ここのところ、スマート望遠鏡の話題で
持ちきりです。
注目の2機種が登場したからです。
ZWOの「Seestar S50 Pro」は、
従来のS50を大幅に強化した扱いや
すい万能型。
一方、DWARFLABの「Draco」は
、90mm口径・冷却センサー・最長
300秒露光を備えた、本格的なディー
プスカイ撮影向けモデルです。
今回は、注目の2機種のスペックを
比較しながらどんな天文ユーザー
にマッチできるかをご紹介しよう
と思います。
Dracoは、まだ、実際の使用例の
報告が少ないので予想的な要素が
多いことをご了承ください。
タイトル画像
Seestar S50proの外観
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S50ProとDracoのスペック比較
ざっくりといえば、初めてのスマート望遠鏡や
旅行・日常撮影にはS50 Pro、淡い星雲や銀河
をより本格的に撮りたい人にはDracoがおすす
めになるでしょうか。
※以下は2026年9月14日時点の公式情報を中心
にした比較です。
Dracoは予約販売段階のため、実写性能やアプリの
完成度は今後のレビューで評価が変わる可能性があ
ります。
スペック比較
| 項目 | Seestar S50 Pro | DWARFLAB Draco |
| 位置づけ | 手軽な万能スマート望遠鏡 | 本格ディープスカイ向けハイエンド機 |
| 望遠鏡口径 | 50mm | 90mm |
| 焦点距離 | 260mm | 公式ページでは1200mm相当 |
| 望遠カメラ | 1/1.2型、8.3MP | 1/1.3型、5000万画素 |
| 画素・ビニング | 8.3MP出力 | 2×2ビニングで約1200万画素出力 |
| 単フレーム露光 | 赤道儀モードで最大60秒 | 最長300秒 |
| 冷却 | 非冷却 | 冷却機能搭載と案内 |
| 広角カメラ | 63° | 23.3mm相当、対角85.74° |
| フィルター | 光害カット、UV/IRカット、ダークフレーム | Hα+OⅢ、アストロ、ダークフレーム。SHO版はSⅡ+OⅢも搭載 |
| バッテリー | 最大約9時間 | 約5時間 |
| 重量 | 約2.8kg | 約5.5kg |
| 内蔵ストレージ | 128GB | 公式ページで要確認 |
| 価格の目安 | 国内販売価格20万円弱 | 日本公式ではSHO版が289,999円、通常269,999円 |
| 発売・配送 | 発売済み。ただし注文状況により発送待ち | 2026年9月注文分は注文日から2か月以内の発送予定 |
S50 Proの公式仕様では、望遠カメラに1/1.2型・8.3MP
センサー、50mm口径・260mm焦点距離、63°の広角カ
メラ、128GBストレージ、1万mAhバッテリーを搭載して
います。
Dracoは、90mm口径、最長300秒の単フレーム露光、
1/1.3型望遠センサー、広角カメラ、約5時間のバッテリ
ー駆動を特徴としています。
Seestar S50 Proの魅力
■ 50mm口径と4Kセンサー
S50 Proは、従来のS50の使いやすさを保ちながら、
撮影画像を大きく進化させたモデルです。
望遠カメラは50mm口径、焦点距離260mm、4枚
構成のアポクロマート光学系になります。
EDガラスも採用され、星の色にじみを抑えながら、
比較的シャープな星像を狙えます。
センサーは1/1.2型・8.3MPで、3840×2160
ピクセルの4K画像を記録できます。
従来S50の2.1MPから大きく解像度が向上したた
め、ブログ掲載用の画像やSNS投稿でも、トリミ
ングの自由度が高まりました。
■ 広角カメラが便利
S50 Proの大きな特徴は、望遠カメラとは別に搭載
された広角カメラです。
視野は63°で、以下のような撮影に向いています。
天の川と地上風景を組み合わせた写真
星景写真
星の軌跡
広い範囲の星空タイムラプス
星座や観測地の記録
望遠カメラで星雲を狙いながら、広角カメラで周囲
の星空や風景を記録できるため、観測遠征の記録撮
影にも使いやすいでしょう。
