100mm程度の焦点距離でもベス

タとパラスを同じフレームに収められる可能性がありま

す。

数日間隔で撮影して重ね合わせれば、小惑星が星々の間

を進んでいく「動きの証拠」が残せます。

■スマート望遠鏡でも楽しめる

ベスタは点状に見える天体なので、月面や星雲のような

「拡大して見る楽しさ」は少ないです。

それでも、スマート望遠鏡やモータードライブ付き望遠

鏡なら、自動導入で正確に捉えられるのが大きな利点で

す。

特に、以下のような楽しみ方があります。

  • 数日おきに同じ視野で撮影し、位置の変化を記録する
  • 等級の変化を感じながら、衝前後の明るさを比較する
  • パラスなど別の小惑星と並べて観察し、小惑星帯の広がり
  • を実感する

「きれいな天体写真」よりも、「確かにそこにあって、動い

ている」という記録を残せるのが、小惑星観測ならではの面

白さです。

Seestar S50proで見るベスタ

2026年10月17日未明に衝を向かえたベスタをSeestar

S50proで撮影しました。

市街地の低空での撮影のため、周囲の光のかぶりが強い

のですがベスタを捉えることができました。

およそ6等級でしょうか

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 くじら座と小惑星ベスタ(マーキング部位)に見える

 Seestar S50proにて撮影

 2026年10月17日未明撮影 3分露出

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 小惑星ベスタ(マーキング部位)に見える

 S50Pro撮影画像をトリミング

 

関連記事リンク

2026年10月17日 ベスタがくじら座で衝 

アストロアーツ

まとめ 小さな光の中に太陽系の歴史がある 

ベスタは、小惑星帯に浮かぶ直径約520kmの

巨大な天体でありながら、地球からは小さな星

のようにしか見えません。

しかし、その明るさ、内部構造、巨大クレーター、

そして隕石とのつながりを知ると、ただの点では

なく「太陽系初期の名残りを持つ小さな惑星」と

して見えてきます。

10月の夜空、くじら座の方向を双眼鏡でゆっくり

なぞってみてください。

星々の中でわずかに位置を変える小さな光。それ

がベスタです。

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