公式には、天の川アーチの自動合成、最大8Kの広角
ステッチング、星の軌跡動画などにも対応するとさ
れています。
■ とにかく扱いやすい
S50 Proは、設置して、アプリと接続し、対象を選ぶだけ
というシンプルな操作が魅力です。
自動導入、追尾、ライブスタック、画像処理までを一つ
のシステムで完結できます。
さらに、撮影プランを作成して複数対象を連続撮影す
る「Plan Mode」も搭載されています。
天文初心者だけでなく、「撮影準備に時間をかけず、
観測や記事作成に集中したい」という人にも向いて
います。
ブログ筆者も実際にS50Proを使用しましたが、
アプリの使用方法が、共通なので、最初に設定
行えば、今までの使用感でそのまま使用できま
す。
■ 長時間のフィールド撮影に強い
バッテリーは1万mAhで、メーカー公称では条件
によって最大約9時間。重量も本体約2.8kgに抑
えられています。
ベランダ、庭、キャンプ場、旅行先などへ持ち出す
場合、Dracoより明らかに気軽です。
Dracoの魅力
■ 90mm口径の集光力
Dracoの最大の魅力は、やはり90mm口径です。
50mmのS50 Proと比べると、口径の差は40mm
ですが、集光力は口径の二乗に比例します。
面積だけで単純比較すると、90mmは50mmの
約3.2倍に相当します。
もちろん、実際の写りは光学系、センサー、画像
処理、空の暗さ、撮影時間などにも左右されます。
しかし、淡い星雲や小さな銀河の構造を狙う場合、
90mm口径は大きなアドバンテージです。
特に次のような対象では、Dracoの強みが出やす
いでしょう。
小型の惑星状星雲
淡い銀河
星雲の細部構造
銀河団や小さな銀河群
長時間露光で淡い部分を引き出したい対象
■ 最長300秒の単フレーム露光
Dracoは、内蔵ガイドスコープとセンサー回転機構
を活用し、最長300秒の単フレーム露光をうたって
います。
S50 Proは赤道儀モードで最大60秒露光に対応しま
すが、Dracoは1枚あたりの露光時間で大きく上回
ります。
単純に「5倍きれいになる」という意味ではありませ
んが、淡い天体を撮影する際に、短時間露光を大量に
積み重ねる方式とは異なる撮影設計が可能になります。
また、冷却センサーによって熱ノイズを抑えやすい
点も、長時間のディープスカイ撮影では魅力です。
■ 冷却センサーとビニング
Dracoの望遠カメラは1/1.3型・5000万画素センサー
を採用し、ディープスカイ撮影時には2×2ビニングに
よって約1200万画素で出力します。
ビニングでは、複数画素をまとめて扱うことで、暗い
対象の信号を扱いやすくできます。
高画素をそのまま使うだけでなく、対象に応じて撮影
モードを切り替えられる点は、本格撮影を意識した設
計といえます。
月や惑星では1×1のネイティブ画素を使い、月面や惑
星の細部を狙う設計も案内されています。
■ SHO版が面白い
Dracoには標準版とSHO版が用意されています。
SHO版では、Hα+OⅢに加えてSⅡ+OⅢフィルターを
内蔵し、SⅡ・Hα・OⅢのデータを自動取得・合成して、
いわゆるハッブルカラー風の画像を生成できます。
これは、星雲撮影を中心に考えている人にとって、
かなり魅力的な機能です。
一般的なスマート望遠鏡では、撮影後にパソコンで
チャンネル分離やカラー合成を行うことがあります。
Draco SHO版では、その工程をアプリ側で自動化し、
ブルー&ゴールド系の表現をワンタップで楽しめる点
が特徴です。
■ 広角撮影も意外に強い
Dracoは望遠カメラだけでなく、1/1.55型センサーの
広角カメラも搭載しています。
23.3mm相当の画角で、対角85.74°という広い視野
を確保しています。
天の川、星景、星の軌跡などでは、S50 Proの広角
カメラと同様に活躍します。
つまりDracoは、「大口径の望遠撮影だけに特化し
た望遠鏡」ではありません。
広い星空を撮りつつ、同時に望遠カメラでディープ
スカイを記録するという使い方もできます。
S50ProかDracoか
いままでは、S50ProとDracoのそれぞれのスペック
について紹介しました。
それでは、どちらの機種を選べがいいでしょうか。
撮影目的で選ぶなら
| 撮影目的 | おすすめ | 理由 |
| 初めてのスマート望遠鏡 | S50 Pro | 操作が簡単で、価格と重量を抑えやすい |
| 星雲を手軽に撮る | S50 Pro | 内蔵フィルターと自動処理が使いやすい |
| 淡い銀河を本格的に撮る | Draco | 90mm口径、冷却、長時間単露光が有利 |
| SHOカラーに挑戦する | Draco SHO版 | SⅡ・Hα・OⅢの自動撮影・合成に対応 |
| 天の川・星景 | どちらも可 | 広角カメラを搭載。ただし仕様は異なる |
| 旅行やキャンプへの持ち出し | S50 Pro | 本体約2.8kgで、バッテリーも長い |
| 自宅からの遠隔撮影 | Dracoが有力 | 予約撮影、リモート操作、有線LAN拡張に対応 |
| SNSへ手早く投稿 | S50 Pro | 4K画像、ワンタップ処理、扱いやすいアプリ |
| 画像処理を深く楽しむ | Draco | 長時間露光、冷却、SHOデータなど素材の幅が広い |
| 太陽・月・惑星も撮る | どちらも可 | 両機種とも太陽・月などの撮影に対応 |
こんな人はS50 Proがおすすめです。
■「スマート望遠鏡を初めて買う」
初めて購入するなら、S50 Proは非常にバランス
のよい選択です。
設置が簡単で、対象の導入から撮影、スタック、
画像処理までの流れが分かりやすく、失敗しに
くいからです。
また、従来のS50より4K・8.3MPへ進化して
いるため、「とにかく手軽な入門機」というよ
り、長く使える実用機に近い印象です。
■手軽に天体写真を楽しみたい
撮影後すぐに画像を確認し、スマートフォンから
投稿したい人にもS50 Proが向いています。
4K画像、ワンタップのノイズ低減、星の縮小、
星消し、広角カメラによる天の川撮影など、発
信向けの機能が充実しています。
天体写真だけでなく、観測地の風景や星空の雰囲
気も一緒に記録したい天文ファンには、使い勝手
のよい一台でしょう。
■「持ち運ぶことが多い」
遠征、旅行、キャンプ、家族とのレジャーで使うなら、
S50 Proの軽さと長時間駆動が大きな魅力です。
Dracoは約5.5kgと、一般的な天体撮影システムに
比べればポータブルですが、S50 Proの約2倍の重量
があります。
「思い立ったらすぐ撮る」という使い方では、S50
Proが勝ります。
こんな人はDracoがおすすめです。
■「淡い天体を少しでも有利に撮りたい」
Dracoを選ぶ最大の理由は、90mm口径と冷却、
最長300秒露光です。
スマート望遠鏡の簡単さを維持しながら、従来の
小口径スマート望遠鏡では物足りなかった淡い銀
河や小型星雲に挑戦したい人に向いています。
特に、すでにS50や同クラスのスマート望遠鏡を
使っていて、「次はもう少し暗い天体、細かな構
造を撮りたい」と感じている人には、Dracoのほ
うがステップアップ感を得やすいでしょう。
■「天体画像処理も楽しみたい」
撮影後にPixInsightやAffinity Photoなどで画像を
仕上げる人なら、Dracoの撮影素材は魅力的です。
長時間の単フレーム露光、冷却センサー、ビニング、
狭帯域フィルター、SHOデータなど、処理の工夫を
試せる余地があります。
S50 Proが「撮ってすぐ楽しむ」方向だとすれば、
Dracoは「撮影データを持ち帰って、じっくり作品
に仕上げる」方向のスマート望遠鏡です。
■「SHOカラーを簡単に試したい」
星雲を中心に撮影し、ハッブルカラー風の画像を
作ってみたいなら、Draco SHO版は非常に個性的
です。
通常は複数のフィルターや撮影設定、チャンネル合成
が必要になるところを、Draco SHO版では内蔵フィル
ターとアプリで自動化できます。
もちろん、完全に自由な本格SHO処理とは異なる部分も
あるでしょう。しかし、従来よりはるかに少ない機材と
手間で、SHO系の表現に入門できる点は大きな魅力です。
■「遠隔・予約撮影を重視する」
Dracoには、ターゲット、撮影時間、パラメーターを設定
して自動撮影する予約機能が案内されています。
また、PhotonLinkによるリモート操作やUSB経由の有線
LAN拡張にも対応します。
自宅ベランダに設置して、就寝中に撮影を進める。あるいは
、遠隔地の機材をアプリから操作する。
こうした運用を重視する人には、Dracoの設計思想が合って
います。
注意したいポイント
■S50 Proの注意点
S50 Proは高機能ですが、50mm口径であることに変わり
はありません。
淡い小型銀河や惑星状星雲を大きく写したい場合は、口径と
焦点距離の限界を感じる可能性があります。
また、赤道儀モードで60秒露光を使う場合は、正確な極軸
合わせが必要です。
さらに、最大9時間というバッテリー性能はメーカー試験
値であり、気温、Wi-Fi、撮影モード、追尾状態によって
実際の駆動時間は変わります。
■Dracoの注意点
Dracoは高性能ですが、価格と重量はS50 Proより大きく
なります。
日本公式サイトでは、2026年9月14日までの発売記念
価格がSHO版289,999円、通常価格が269,999円と
案内されています。
また、予約販売段階であるため、以下の点は実機
レビューを待ちたいところです。
星像のシャープさや周辺像
オートフォーカスの安定性
300秒露光時の歩留まり
センサー冷却の実効性能
アプリの日本語対応と安定性
SHO合成の自由度
長期運用時のリモート接続性能
スペック上は非常に魅力的ですが、光学系やソフトウェア
の完成度は、実際のユーザー画像を見てから判断するのが
安全です。
スマート望遠鏡の購入先の紹介
■Seestar S50pro
協栄産業では、キャンペーン価格を174,600円
(税込192,060円)と案内しています。
キャンペーン終了後の通常価格は207,900円
(税込)とされているため、期間中に購入すれ
ば15,840円お得になります。
高価な天体撮影機材だけに、この価格差はかな
り大きいですね。
また、すでに初回ロット入荷分は完売との事
です。
次回の入荷は10月頃入荷の予定です。
キャンペーン価格は9月15日まで
下記に購入先リンクも紹介します
KYOEI-OSAKA店
KYOEI-TOKYO店

新情報!
Seestar S50Proがお手軽な楽天から購入可能です。
入荷もこちらが早いです(9月1日現在)
下記リンクをご利用ください。
■DWARF Draco
予約注文は、DWARFLABHPや星見屋HP
からできます
早期予約価格: 7日間限定で2万円引き(9月14日まで)
今、予約注文しますと2ヶ月後の発送予定との事です。
星見屋さんには早速、予約注文が殺到している
様子です。
9月14日本日までの予約注文ですと2万円ほど
お安く購入できます。
DWARFLAB Hpからの予約注文は

星見屋Hpからの予約注文は
まとめ
■Seestar S50 Proを選ぶ人
初めてスマート望遠鏡を購入する
手軽に星雲や銀河を撮りたい
旅行やキャンプに持ち出したい
天の川や星景も撮りたい
スマートフォンからすぐSNSへ投稿したい
画像処理よりも撮影体験を重視する
価格、重量、バッテリーのバランスを重視する
■Dracoを選ぶ人
すでにスマート望遠鏡を所有している
50mmクラスからステップアップしたい
淡い銀河や小型星雲を狙いたい
冷却センサーと長時間露光を活用したい
PixInsightなどでじっくり画像処理したい
SHOカラーに挑戦したい
予約撮影や遠隔運用を重視する
価格と重量よりも撮影性能を優先する
S50 Proは、天体撮影を日常に取り入れるための
完成度が高いモデル。
Dracoは、スマート望遠鏡の手軽さを残しながら、
より本格的なディープスカイ撮影へ踏み込みたい
人のためのモデルです。
「簡単に星空を撮って発信したい」のか、「撮影デー
タを追い込み、作品として仕上げたい」のか。
この違いを考えると、自分に合う一台が見えてくる
はずです。
今回の記事は、私的なレビューです。
二つのスマート望遠鏡に興味のある方々の判断
材料のひとつにして頂ければと思います。

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